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【メンバー日記】美しく響く音


先日の演奏グレード4級は、合格したとは言っても、追試に何度かチャレンジしてやっと合格に必要な7.5割の点を取ったというだけのこと(;^_^A
楽曲演奏で8割以上の評価が出る演奏に求めらるのは言うまでもなく音楽としての質の高さ。テクニック的にノーミスで弾くのはデフォルトでしょう

私の試験では自由曲は幻想即興曲を指定されました
講評は「高音が響いてない。特に中間部の高音が空中で消えている。広い会場でも隅々に届くような音を目指して下さい。やりたいことは分かるので惜しい。肩が上がっているのでもっと重心を低く」とのことでした

試験会場はヤマハ音楽教室としては典型的な広めで(エレクトーンを20台くらい並べられる)、薄い絨毯が敷き詰められ、防音がきいている部屋。ピアノはC3かC5だったと思いますが、なんと、蓋が完全に閉じられていました

弾き始めた途端、音が出ない!!と感じましたが、そこで打鍵方法を変えるほどの余裕もなく。Y先生には雑な打鍵を厳しく注意されていたため、音を強める勇気もなく。結果、確かに、音が響いていなかったと思います

あんな音が吸い込まれるような部屋で蓋を閉じたグランドピアノ・・・どうやって響かせて弾けばいいの?・・・我が家の防音室は4.5畳くらいにC3を入れているので反響を抑えるために調音パネルを使っている状態。東京音大のレッスン室は反対に古いスタンウエイだったりしてやたらパンパン音が出る・・・
弾くピアノや環境が変わるとボロがぼろぼろ出てしまいます

Y先生には「叩くな!弾こうとするな!」と注意されますが、もちろん言葉どおりにただ力を抜いて「弾かない」ようにする、という意味でないことは重々承知です。が、実際には単に指先だけで力の加減をしている程度なんでしょう、今の私は・・・

幻想即興曲の中間部はsotto voce・・・だけど、遠くまで響く音で。講評はいとも簡単に言ってくれるけど、それって、ピアノを弾く上で最も難しいことの部類だわ!

やりたいことは自分で分かってる。出したい音も。だけど具体的にどうしたらいいのか・・・Y先生は意外と細かいことは言わない
講評の「重心を下げる」にヒントがあるとは思っています。私はクラシックバレエ(の真似事)をやりますが、そこでも先生に肩を、肩甲骨を下げて!とよく注意されます。体幹をうまく使って上半身を開放し、柔らかい動きを出すために。・・・そう言えば、去年、武蔵野音大でレッスンを受けた時、姿勢や椅子の位置のアドバイスがあったっけ。思い出してみると、ひとまずカラダの使い方を気をつけることが、目指す「美しく響く音」に必要なのは間違いなさそう

美しく響く音を目指して。次のグレード3級の自由曲は私自身のテクニックレベルと芸術性のバランスを考えて選ばないとかなり難しい
今回合格できたのも、幻想即興曲が4級用としてはテクニック的に多少難しめの曲だったからかもしれないし

来月、久しぶりにY先生のレッスンがあります。3級用として考えているエオリアンハープと、発表会用のシャブリエを見て頂くつもりですが・・・具体的な打鍵方法などについても突っ込んで聴いてみたいと思っていますっ
うーん、また涙目になりそう・笑

by C.S


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