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【メンバー日記】エチュードのすゝめ


天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。

世の中には非常にたくさんの練習曲(エチュード)というものが存在している。今回はその練習曲の中でも世間的に一番知れ渡っているであろうショパンのエチュードを紹介したい。

ショパンのエチュードはOp10とOp25があり、それぞれ12曲ずつ。新練習曲はここではカウントしてません。前者はピアノの魔術師と呼ばれたリストへ贈呈されたとされている。
リストに贈呈されるくらいであるから、難易度が高いものが多くあり、どの曲も一筋縄ではいかない。

そんなショパンのエチュードであるが、どの曲であれこの練習曲に憧れを持っていつかは弾いてみたい(弾けるようになりたい)と思っている人が非常に多くいると思われる。かく言う私も色々と弾けるようになりたいのだが、特に木枯らし(Op25-11)を弾けるようになりたい、、、あれ右手吊るでしょ

今回は片方のOp10を全曲紹介していきたい。ショパンのエチュードなんてYouTubeで調べれば見れる、と言う人が居るかも知れないですが、私のおススメの演奏者2人ずつ紹介するから是非聞いてほしいです。私が独断と偏見で選んだ演奏者です。もう1度言います。独断と偏見で選びました。
前もって断っておきますが、ポリーニ、アシュケナージは紹介しないのでご了承ください。

※ 当該日記は構成上非常に長い日記となっています
(日記ではなくもはやブログ記事ですね)


Op10-1について
別名「滝」と呼ばれていますが、その名は似合わないと思います
右手で分散和音をずっと繰り返していく難曲の1つ。その分散の度合も9度、10度、11度とバラバラであり、さらに黒鍵も交じってくるため、速いテンポで弾くと鍵盤を掴めなかったり違う鍵盤を弾いたり、ミスタッチなしで弾くのはほぼ不可能な曲ですね。曲想は荘厳的で新しい世界に来てるような感じがします。弾いてるほうも聴いてるほうも聞き入ってしまいますね。これ今秋の演奏会で弾こうと思っているのですが、ミスタッチが多くて困ってます笑

これをミスタッチほぼ無しで弾いてる演奏が↓



https://www.youtube.com/watch?v=-66j5CCCD3g


いやぁ、凄いですね。惚れました。練習の参考にしてます
ショパン国際ピアノコンクールで優勝したチョ・ソンジンさんの演奏もおススメなので是非


Op10-2について
右手の3,4,5の指のための練習曲で、これも難曲。3,4,5による鍵盤上の上昇と下降でメロディーを奏でるが、そのくぐりが非常にたくさんある。親指くぐりなら容易いが、それが普段くぐらせない小指や薬指であるため難しいです。右手の3,4,5で弾くメロディーと、左手・右手の1,2で弾く伴奏がマッチしており、とても綺麗な旋律に聞こえる。個人的に弾いてみたい曲の1つですね






Op10-3について
別名「別れの曲」。これは最初の2つに比べると技術的にはそこまで難しいというわけではない(中間部が多少難しいかもしれないです)が、表現が難しい曲。大体技術的に難しくない曲は表現が難しいですよね。ノクターンも同様。個人的には、色々な弾き方が見れるため、聞いていて飽きないです。とても人気な曲であり、ピアノを弾かない人も絶対と言っていいほど知ってる曲だと思います


-GQ


Op10-4について
はい、出ました。譜読みが1番面倒な曲。別名「激発」とあるように、指の動きが非常に激しく複雑であるため速く弾くのが困難な難曲。ほぼ全ての指を同等に使うため、それぞれの指が独立してないと弾けないです。曲想は激しめであり、弾き方によっては聴いている人の鳥肌が立つほど。↓のTiffany Poonさんの演奏は私も鳥肌が立ちました。これもいつか弾いてみたい曲の1つです






Op10-5について
別名「黒鍵のエチュード」。左手は白鍵も弾くが、右手はある1音だけを除いて全て黒鍵を弾く難曲。速いテンポで右手の3連符がずっと続くのも難しい原因と個人的に思ってます。それにしても、黒鍵だけの名曲を作るなんてショパン偉大だなと改めて思いました。これも人気と思われる曲で、自分も弾いてみたいです






Op10-6について
他のエチュードに比べると技術的には容易であるが、表現がとても難しい曲。右手でメロディーを奏で、左手の伴奏でゆったりとした演奏を形作っている。曲想はとても穏やかで、少し暗い感じがするが包み込むような感じですね。他のエチュードに比べるとあまり人気がない気がするんですが、気のせいでしょうか。他のエチュードの印象が強すぎる所以でしょうか。

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Op10-7について
右手で和音をずっと繰り返す難曲。その和音の組み合わせは主に3度、4度、6度であり、その旋律に左手の伴奏も併せてとても迫力のある曲にしている。個人的に、途中部分がどこかで聞いたことあるような旋律で、聞き心地が良いです。全体的に好きですが、コーダが特に大好きです。これも弾いてみたい名曲の1つです。ああいう感じの終わり方を耳コピでやりたい、、






Op10-8について
右手のアルペジオを中心にして、左手でもメロディーを奏でる部分がある難曲。また、左手の指の跳躍もある。個人的に、53小節目~56小節目の左手の5-4間、あれ開けすぎでしょ、と演奏者の指を見てて毎回思ってます。まあ指使いを自分で弾きやすいように変えろという話になるんですが、それは後々弾くことになったら考えていきます、、、どっちにしろ弾いてみたい名曲です






Op10-9について
右手でメロディーを弾き、左手で伴奏を弾く曲であるが、その伴奏の一小節内での域がとても広い少し難しい曲。世間的には比較的易しいとされているこの曲ですが、どこが易しいんでしょうか。曲想は、哀愁などのような悲しい気持ちが込められている曲ですね。これも他の曲と比べると認識度が低いと思います






Op10-10について
右手の人差し指と小指を"同時に"打鍵し、離れた鍵盤も正確に弾くのが困難な難曲。弾いていてよくある事だと思うが、速いテンポで人差し指と小指の和音を弾き続ける(間に単音を挟むとする)と、どうしても小指がコンマ数秒でも少し遅れて打鍵することになりがちであると思うのですが、それを強化するための練習曲ですね。取り敢えず、この曲は難しいです。良い曲ではあるんですが、、






Op10-11について
両手でアルペジオを弾き続ける曲。オクターブ以上のアルペジオが多々連続で用いられているため、自分のような手の小さい人にとっては難しい曲ですね。右手(主に小指)で奏でる主旋律がとても綺麗で、演奏全体を別の楽器で例えるとハープで演奏してるように思えます。Op25-1『エオリアン・ハープ』とはまた違った感じのハープみたいでとても聴き心地が良いです。これも弾けるようになりたいです、、

-Y




Op10-12について
別名「革命のエチュード」。この名前はリストが付けたとされています。ピアノ弾く人にとって必要ない説明だと思いますが、敢えて説明するなら左手で動きの速い、激しい伴奏を弾きながら、右手で主旋律を奏でるという感じでしょうか。難しい所は左手の細かくて速い動きで音を正確につかむことや、音の粒を両手共に揃えるといったところでしょうか。この曲は別れの曲と同様ピアノを弾かない人も絶対知ってると思われる名曲であるため、とても人気のある曲ですね。私も近いうちに弾けるようになりたいです



-9ChM


さて、Op10全曲紹介しましたが、どうだったでしょうか?
あまり聴いたことないエチュードも聴けたと思います
皆さんの好きなエチュード(Op10の中で)は何ですか?
私は全て好きなんですが、、、うーん、、悩ましいですね。

ぶっちゃけ、私普段の姿はクラシック以外を弾く人なんですが、クラシックに目覚めさせたのはこのショパンエチュードです

ここまで読んでいただきありがとうございます!!


続いてオマケを紹介します!

YouTubeで人気のピアニスト、かてぃんさんが居るのですが、その方が先日かてぃんさん編曲の『きらきら星変奏曲』をupした演奏の中でショパンエチュードの木枯らしが使われていてとても興奮しました!
観てない方はぜひ見てみて下さい!
それぞれのバージョンに拘りがあって何回でも聴けます
今後楽譜作るみたいなんですが、是非とも弾いてみたいです、、!




ここまで非常に長い記事を読んでくれたことに感謝します


※冒頭部分にある福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の最初の部分ですが、本記事とは全く関係がありません

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