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【メンバー日記】ピアノ 発表会 緊張


人前でピアノを弾く時、皆さんは緊張するでしょうか?私は、とてもします。信じてください。本当です。

 私はよく「緊張しているように見えない」と言われてしまうのですが、誠に遺憾であるとともに、「死ぬ程緊張する」ということを毅然として表明いたします。緊張しているように見えないと言われた瞬間、遺憾砲の砲身を一斉に差し向けてペラペラと全力否定したくなりますが、ぐっと我慢して「そんなことないですよ〜」の一言で済ませているだけです。

 遺憾砲なんてどうでも良いので置いておきます。皆さん、人前でピアノを弾く時って緊張しますよね。「ピアノ 発表会 緊張」でググった経験がある人はきっと私だけではないでしょう。一体どうすれば、人前で緊張せずに上手く弾けるようになるのでしょうか?

 さて、世の中には「勉強って何の意味があるんだよ?」などとのたまう輩がいるらしいのですが、そう言うことは何かをちゃんと勉強した上で言わないとダメですよ。勉強は役に立ちますから。例えば…緊張してどうしようもなくなった時とかに!
 勉強という語句は高尚な印象を持たれがちですが、Google先生に聞くことも勉強と言えば勉強です。という訳で、Google先生に聞いてみると、緊張のメカニズムの一つの理解として

 「動物としての防衛本能の名残。脳からノルアドレナリンが分泌され、心拍数が向上する。戦う、あるいは逃げるための身体の準備」

とか出てきます。心拍数が向上すると身体中に酸素がより行き渡るため、思考能力や身体能力は、“向上します”。

 さあ、こう書かれると、緊張できた方が得だと思いませんか?

 と、ここまでの説明で納得してしまうような私みたいな軽い人であれば話が簡単なのですが、そうはいかないですよね。緊張して大失敗してしまった体験は誰にでもあるでしょう。ネットの情報なんかよりも自分の体験を信じるべきです。
 さて、その大失敗した時、自分の状態はどうなっていたでしょうか?

 緊張して、「アガってしまって」身体が動かない、暗譜が飛ぶ。心ここにあらず。

 正直言って思い出したくないとは思いますが、こんな感じではないでしょうか?…この「アガる」というのがミソです。緊張することと、気持ちが上ずってアガってしまうことは全くの別物で、我々がすべきは、緊張しながらもアガらないようにすることだと思います。(余談ですが、「地に足をつける」とか、「落ち着く」という表現はこういう所から来ているのだと思います。)

 では、どうすれば緊張しながら落ち着けるのか…これはもうご自分で方法を見つけて、感覚を持ってもらうしかないと思います。合氣道的には「臍下の一点に心をしずめ、統一する」という感じで表現するのですが、まあ誰にも通じんでしょうな。緊張で変化する自分の身体の状態を、外側から俯瞰するような感じです。まあ、感じ方も色々なので、ご自分で色々試して境地に達していただきたいです。

 なーーんてこと言っても何の腹の足しにもなりませんよね。せっかくなので、発表会の出番直前に私がしている心の持ちようについて紹介します。
 と言っても簡単で、「他人の演奏をよく聴くこと」です。TPOは弁えないながらも、身の程は弁えていることが私の数少ない取り柄ですが、舞台裏で今から弾く曲について悩んだところで自分の演奏が改善されることはあり得ないことは十分理解しています。「ここで10分悩んだだけで演奏が変わるほど、てきとうな練習してないだろ!」なーんて調子に乗ったことを言い聞かせるのも効果的です。
 自分の演奏なんか考えるより目の前の演奏について味わう方がよっぽど良いし、楽です。私が言うのもあれですが、皆さん本当にいい演奏しますから。

 あともう一つ、演奏前のトークその他に力を入れるのも良いです(笑)。「こんな偉そうなことを言って、演奏をテキトーにやる訳にはいかない」という背水の陣的な効果があります。これについては良いのか悪いのか判断できかねますが、猛烈にお勧めします。見ていて面白いので。

 さて、ここまで偉そうに書いてきましたが、私も緊張して失敗することはたくさんあります。大事なのは、失敗したら次はなんとかしようとすることですね。

 さあ、貴方も一緒に、レッツ・トライアンドエラー!

 いやあ、私がこんなに真面目な日記を書くなんて、信じられないですね。次サークルの皆さんに会った時なんて言われるか、ああ、緊張してきた。どうしよう。


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