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2015年度発表会を終えて

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去る9月26日土曜日に新宿区角筈区民ホールにて開催した2015年度発表会の様子をお届けします。
今後も、今の仲間とはもちろんのこと、新たに出会うであろう新しい仲間と、ピアノを弾く楽しさや喜びを分かち合いたいと強く思います。サークルへの参加を迷っている方、これからの練習会に参加予定の方…そんな皆さまに、是非ご覧いただけますと幸いです。

活動レポ

9月26日。前日までの不安定なお天気が落ち着き、快晴とまでは行きませんでしたが、雨は降らずに当日を迎えることが出来ました。
改めまして、この度は皆様方にご来場いただきましたことを心より感謝申し上げます。
演奏者や当日に向けて協力してくださったサークルメンバーの方々だけではなく、来場してくださった皆さまがいてこそ「発表会が完成」したと感じます。

個人的な感想を交え、実行委員長を任された当初の思いを振り返ってみたいと思います。

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6月の終わりか7月の始めだったと思いますが、代表から一通のメッセージが届きました。
「新宿発表会の実行委員長をやってくれませんか?」
という打診です。
正直に申しまして、このメッセージを受けとったときは非常に戸惑い、困惑しました。
というのも、私がサークルに参加したのが今年の5月からでしたので、まだ皆さんの顔と名前もほとんど分からず、まさか私にそんな大役が任されるとは夢にも思っていなかったからです。(確か、承諾のお返事を送るまでに数日かかったと思います…)
ただ、当時既に出演者としてエントリーしていましたので、何か他に出来る事があれば手伝いたいと考えていた矢先の打診でもありました。
「私のような新入りが仕切っても良いのだろうか?」「皆の迷惑にならないだろうか?」
社会人サークルへの参加が初めてという状況の中、色々な心配はありましたが、代表から「あなたに出来る事=実行委員長」という信頼をいただいた事も大変嬉しく思い、引き受ける事を決心しました。

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本格的に当日への準備が進み始めてからは、私の独断や急な采配があったのにも関わらず、皆さんがついてきてくれたこと、運営メンバーの方々が温かく見守ってくださった事に、今でも感謝の気持ちしかありません。
「スタッフが足りない」と言えば積極的に手を挙げてくれる方、「これを作って欲しい」と言えば忙しい時間を縫って素晴らしい制作物を提供してくれる方、私の進め方に前向きなアドバイスをくれる方…当日のプログラムに名前が載っていなくても、成功に向けて全力で時間と手を貸してくれた方もたくさんいらっしゃいます。
今回の発表会はサークル全体が一丸となって取り組んだ「プロジェクト」だったと言えるのではないでしょうか。

当日は、午前9時から張り詰めた空気の中で続々とスタッフや出演者が集まる中、あっという間に開場時間を迎えました。
プログラムの構成はいかがでしたか?
各部のコンセプトを少しだけ紹介させていただきます。

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<第一部>
土曜の朝をイメージしました。
皆さんに馴染みが深いポピュラー音楽でお出迎えし、バロック期の爽やかなソナタや、人気が高い「月光」の第三楽章、シューベルトの軽やかな「即興曲」、煌びやかな「アラベスク」、そして美しい「ノクターン」を二曲続け、日本人にはおなじみの「さくらさくら」で締めくくり、「ピアノの演奏会は敷居が高い」というイメージを少しでも和らげる事が出来ればという思いを込めました。

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<第二部>
第一部が「緩」だとしたらこの第二部は「急」を意識しました。
皆さんが耳にしたことのある有名な曲の中でも、激しい曲、活発な曲を中心に第二部は構成しました。
「熱情」の第三楽章や「幻想即興曲」、エチュード「革命」は聴き覚えのある方も多いのではないでしょうか?
一方で、「初めて聴いたけれど馴染みやすい」と感じてもらえるようなサン=サーンスの「ピアノ協奏曲」や、ゴドフスキーの「ジャワ組曲」を取り入れる事で、知らない曲でも楽しんでもらえればと考えて構成しました。

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<第三部>
第三部では、「ピアノの音色の美しさ」を感じてもらえるよう選曲しました。
「テンペスト」の第三楽章や「ロンド・カプリチオーソ」、「ため息」などの有名曲だけではなく、「技巧的で且つ美しい音色を楽しめる」事をコンセプトとしています。
聴いたことがない曲でも自然と耳に入り、「ピアノでしか為し得ない表現」を味わっていただけたなら嬉しく思います。

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<第四部>
第四部は全体のフィナーレなので、一言で言えば「花火」のようにキラキラとした華やかなイメージで作りました。
連弾、バッハ、ドビュッシー、ショパン、ベートーヴェン、そしてリスト…有名曲、初めて聴く曲、様々だったと思いますが、華やかな曲に多く触れる事で、ピアノの魅力が存分に伝わればと思っています。
「たった10本の指」が表現出来る音楽の魅力を堪能していただけていれば大変嬉しく思います。

こうして振り返ってみると、もう随分時間が経つのに当日がついさっき終わったような緊張感が蘇ります。
私自身も、ステージでピアノを弾くのは20年ぶりでしたので、演奏は拙い部分が多かったと思いますが、このような機会をいただけたこと、そして実行委員長という大きな役割を果たすことが出来て本当に良かったと感じます。
気が早いですが、来年の出演に向けて更に練習に励みたいと思います。

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サークル内においては、出演とスタッフを兼任して下さった方、また、出演しないにもかかわらず全力でスタッフとしてご協力してくださったメンバーあってこその成功だったと、今でも強く強く感じております。
出演出来た事、そして何より、このサークルに参加出来た事が私にとっての大切な宝物になりました。
最後にもう一度、「皆さま本当にありがとうございました!」

2015.10.20 神 記

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統括より

今年度もメンバーの皆様の英知の結集、聴きに来てくださった方々のおかげで、無事発表会を終えることができました。

今年度は9月に、コンセプトの異なる2つの発表会(プライベートとオフィシャル)をやったわけですが、私の役割は主に2つの相互調整、全体リソース管理でした。
個々の発表会実務に関しては、実行委員長の素晴らしいコメントのとおりのため、ここでは割愛します。

そもそも、なぜ発表会をやるのか?

成功しても失敗しても、来年への目標を持てること、一緒に発表会を作ったかけがえのない一員なんだとみんなが実感することが、会の未来を作っていくからだと私は思います。

発表会の準備は半年前スタートですから、現状に見合う発表会ではなく、半年後に会がどうなっていたいのか?という目標から逆算し、リソース管理をしていくのは少し難しいことであり、実務を担う方々にも無理を言って苦労をかけましたが、2つの発表会がバラバラにならず、ひとつの大きなイベントになったこと、選ばれた人だけの発表会じゃなく、ピアノへのスタンスは違っても出たい人みんなが共存できたことをとても嬉しく思っています。

ありがとうございました。

2015.10.20 加藤記


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