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2020年度新体制のご紹介~Part.2~

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2020年度新体制のご紹介~Part.1~

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9月度練習会W(オンライン)の様子


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8月度練習会Bの様子

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8月度練習会Aの様子

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8月度練習会W(オンライン)の様子

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7月度練習会Bの様子

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7月度練習会Aの様子

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6月度練習会Bの様子

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6月度練習会Aの様子

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5月度オンライン練習会Bの様子


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【メンバー日記】目黒を巡ろう

桜の季節がやってきましたね。皆様、お花見は楽しまれましたでしょうか?

筆者も今年はどこかお花見に行こうと考えていたところ、ふと「目黒巡ろう」と思いつき、「目黒川桜まつり」に行くことにしました。

中目黒駅に到着すると改札から出るのも一苦労するほどごった返しており、大変賑わいを見せていました。目黒川沿いは活気に溢れ、満開の桜が咲き誇り、辺りはその淡いピンク色で埋め尽くされていました。会場ではいろいろなお酒や食べ物が振る舞われ、多くの人々がお花見を楽しんでいました。筆者もその場の明るい雰囲気についついお酒が進み、気分は最高潮に盛り上がりました。

桜を見ながらしばらく歩き回りお腹が空いたところで、ディナーは路地裏のカフェ「cafe&wine  bar Noble One」さんに伺いました。

おしゃれな店内には、グランドピアノ型の電子ピアノが設置されていました。

注文を済ませて店員さんに声を掛け、弾かせていただくことにしました。音量は控えめに設定されていましたが、まるでグランドピアノを弾いているかのような感覚に包まれ、演奏に没入できました。演奏後、店内にいた数名のお客さんから温かい拍手を頂き、嬉しかったです。

今回注文したパスタは、ゴルゴンゾーラの濃厚な味わいが感じられ、とても美味しかったです。是非また食べに行きたいと思います。

ディナーの後、もと来た道を引き返すと今度は夜桜を楽しむことができました。昼とはまた違った雰囲気に心が癒されました。

桜まつりは本日まででしたが、まだしばらく桜を楽しむことができるかと思います。皆様にも是非、「目黒巡ろう」とおすすめしたいと思います。そして目黒にいらした際は、カフェでの美味しいお食事とピアノの演奏を楽しまれてはいかがでしょうか。

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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜草川信〜

子供の頃も今も、夕方になると聞こえてくる曲があります。《夕焼け小焼け》です。

特に意識して聞いていませんが、毎日流れている気がするので、自分が今までで一番よく聞いている日本の歌かもしれません。
調べてみると、自治体によって流す曲や《夕焼け小焼け》の曲調もさまざまらしいので、比べてみるのも面白そうですね。

そんな、よく知られている名曲《夕焼け小焼け》の歌碑が都内にあるそうなので、見に行ってきました。

向かった先は渋谷区の長谷戸(ながやと)小学校。最寄りは代官山駅or恵比寿駅です。
さすが高級住宅街にある小学校だけあって、門だけでもとってもおしゃれ。
歌碑にある説明などによると、この小学校の音楽教師をしていた草川信が、在職中に《夕焼け小焼け》を作曲した(中村雨紅の詩に曲を付けた)そうです。
《夕焼け小焼け》の記念碑は、このほかにも日暮里や八王子などにもあります。

夕方に流れる《夕焼け小焼け》はいつも同じで聞き飽きてしまったので、たまにはオーケストラ版とか合唱版とかが流れてこないかなあ〜と思ってしまうのでした。笑

ではこの辺で。

Y.Y.

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【メンバー日記】上野駅 ストリートピアノ

どうも、T.N.です。今日も元気にストピ日記を書きたいと思います。

今回訪れたのはJR上野駅。

平日の夕刻、多くの人々が家路につく中、中央改札前には物凄い人だかりができていました。近づいてみると、そこには1台のアップライトピアノが置かれており、綺麗な音色が周囲に広がっていました。こちらのピアノには、桜の名所上野らしいデコレーションが施されており、春爛漫を感じることができました。

平日の夜という時間帯にもかかわらず、弾く人は次から次へと現れ、途絶えることはありませんでした。次から次へと演奏者が現れ、帰宅途中の人々が足を止めて聴き入っている様子がとても印象的でした。曲のジャンルはクラシックからボカロ、J-POPまで様々でしたが、どれも熱演ばかりで素晴らしかったです。特に注目を集めていたのは、ディズニーのメドレーを演奏している一幕で、その場の雰囲気は一変し、大きな盛り上がりを見せていました。曲が終わるごとに、辺りは温かい拍手に包まれました。

折角なので是非弾いていこうと思い、筆者も待機列に並びました。自分の番が近づくにつれ、何を弾くかあれこれ悩みましたが、結局は筆者が一番弾き慣れている、ベートーヴェンのソナタ31番の第1楽章を弾こうと決めました。この曲は、筆者にとって特にお気に入りの曲です。

1時間ほど並びながら皆さんの演奏を楽しんでいたその時、筆者の前に並んでいた高校生がピアノに向かい、なんと31番の3楽章を弾き始めたのです。その演奏は筆者の知っているものとは全く異なる神秘的な雰囲気を醸し出していて、思わず感嘆の声を漏らしてしまいました。

「うう、ええのう」(上野だけに)

素晴らしい演奏に心からの拍手を送った後、筆者も1楽章を弾かせていただきました。普段のストピ以上に、後ろに多くの視線を感じながらの演奏で、良い緊張感をもって演奏することができたと思います。音は天井の高い空間によく響き、弾いていてとても気持ち良かったです。

演奏後、先ほどの高校生としばらくお話ししたのですが、31番への情熱がひしひしと伝わってきて、大いに刺激を受けました。ストリートピアノでの出会いはいつも楽しみなのですが、特にお気に入りの曲を通じてお話できるというのは何にも増して嬉しいものですね。思い出に残る時間になりました。

(ソナタ31番といえば、以前の京都駅のストピでのエピソードも印象的でした。

【メンバー日記】そうだ 京都、行こう。


もしかしたら筆者自身が、ソナタ31番弾きを引き寄せているのかもしれませんね。)

こちらのピアノですが、本日20時までの期間限定となっています。丁度桜も開花したことですし、お時間のある方は是非今から上野に行き、お花見ついでにこちらのピアノを訪れてみてはいかがでしょうか。

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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜岡野貞一×高野辰之〜

やっと、東京の桜の開花が発表されましたね。
桜の開花の話題が出ると、「春が来たなあ〜」という感じがして、頭の中で、名曲《春が来た》が連鎖的に思い浮かびます。←これは私だけじゃないと思うのですが、みなさまはいかがでしょうか?

《春が来た》の作曲者は岡野貞一、作詞は高野辰之ですが、このコンビによる春の名曲といえば、《春の小川》もありますね。
調べていたら、《春の小川》の歌碑が都内にあるそうなので、見に行ってきました。

歌碑のある場所は、小田急線・代々木八幡駅の近くの線路沿いです。
代々木八幡駅から数分歩くと、《春の小川》の説明の看板と歌碑が建っていました。

この周辺は今は住宅街ですが、看板によると、昔は小川が流れており、作詞当時、代々木に住んでいた高野辰之は、娘とこのほとりをよく散策していたとのことです。

※なお、Wikipediaによると、「作詞をしたとされる高野の自筆原稿は発見されておらず、歌のモデルの川については決定的な資料もない」とのことで、《春の小川》はこの場所ではないという説もあるようです。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/春の小川

歌碑を読んだところ、歌詞が私が習ったものと若干違う……?!
1番の歌詞は、「♪春の小川は さらさら流る」と書かれていますが、私は「♪春の小川は さらさらいくよ」で覚えていました。
一瞬、「私はずっと間違って覚えていたの!?」と焦りましたが、歌詞は2回改変されたので、どちらも正しいようです。

それにしてもカメラセンスの無さよ……(°_°)
きれいに撮るにはコツが必要ですね。

ではこの辺で。
Y.Y.

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【メンバー日記】【実録】ピアノ可分譲マンション探し

2021年夏、それまで島流しに遭っていた(遭っていません)私は、東京への帰任を命じられました。
その時思いました。
家を…買いたい…!と。
自分がどのように生きてどのように朽ち果てるのか大体想像できるお年頃になりましたし、もう転勤しないぞという意思表示もしたいですし。

そこで、素敵物件を探す間は東京の実家に寄生して子供部屋おばさんとして過ごし、軍資金を貯めることにしました。
賃貸だったらピアノ可の物件探しは専門の不動産屋があってほぼ苦労しないのですが(関東に限ると思いますが…)、分譲は長期戦を覚悟です。

探す条件はこちら
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絶対条件

①中古マンション
一戸建ては生活スタイルから適さない。
中古なのは予算面から。

②ピアノOK
グランドピアノを持っているので。
規約でピアノ弾いていいよ!とあればトラブルもなかろう。
家を買った後にピアノのクレームきました!は慟哭するしかない。

③金額、間取り、面積(詳細省略)
誰でも気にするやつ。

④新耐震基準
具体的に言うと1981年6月以降の物件。
地震大国日本怖い。

⑤都内かつそれなりに都会
郊外なら別に実家でいいのでは?

⑥駅から徒歩10分以内
歩くのは嫌いじゃないですが、資産価値を考えると。
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できれば条件

①防音室
まああった方がいいよね。

②住宅ローン減税の条件に合うやつ
節約節約。
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条件を決めたところで不動産サイトをこまめに見ることにしました。
毎週1回SUUMO、homes、at home等を欠かさずチェック。
あ、ちなみにスマホじゃなくてPCで検索した方が条件設定しやすくて良いですよ。
今後改良されるかもですけど。

しかし、なかなか希望の物件は出てきませんでした。
絶対条件をもう少し減らせばあるんですよ?
特に郊外のファミリー向けマンションはよくヒットしましたが、私は妥協することなく探し続けました。
こどおばにタイムリミットはほぼないのだから。

2023年春、できれば条件には合わないのですが、絶対条件には全部合ってる!という気になる物件が見つかりました。
速攻で内見予約、行ったら売主さんがまだ住んでおられました。
しかもその方、某楽器のプロ演奏者!!!激アツ!
直接演奏面のことを色々聞けて、ああここなら後悔しないだろうなぁと思えました。
防音室とは謳ってないんですけど、窓は全部二重窓で、周囲の音が全然聞こえません。
どうもマンション建築時のオーナーさんがピアノの先生だったらしく、内見した部屋だけはそういう仕様で建てたらしいんですよね。
(なので規約も特殊な表現になっています)
実質防音室ありと言っても差し支えなさそうです。

しかし油断は禁物なので、他の(ピアノ可とまでは言ってないけど)楽器可物件を数軒内見させてもらいました。
その途中、担当してくれた方が「この物件、他の方からも『グランドピアノ置けますか?』と聞かれるんですよー」と言ってました。
チッ!ライバルがいるようだな!ちょっと焦ります。
結局やっぱり忘れられずにもう一回最初の物件を内見させてもらい、契約に至りました。
家探しと恋愛は似てると思います。
直感って当たるものですね。

マジめんどくさい諸々の手続きを終え、実際にグランドピアノを設置してみると実にちょうどいいサイズで、ずっとお世話になってる調律師さんにもシンデレラフィット!!!と言われました。
住み始めて半年くらい経ちますが、ちょっとした予想外の悩みはなくはないものの、すごく満足しています。
少なくとも演奏面では何のトラブルもありません。
賃貸ピアノ可物件に住んでた時よりもいい感じ!

ちなみに何故か今でも不動産サイト巡りはやめられず続けています笑
けど浮気したくなるような物件は見つかりません。
今の家を選んで良かった。

というわけで、ピアノを弾ける分譲マンションはいいぞ〜!
住宅ローン完済まで、社畜頑張ります!

・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・

中の人
最近、我が青春時代の著名人の訃報が続きHP削られる毎日。しょんぼり。

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【メンバー日記】ポロネーズ第5番の話

 春の定期演奏会おつかれさまでした!
 演奏会の実行委員の方、そして運営の方々、本当にありがとうございました。

 僕は牛込も北とぴあも行きましたが、やっぱり生の演奏には刺激を受けますね。いい演奏を沢山聴くことができて本当に良かったです。
 リャードフの舟歌めっちゃいい曲だったし、ベートーヴェンの後期ソナタはやっぱり偉大だった。シューベルトのソナタや武満徹も自分からは普段聴かないのでとても新鮮でした。
 そして、みんな大人で社会人で働いているのに、どんだけ練習してきてるんだよって毎回思う。きっと自分も思われているんだろうけど(笑) そんなピアノが本当に好きな人たちの演奏が聴けて、聴いてもらえて、やっぱり楽しいですね。

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 さて、僕は今回北とぴあ会場で、ショパンのマズルカ第14番(Op.24-1)と、ポロネーズ5番(Op.44)を演奏しました。特にポロネーズのほうは思い入れがあるので、この日記に書いておこうと思います。 

 僕がショパンのポロネーズと出会ったのは確か中3の終わりくらいの頃。巨匠ルービンシュタインの「ショパン ポロネーズ集」のCDでした。
当時の自分はショパンの音楽に興味を持ち始めて、色々聴き始めていた時だと思うのですが、ポロネーズの堂々たる音楽にすっかりハマってしまい、当時ショパンの中でも一番好きなジャンルになりました。
 最初の頃は第6番の英雄がとにかくいいなと思って聴いていましたが、繰り返し聴く間に、ある日突然第5番の魅力に気付き、暫くして第7番「幻想ポロネーズ」もいいなぁと感じ始めて、この3曲を繰り返し聴いていたと思います。

 ポロネーズ第5番の魅力は、なんといっても「不屈の精神」のような曲調のポロネーズと、中間部の牧歌的なマズルカ、そしてそのコントラストですね。この曲に対する僕のイメージを以下に書いてみます。

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 疑念を問いかけるように始まる印象的な序奏。その募る不安が高まり頂点に達した時、ポロネーズのテーマが決然と始まります。そのテーマは力強く、気高く響き、聴く者の心を熱くさせます。苦しみの中にあっても一歩一歩大地を踏みしめて前進するような印象のポロネーズです。
 途中、「嘆きの歌」とも感じられる上昇音型の部分を挟みつつ、繰り返すごとに盛り上がるポロネーズですが、結局毎回同様のメロディーに行きつく。その度に、何か理不尽な状況に立ち向かい、闘っている様を感じさせます。
 そして落ち着いたところで3回鐘が鳴ると、その余韻の中から長い行進が始まります。執拗に繰り返される無機質な音型が、まさに軍隊が列をなして荒野を行進するような印象のこの部分、途中に聞こえる「嘆きの歌」は、戦地に赴く男たちの哀愁を思わせます。

 その長い行進がひと段落したのかしていないのか、夢かうつつかという感じの中で、曲は突如としてマズルカになります。
 花の香りのするような平和的な響きは、故郷の田園風景を思わせるものであり、時々強調されるリズムは田舎の人々の素朴な踊りのよう。このマズルカの部分は途切れることなく移ろい転調し、夢見心地だったところから段々と明瞭になり、本当に故郷に帰ってきたかのような感じがして、喜びに満ち溢れます。素朴な情景の中に、はっとさせられるような美しい部分もあり、どこか懐かしい感じもする、でも掴みどころがない…そんなマズルカです。
 しかし、心地よいまどろみを感じ始めたその時、背後から不気味な影が迫るように低音に序奏の音型が現れます。まさに「雲行きが怪しくなる」といった描写ですね。本当は自分が荒廃した戦地にいて、闘いの最中にあることを思い出さされるわけです。
 さっきの美しく平和な光景はやはり幻だったのか。疑惑の静寂。そしてそれを突き破るように現れる2回の両手ユニゾンが現実に引き戻し、序奏と同じ両手オクターブによって、再度闘いの幕が切られます。

 再び始まった宿命のポロネーズ。前半と同じように繰り返される様は、この闘いが過酷な運命への無謀な反逆であることを感じさせます。それでもなお、諦めず闘う戦士たちの不屈の魂。
 しかし最後には、もはやどうにもならない状況で、無念さを感じさせる空気の中、闘う者は1人1人と斃れてゆき、殆ど全てが消えかかったその瞬間、悲痛な叫びが響き渡り、その余韻を残して、曲は幕切れとなります。

****

 いやー、心にきますね。重い!
 単なる響きの重厚感だけではない重さがあります!
 終わり方もだんだんリタルダンドとデミニエンドをして、最後に強烈なffのオクターブが響く。聴き手の心に楔を打ち込むようで、とても好きです。

 さて、この曲はフランツ・リストもその芸術性を絶賛した曲で、以前日記でも書いたリスト著『F.CHOPIN』の中でも取り上げられています。以下にリストの言葉を引用しましょう(フランツ・リスト著 八隅裕樹 訳 『フレデリック・ショパン その情熱と悲哀』より)。

 「第一主題…(中略)…の中には、無謀にも嵐と言う自然の猛威へ向けられた反骨心や、すさまじい憤怒の叫びが聞こえる。」
 「…突如として田園風景へ移り変わり、我々はラベンダーとスイート・マジョラムの香りの中で牧歌的なマズルカに包まれるのであるが、その優しい響きは、先立って感じた深い悲しみの余韻を消し去るどころか、むしろ、その辛辣かつ劇的なコントラストによって、一層我々の胸の痛みを増幅させる。だからこそ、第1主題に戻ったときには、不思議と、安心に近い感覚がこみ上げてくるのだ。素朴で純粋で控えめな幸せというこのマズルカの生み出す不穏な矛盾から解放されると、我々はまた崇高かつ宿命的な闘いの気高く重々しい苦悩に心を重ねることとなる。そして、この即興的作品は恐怖の痙攣を伴いながら夢のように終結し、この世のものとは思えないような、不思議で、わびしく、寒々しい情緒を人の心に残していく。」

 こんな感じで、リストもとても感性豊かに、この曲の魅力を語っています。
平和なマズルカから闘いのポロネーズ部分に戻った時に、逆に感じる安心感…みたいなのは、確かに!と思いますね。
 あと、僕もこの曲をさらった時に、マズルカの最初のメロディーの出だしで「花の香り」のように感じたのですが、リスト様も同じ感覚だったのがとても嬉しいです(笑)

 それから、この曲の次のポロネーズがあの超名曲の「英雄」であることも、意味がある気がしています。
 僕はこの第5番と英雄が、丁度Op40の第3番「軍隊」と第4番のように、表裏一体というか、対をなすポロネーズなのだと思います。
 ショパンは、11月蜂起の鎮圧やその後のポーランドの不遇等、苦しみの現実としてのポロネーズ第5番を書いた。一方で、未来の栄光を夢見たのか、自分の理想とも言える格調高い曲も書いた。それはまさしく誇り高き凱歌であり、「英雄」の名を冠するに相応しい曲だった。

 ま、想像ですけどね。でもなんかそんな気がします。
 なので、英雄ポロネーズは、第5番の壮絶な苦しみが昇華されたその向こうにある。だから英雄は真に格調高く、誇りと栄光を感じさせるように弾かなきゃいけない。そう思っています。
 そして、ルービンシュタインの演奏は、まさにそんな感じのする演奏なんです。
 演奏会前には、他の人の演奏を聴かないことにしているのですが、演奏を終えてから再度ルービンシュタインの5番、6番、7番のポロネーズを聴いて、やっぱり凄くいいなと思いました。今でも一番好きなポロネーズの演奏です。みなさんも是非聴いてみてください。

 ということで、今回はこれまで!

S.T.

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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜中田喜直〜

昨年の秋、作曲家・中田喜直(なかだよしなお)の聖地巡礼に出かけることにしました。
理由は生誕100年だったからです!
(2024年の今年は生誕101年)

中田喜直は 「夏の思い出」や「めだかの学校」、「ちいさい秋みつけた」などの曲の作曲者です。

向かった先は、吉祥寺駅近くにある井の頭恩寵公園。
あいにくの雨の日でしたが、公園内の案内図を何度も見ながら池のほとりを歩いていると……ありました!
アップライトピアノのデザインでかわいいです♪
(もちろん写真を撮ったのですが、反射して自分が写り込んでしまったため載せられず。。)

こちらの歌碑には中田喜直作曲の「小さい秋みつけた」の楽譜と歌詞が彫られています。
というのも、「小さい秋みつけた」のメロディーは井の頭恩賜公園を散策していたときに生まれたのだそうです♪※
(※参考:https://kanko.mitaka.ne.jp/docs/2014111500036/)←こちらには写真も載っております。

満足したところで、後日、中田喜直の随筆『音楽と人生』もパラパラと読んでみました。
タイトルを見て、音楽の話かと思ったら、タバコについての内容が9割で驚きました。しかも愛煙家ではなく、嫌煙家の方でまたまた驚きました。

ではこの辺で。
Y.Y.

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【メンバー日記】武蔵野音大の楽器ミュージアム

この間、武蔵野音大の江古田キャンパスにある「楽器ミュージアム」へ行ってきました。

武蔵野音大は、『のだめカンタービレ』ののだめが通った音大のモデルとなったらしいため、前から一度行ってみたかった場所でした♩

さて、こちらの楽器ミュージアムは大学の一角にあり、歴史のある鍵盤楽器のほか、管弦楽器、和楽器、世界の民族楽器がずらりと展示されています。
※館内は撮影不可

なお、現地に行かなくともWEB版の楽器ミュージアムで所蔵品を見ることができます↓
https://www.musashino-music.ac.jp/guide/facilities/museum/web_museum

前置きが長くなりましたが、早速入室すると、入口にはオリエンタルな装飾がされた、豪華なピアノ(プレイエル社製)が出迎えてくれました。
ピアノの蓋などに、金色の鶴や着物を着た人の絵柄の装飾があるピアノです。

そして、奥へ進んで鍵盤楽器のフロアへ。
私のお目当ての展示物は、このミュージアムの目玉となっている、クララ・シューマンのピアノとナポレオン3世のピアノ!
特にナポレオン3世の結婚お祝いとして贈られたというピアノは、装飾も凝っていて、美術品のような美しさでした。

このほかにも、珍しいピアノが所狭しとたくさん並んでいます。
例えば、背の高いキリンピアノ(ジラフピアノ)や、ピアノとハープが合体したようなハープピアノ、ピアノに棚がついたようなキャビネットピアノ、長方形のスクエアピアノ、数学者が開発した、ヤンコ・ピアノ(横列は全音でななめ列は半音だそう)などがありました。

ピアノ以外にも、象牙でできたフルートや、ポケットに入るサイズのバイオリンなど、見て驚くような楽器も多数あって楽しめました。
個人的には、昔のハープも見ることができたため、大満足でした!

こちらの楽器ミュージアムへのアクセスは、最寄りの西武有楽町線の新桜台駅や西武池袋線の江古田駅から徒歩4分。
私は道を間違えて一人でしばらくさまよったため、徒歩40分になってしまいました。
辿り着けてよかった〜。

………………

ちなみに、大学の最寄駅にほど近い、西武有楽町線の要町駅には、白いグランドピアノ(ストリートピアノ)があります。
人通りが少ない場所に設置されており、改札付近にいると、ピアノの音は電車の音やアナウンスにかき消されて、BGM程度に聞こえてくる程度です。
私が行ったときには、学生っぽい方がジャズ系の曲を弾かれていました。

休日の昼間でしたが、ほかにピアノを弾くのを待つ人も見ている人もいなかったので、知る人ぞ知る穴場かも??

ではこの辺で。
Y.Y.

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【メンバー日記】2023年 カレー部総括

皆さん、カレーは好きですか?
私はまあまあ好きです。
好きな食べ物:カレー!と書くほどではないですけど出てくると少しテンション上がるというやつです。

PH会に入会してから毎年1種類の食べ物を食いまくる部活動を一人で細々と行なっております。
初回はパフェ、その後はうろ覚えですがあんみつ、クレープ、そして2023年はカレーという流れだったように記憶しています。
折角なので、カレー部を振り返ってみましょう。

1年間で東京と大阪を中心に120店舗に行きました。
基本は百名店にも選出されるような名店、馴染みがない街の適当に入ったお店、あとチェーン店。

★ベストカレー

特に美味しかったお店。
マジで感動したのは2店舗あります。

①トマト(荻窪)

めちゃ並ぶことでも知られる欧風カレーの有名店。
私は2時間半くらい並びました。
結構なお値段するのですが、何とも複雑な味わいでその価値はあります。

②銀座スイス(有楽町)

カツカレー発祥のお店(諸説あり)
あまりに美味くて友人に思わずLINEを送ってしまいました。
その友人も無事ハマった模様。

★【PH会メンバー向け】練習会の前にオススメなカレー屋

①咖哩屋ボングー(新宿)

NEWoManにある、ベイクルーズ経営の欧風カレー。
ということでIENAとかJOURNAL STANDARDとかああいう系の服が好きな人は是非行ってみよう。
良いお肉を使っているのがよく分かります。
京王新線へのアクセスもグー。

②Curry&Spice青い鳥(幡ケ谷)

反対方面から来る方はこちらを。
陰陽論に基づいた「重ね煮」という無水調理が特徴らしいです。
難しいことよく分からんけど美味しいし美しいです。

★総括

①カレー屋多すぎ問題
カレーには家庭で出てきそうなカレー、欧風カレー、カツカレー、南・北インドカレー、タイカレー、スパイスカレー、スープカレー、大阪甘辛カレー、金沢カレー等々種類が色々ありまくるので、1年食べても詳しくなれた気がしません。
部としては終了しますが、今後も食べ続けていきたいですね。

②どこも大体うまい
ううーん…と思ったのは2店だけでした。
カレー屋巡りをしている知人が、最終的に上等カレーでいいやという境地に辿り着いていたんですが、その気持ちがよく分かります。
チェーン店はレベル高いです。

★2024年の活動

カレー部の反省を生かし、2024年は(「ラーメン部」だとカレー部の二の舞になるので)ラーメン二郎部を開始しております。
とりあえず直系制覇を目標にしておりますが、余裕があれば亜流、インスパイア系に手を出してもいいかなと思っています。
皆さんもオススメのカレー屋や二郎があれば教えてくださいね!
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
中の人
最近の発見:月に7.5kgのペースで鶏肉を食べているらしい

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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜滝廉太郎〜

ちょっと昔のある日、千代田区の麹町・半蔵門駅近辺を歩いていて、ふと何かあるなと横を見たら、滝廉太郎の石碑(と歌碑)でした!

滝廉太郎の居住跡に建てられた記念碑だそう。
周辺の千代田区の小学校では毎年秋に関連した小さい催しがあると街頭にチラシが貼ってありました。

他にも石碑があるかな?と調べたら、奏楽堂にも滝廉太郎像があるそうなので、後日、見に行ってきました。こちらです↓

以前、サークルの演奏会で奏楽堂を訪れたときには全然気づきませんでしたが、入口付近の目立つ場所にありました♩

…………

また、ついでに滝廉太郎がどんな人なのか興味が湧いたので、滝廉太郎に関する小説『廉太郎ノオト』(谷津矢車 著)を読んだところ、本の中で「洋琴」という楽器が出てきました。
何の楽器を指す漢字なのか、想像がつきますでしょうか?

正解は「ピアノ」です!

楽器って漢字で書けるのか〜!と面白かったので調べてみたら、ほかにもこんなものがありました。

※〇はカタカナ
(例)竪琴=ハープ

・風琴=〇〇〇〇
・口風琴=〇〇〇〇〇
・鳩琴=〇〇〇〇
・自鳴琴=〇〇〇〇〇

答えは記事の最後に♫
まだ自分の中で邦人作曲家ブームは続いていますが、演奏会の動画を見ていたら、フランス系の曲が弾きたくなってきた今日この頃です。
ではこの辺で。

【答え】
・風琴=オルガン
・口風琴=ハーモニカ
・鳩琴=オカリナ
・自鳴琴=オルゴール

Y.Y.

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【メンバー日記】豊洲文化センター ストリートピアノ

どうも、T.N.です。今年に入ってから既に20箇所近くのストリートピアノを回っており、メンバー日記でご紹介するペースが全く追いついていません。今日の日記では、最近弾きに行ったストリートピアノで特に印象深かったところをご紹介したいと思います。

1月28日(日)、筆者は江東区豊洲文化センターを訪れました。こちらのエントランスの前では、2カ月に一度だけストリートピアノが設置されています。ヤマハの名器として名高いS-400Bを弾けるということで以前から気になっていたのですが、今回念願が叶って弾きに行くことができました。

筆者が到着すると、既に3、4組が順番待ちをしていました。ららぽーとに隣接するロケーションもあってか、買い物に来た家族連れの方が多かったです。小さな子どもたちが思い思いに演奏を楽しむ様子はとても微笑ましく、寒空の下でも聴く人の心を温かくしました。

筆者の番が回ってきました。今回は、ベートーヴェンピアノソナタ第30番から第1楽章を演奏しました。弾き始めた瞬間、まずはその深みがある音色に驚かされました。屋外に設置されているということで音響が大丈夫か少し気になっていたのですが、それを感じさせないほど伸びやかな響きがして感動しました。外は寒く、指先も冷え切っていましたが、屋外の開放感ある環境での演奏は、とても心地良かったです。

演奏中、お父さんに手を引かれて近づいた4歳くらいの男の子が足を止めて、興味深そうにじっと様子を見ていました。

じっ と様子 を見ていました。

お父さんが男の子を抱き上げて天板の中を覗かせてあげると、男の子は弦が動く様子に目の当たりにして、驚きの声を上げていました。確かにピアノの中を見る機会は、なかなか貴重なものかもしれないですね。こういった機会を通して、興味を持っていただけるというのは素晴らしいことだなと思いました。

次回のストリートピアノの開放日は、3月24日(日)だそうです。また是非弾きに行きたいと思います。次は天気に恵まれ、暖かい日差しのもとで弾くことができるといいですね。

さて、昨日は牛込箪笥区民ホールにて当サークルの定期演奏会がありました。筆者も出演させていただいたのですが、とても良いピアノで、演奏を存分に楽しむことができました。出演された一人ひとりの演奏からは、それぞれの思いが伝わってきて、非常に感動的でした。会に関わったすべての方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

最後にお知らせです。来週、3/3(日)にも当サークルの演奏会があります。以下、会の詳細です。

日程:3/3(日) 10:30~16:15 (時間は多少前後する可能性がございます)
場所:北とぴあ つつじホール(王子駅)
https://www.hokutopia.jp
入場自由・入場料無料 
演奏会特設サイト: https://pia-no.com/site/blog/23%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e6%98%a5%e5%ae%9a%e6%bc%94%ef%bc%9a2024%e5%b9%b43%e6%9c%883%e6%97%a5%e6%97%a5-%e5%8c%97%e3%81%a8%e3%81%b4%e3%81%82-%e3%81%a4%e3%81%a4%e3%81%98%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%ab/

今年度を締めくくる一大イベントとして、会員一同盛り上げていきたいと思います。是非お越しください。

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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜宮城道雄〜

日本ではお正月になると、必ずと言っていいほど流れる曲があります。そう、《春の海》。
2024年の今年は、《春の海》の作曲者・宮城道雄の生誕130年になるそうです。
私は宮城道雄については、名前は知っているけれど、どんな人物なのかはまったく知りませんでした(^_^;)

そこで、最近、自分の中で“邦人作曲家ブーム”のため、満を期して(?)調べてみました。宮城道雄は一言でいえば「日本を代表する盲目の天才音楽家」といえそうです。
天才的なエピソードが多数あり、箏曲家・作曲家としてのほか、教育者、随筆家としてなど、マルチに活躍したそうです。
宮城道雄が盲目の音楽家だったとは、驚きました。

さて、前置きが長くなりましたが、新宿の牛込神楽坂駅から徒歩5分の場所に「宮城道雄記念館」があると知り、行ってきました。

この記念館は、宮城道雄が晩年まで住んでいた敷地に建てられています。
空いてそうだなと予想していましたが、やはり見学者は私一人の貸切状態。
流れ出した館内のBGMはもちろん《春の海》。

展示品は、愛用の箏や懐中時計、検校杖のほか、点字で書かれた楽譜やアップライトピアノもありました。ピアノも弾けたということですね。
館内は撮影禁止だったのが残念です。

宮城道雄の手形もあり、模型に手をかざしてみたところ、私と同じくらいの手の大きさ・形でした。
(私は手が大きいほうです)

展示室の一角では、宮城道雄による演奏の動画も再生して見ることができました。目が見えていないとは思えない、鮮やかな手つきと完璧な演奏。
箏のことを知らない私でも、とんでもなく上手いことがよくわかりました。

ところで、《春の海》はかつて道雄が瀬戸内海を船で巡ったときの印象をもとに作られたのだそうです。
※参考:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/宮城道雄

風景などの印象を音楽で表すというのは、ドビュッシーみたいだなあと思いました。
関連書籍や本人の随筆によると、宮城道雄は西洋音楽に親しんでいて、ラヴェルが大好きだったそうです。実は《春の海》以外にも、水に関する曲を色々作曲しています。

私は箏のことは全然わからず、特に好きなわけでもありませんが、前から《春の海》は良い曲だな〜と思っていて、その理由は、おそらく西洋音楽の要素が入っているからなのかも……と自分の中で納得できました。

………

ちなみに、2/23(金)には、この宮城道雄記念館と同じ最寄駅(牛込神楽坂駅)にある「牛込箪笥区民ホール」にて、当サークルの春の定期演奏会が行われます♪
★入場料無料で、当サークルのメンバー以外の方も自由にご観覧いただけます!

ではこの辺で。
Y.Y.

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【メンバー日記】山田耕筰の占い本

最近、信じられないような本を見つけました。
山田耕筰が書いた占いの本です。

書名を見て、この本の山田耕筰って誰?と思いました。確認したところ、あの有名な山田耕筰で間違いありません。
書籍名は『生れ月の神秘』。

初版は大正14年ですが、この本の復刻版で人気占い師・鏡リュウジさんの解説付きの本なら、現代でも読むことができます。
こちらも絶版ですが、私は星占い好きなので、絶対読みたい!!!と思い、図書館で探して読んでみました。

本の内容は、1月生まれの人は……と、月ごとに性格や他の月(星座)との相性などについて解説がついています。
驚くべきことに、この本の刊行当時、世界的にも星占いはまだなかったそうです。山田耕筰のこの本は、星占いの先駆けとも言える本で、占いの教科書にも載っているとのこと。
山田耕筰曰く、ヨーロッパにあった本を参考にしたそうですが、そうしたものをいち早く取り入れるのはさすがだなあと思いました。

自分の月(=この本では星座に相当)の部分だけ読んだところ、アドバイスは「私にはできる、だから私の一生を有意義なものにしようという心がけが大切」とのこと。
また、同じ月(=この本では星座)の人は、ショパンと書かれていました♪
さすが、わかってますね!山田耕筰!
ちゃんと私が書いてほしいと思うところを押さえている♡
私はショパンと同じ「うお座」なのが昔からとても気に入っています。

そんな珍しい本に出合った話でした。
ではこの辺で。
Y.Y.

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【メンバー日記】本番が近づくと

本番が近づくと新しい曲を譜読みしたくなるのは私だけでしょうか??w

本番前は集中して同じ曲を練習するので、新しい曲を弾いて新鮮な気持ちを味わいたくなるのかなあと思います。
最近フォーレのノクターン4番にハマっていて譜読みしたい欲がすごいですw
フォーレは知ればもっといい作品があるだろうなと思います。
一応舟歌2番だけは弾いたことがあって(あと連弾のドリー組曲も2曲弾いたことがありますが)舟歌も他に弾きたい曲が何曲かあります。
私は比較的弾きたい曲がぽんぽん出てくるタイプで、来年の春弾きたい曲も何となく見え始めましたw
正直練習時間が足りないですね…

とはいえ牛込で弾くドビュッシーのノクターンもすごく気に入ってます。
あまり知られていない曲だと思うので我ながら良い選曲だったなーと自画自賛してますw
私はマイナーめな曲を弾いてみんなに布教する(自己満)のがわりと好きかもしれないです。

ところで皆さんに聞きたいことがあるのですが、この時期年度末で仕事が忙しい人も多いと思うのです。どうやって春定演と両立させてますか??
社会人2年生のぺーぺーにどうかご教示下さい…

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5月度オンライン練習会Aの様子

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3月度練習会Aの様子

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◆新型コロナウイルス感染症対策についての基本的見解

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、「ピアノサークル・ピアノを弾きたい!」では下記の見解を基本方針といたします。ご理解・ご協力いただきますよう、宜しくお願いいたします。

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2020年ニューイヤーコンサート&卒コン

今年度も当サークルは2月に「春の卒コン」を開催します。特設サイトはこちら!

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2月度練習会Bの様子

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♡2020.02.08 (sat) バレンタイン練習会♡


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明けましておめでとうございます♪

謹賀新年

明けましておめでとうございます♪ 2020年もピアノサークル「ピアノを弾きたい!」をよろしくお願いします!

昨年に引き続き、練習会や発表会、各種イベントをたくさん企画しております★

お気軽に練習会へ足をお運びください!

皆様のピアノライフが更に充実したものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。


以下、サークルメンバーから新年のご挨拶です!

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2020年 ニューイヤーコンサート&春の卒コン 特設サイトオープン!


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☆令和初!PH会クリスマスパーティー☆

ポスター

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【メンバー日記】今年はLの年?

春定演が近づいてきましたね。
皆さん練習が捗っている頃でしょうか?

社会人になってから年々ピアノの練習時間が少なくなっていますが、発表会があるとモチベーションが上がってなんとか続いているこの頃です。

さて、題名のLですが何のことかと言うと、作曲家の頭文字です。
今年はマイナーな(?)作曲家の曲を弾けたらな〜と考えています。

今練習しているのがリャードフ(Lyadov)という作曲家ですが、皆さんご存知でしょうか?

リャードフ(1855年-1914年)はロシアで生まれた作曲家で、音楽院時代は熊蜂の飛行で有名なリムスキーコルサコフに師事。その後1878年からペテルブルク音楽院で教鞭を執り、門下にはプロコフィエフなどがいたそうです。

リャードフのいたこの頃は有名作曲家が沢山誕生した時期ですが、特に有名どころを調べてみたところ、
リムスキーコルサコフ(1844-1908)
チャイコフスキー(1840-1893)
ラフマニノフ (1873-1943)
プロコフィエフ (1891-1953)
スクリャービン(1872-1915)
みたいなので、この頃に生まれて生演奏を聴けていたらとても贅沢ですね。笑

そのリャードフの舟歌を練習中ですが、舟歌といえばショパンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
これが偶然なのかリスペクトなのか分かりませんが、ショパンもリャードフも嬰へ長調で書かれています。水とかのイメージに合うのかもしれないですね。
リャードフの解説を見ると“繊細”という言葉がよく見られるのですが、小曲が多く穏やかで細密な曲が多いイメージなので、癒されたい人にはお勧めです。

ということで今弾いている作曲家と曲の紹介でした〜。
春定演で聴ける皆さんの演奏を楽しみにしてます。

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【メンバー日記】母校の演奏とストピ

1月某日、私の地元金沢で母校の合唱団の定演を聞くために金沢に行きました。

金沢と言えば元旦に起きた地震ですが、私自身も帰省しており、大きな揺れを経験しました。
長周期地震という言葉をよく聞きましたが、確かに何かが普通と違うなと思うような地震でした。
これから何が起こるのだろうと、不安から始まる正月でした。

年始はしばらく実家にいましたが、近くでは家が山から崩れ落ちていたり、何度も遊びに行った和倉温泉、能登島水族館、輪島朝市などが変わり果てていく様子は現実ではないような気がしました。

1月は私が大学時代所属していたピアノのサークルと、合唱団の定演がありました。
しかし、ピアノサークルの定演は中止の決断が下りました。
ピアノサークルはコロナ禍でさえ、サマーコンサート、冬の定期演奏会は続けていました。
しばらくして、合唱団の定演を開催する、との発表がありました。
開催してくれて嬉しいなという気持ち、また、団員で悩み抜いて決定したのだろうなという想像をしました。

そして合唱団の定演を無事に見に行くことができました。
一番良かったのは「水のいのち」という曲集です。色んな水の表情を感じられました。
そして伴奏の方が浅田真弥子さんという方なんですけど、ドビュッシーとかリストを魅力的に弾かれる方なんですよね。
ピアノもコロコロと転がる水のような表現、偉大な海を表現するような深い音を堪能できました。
一番最後に学生指揮からの挨拶がありました。
団員が無事なのか、練習はできるのか、定演は出来るのか、色んな不安を抱えていたこと。そして避難を続けている方々がいる中で合唱をするために集えることができることの幸せを感じている、という言葉が印象的でした。

音楽を出来るような豊かな暮らしを続けられることは決して当たり前のことではないと、改めて思いました。

というわけで、今楽しめることをたくさん楽しんで、音楽のある暮らしを精一杯営んでいこうと思います。

金沢駅を後にする前に地下にあるストリートピアノに行きました。
どこのストリートピアノに行っても、結局ここが一番好きなストリートピアノだと思うんじゃないかなーと思っています。
何度も弾いていて思い出深いですし、なによりロケーションが好きですね。

金沢駅の東口の方に出たらすぐに、エスカレータか階段で地下に向かうとストリートピアノがあります。

エスカレータの横には人工の滝のようなものがあり、ピアノを弾くときも水の音を聞きながら弾くことが出来ます。
地下なので少し人通りも少なく、その日は近くで高校生がTik Tokの動画を撮っていたりして、面白い空間でした。

今練習しているドビュッシーのノクターンを、楽譜を見ながらですが弾きました。

地下の大きな空間の中にピアノがあるので、音がいい感じに伸びて弾いていて気持ちいいんですよね。
金沢は湿度が異常に高いのでピアノには不向きな環境です。少し狂っている音もありましたw

ピアノとか音楽に対するモチベーションが上がったので、沢山練習したいと思います!

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【メンバー日記】フォーシーズンズ志木 ストリートピアノ

どうも、T.N.です。今回の日記では、今月新しく設置されたストリートピアノをご紹介します。

今回訪れたのは、東武東上線志木駅前の商業ビル「フォーシーズンズ志木」です。施設名からして渾身のダジャレですね。素晴らしいと思います。ビルの大部分はマルイが占めているのですが、昨年志木市民会館(パルシティ)が建て替えのために閉鎖されたことに伴い、こちらの8階が市民会館仮説会議室となりました。

8階に上がり、施設の事務所へ向かいました。スタッフの方によると、ピアノはフロアの奥の市民ギャラリーに設置されているそうです。申し込み用紙に氏名、住所を書くと、1回10分の演奏枠で弾くことができます。このとき時刻は18時、ちょうどピアノの開放が始まったところでした(開放時間は水曜日12時〜20時と土日の18時〜20時)。先客の方が1人いらっしゃったため、筆者は18時10分からの枠を取りました。

市民ギャラリーに入ると、先客の方が演奏されている最中でした。そこにはヤマハのフルコンサートピアノが鎮座しており、圧倒的な存在感を放っていました。このピアノは元々市民会館のホールで使われていたもので、先述の通り市民会館が建て替えのため閉鎖されたため、新会館が竣工するまでの約3年間、こちらで開放されることになりました。

18時10分、筆者の時間枠が始まりました。いつもストリートピアノではベートーヴェンのソナタばかり弾いている筆者ですが、今回は新しい曲を用意しました。チャイコフスキーの「四季」より「1月 炉端にて」。元々チャイコフスキーのピアノ曲にはそれほど興味がなかったのですが、「志木『四季』を弾く」と言いたいがために、急遽楽譜を購入し練習を始めました。このように非常にしょうもない動機で練習を始めたわけですが、繰り返し弾いているうちにこの曲の温かな旋律に惹かれ、すっかり気に入ってしまいました。

演奏を始めると、その深く響く低音の豊かさに驚きました。壁や天井が近いため、音が反射して体全体に強く響き渡る感じがしました。この曲は繊細なタッチのコントロールが必要ですが、指の力加減の微妙な変化がはっきりと音に現れているのがわかり、やはりフルコンは違うなと思いました。

10分後、次の枠の二人組が現れ、彼らの連弾が始まりました。息がぴったりと合っていて、二人の奏でる厚い音の重なりが室内に響きわたりました。目の前で聴く演奏は、やはりとても迫力がありました。二人に拍手を送ると、一人がこう言いました。

「僕たち、この曲をもうすぐ発表会で弾くんです。今回良さそうな練習場所を見つけたので、気になって来ちゃいました。やっぱり本番と同じようなピアノで弾けるのはいいですね。」

なるほど、確かに本番前に練習しに行く場所としても、もってこいですね。「志木士気を高める」といったところでしょうか。素晴らしい演奏に改めて拍手をして、二人を見送りました。

ギャラリー内は筆者一人だけになりました。その次の枠は予約がないようだったので、もう少し弾きたいと思い、再受付しようと事務所に戻ろうとしました。そのとき、先ほどのスタッフの方がいらっしゃいました。

「この後の枠は予約が入っていないので、次の方が来られるまで自由に弾いていただいて大丈夫です。ぜひゆっくり弾いていってください。」

ご厚意に甘えて、しばらくピアノを堪能させていただくことにしました。次に演奏したのは、3月の定期演奏会で弾く予定のベートーヴェンのソナタ32番2楽章です。本番でホールの舞台上にいるところをイメージしながら、夢中になって弾きました。

しばらく弾いていると、年配の女性の方がギャラリーにいらっしゃいました。

「さっきそこのイベント(※)に参加していたとき、ピアノの音が聞こえてきたんです。それで、どこから来ているのか気になってここに辿り着きました。ここにピアノがあるなんて知らなかったので、本当にびっくりました。もっと色々聴かせてください。」

(※この日は、事務所前で志木市のゆるキャラ「カパルちゃん」のイベントが開かれており、多くの方が集まっていました。)

再び演奏を始めました。先ほどの「四季」の他、筆者のお気に入りのショパン「舟歌」を演奏しました。傍で真剣に聴き続けてくださったのはとても嬉しく、いつにも増して演奏に身が入りました。

2曲を弾き終えたところ、彼女はこう話しかけて下さいました。

「いい演奏を聴けて、素敵な1日の締めくくりになりそうです。すごい贅沢な体験でした。また弾きに来てくださいね。」

彼女にお礼を伝えてギャラリーを後にしました。

それから事務所に立ち寄りました。スタッフの方に素晴らしい楽器を弾かせてくださったことの感謝を伝え、そして記念にカパルちゃんのクッキーと缶バッジのセットを買い、帰途につきました。

また来月も「四季」を弾きに志木に行こうと思います。次は、「2月 謝肉祭」を練習しないといけませんね。

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【メンバー日記】サッカーサークル・サッカーをしたい!(SS会)

正月休みが終わり、夕方の池袋はいつもの賑やかさを取り戻していた。仕事帰りの人々が駅を行き交う中、筆者は少し重い足取りで歩いていた。

(あー、この年末年始は食べすぎたな…。運動しないと…。)
(でも運動といっても何をすればいいんだろうか…?)

あれこれ思考を巡らせていると、突然何者かが囁きかけてきた。

天の声「…サッカー、どう?」

(ん?何か聴こえる…?)

筆者が立ち止まって辺りを見回していると、今度は一層はっきりした声で語りかけてきた。

天の声「坂戸サッカーどう?」

「坂戸でサッカーどう?」なんと甘美な響きだろうか。きっと坂戸に行けば素晴らしい環境のもと、最高の仲間たちとプレーができるに違いない。筆者は早速アップを始め、サムライブルーを背負う気概を胸に、東武東上線に乗り込んだ。

池袋を発つこと45分、電車は坂戸駅に到着した。

(どんな場所でプレーができるんだろう?)

筆者は胸を躍らせながら改札を出たが、すぐさま期待は裏切られることとなった。

(サッカー、できひんやん…)

確かに、目の前にはサッカーができそうなほど広々としたコンコースがあった。だが、そこにはボールもゴールポストもなく、またプレーをする仲間も一人として居なかった。筆者は失望のあまり肩を落とした。

しかし次の瞬間、ピアノの音が耳に飛び込んできた。

(お、ピアノがあるのか…)

音のする方に目を向けると、グランドピアノが置かれていた。

(よし、これでプレーができるぞ!)

ピアノの演奏では、ときに足をも使う。つまり実質サッカーと言っても差し支えないだろう。

ピアノの傍へ向かうと、弾き終わった女性がこちらを振り返って言った。

「どうぞ弾いて下さい。私はもう十分弾いたので。」

こちらのピアノは1回5分での交代制なのだが、待っている人がいなければ2回、3回と続けて弾いても良いそうだ。彼女によると、ここは普段からあまり混雑しておらず伸び伸びと弾くことができるのだとか。

早速弾かせていただくことにした。今回も例のごとく、ベートーヴェンのピアノソナタ30番の1楽章を弾いた。カワイのグランドらしく鍵盤のタッチは重めで、柔らかい音色がした。広々とした空間で、目の前の美しいステンドグラスを眺めながら演奏できるのは、とても贅沢な体験であった。

演奏を終えると、通りすがりのアフリカ系の男性が英語で話しかけてくれた。

「すごいね!僕はジャズが好きなんだけど、何か弾ける曲はないかい?」

筆者もジャズを聴くのは好きだが、演奏できるレパートリーは残念ながら持ち合わせていなかった。そこで、ベートーヴェンのソナタ32番の第2楽章からジャズの雰囲気を感じさせる部分を抜粋して弾くことにした。「ジャズではないけれど」と断りを入れてから、短く演奏した。

彼は満足そうに頷き、こう尋ねた。

「いいね、その楽曲は誰の作品なの?」

筆者が答えると、彼は驚いた表情で言った。

「ベートーヴェン!? こんなユニークな曲があるとは初めて知ったよ!」

「気に入った!あとで調べて聴いてみるね!」

自分のレパートリーに興味を持っていただけたのは、この上ない喜びであった。

彼は去り際にこう言った。

「今日は良い演奏が聴けて良かった!また弾きに来てね!」

坂戸に次に来るときは、ジャズの曲を用意していくことを約束し、彼と別れた。素晴らしい国際試合ができた1日だった。

【今日の飯テロ】
試合の後は、お隣の北坂戸駅近くの洋食屋さんでステーキを頂きました。

カウンターの目の前の鉄板で焼いてくださったのですが、ジューシーな肉汁があふれる様子はまさに芸術的でした。お肉はとろけるように柔らかく、生姜ベースのソースともよく合い、とても美味しかったです。

「年末年始に食べ過ぎたのに、またハイカロリーなものを食べたのか?」だって?
カロリーは寒さに弱いので、ダジャレを言えばゼロカロリー。
ということで、皆さんご唱和ください。

ステーキ、素敵!

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2月度練習会Aの様子

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1月度練習会Bの様子

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【メンバー日記】さいたま新都心駅 ストリートピアノ&今年の「ストピ活」の総括

12月のある土曜日、夜8時。筆者は新たなストリートピアノを求めて駅のホームに降り立った。ここはJRのさいたま新都心駅。さいたまスーパーアリーナの最寄り駅だ。

改札を出た筆者が目にしたのは、駅の西口、スーパーアリーナの方面からこちらに向かって際限なく人が押し寄せてくる光景であった。広々とした改札前コンコースは、家族連れやカップルで埋め尽くされていた。何かのイベントが終わったところだろうか。

「どこからこんなに人が?」

人流に逆らうように駅の構外へと歩くことにした。暖冬とはいえ、夜になると一気に空気は冷え込む。ビルの谷間を吹き抜ける風がひんやりと感じられた。道の両側に並ぶ木々はオレンジの電飾でライトアップされており、冬の到来を告げているようだった。

駅から歩いて2分ほどのところで人流が途切れた。辿り着いたのは、イルミネーションで彩られた広場だった。辺り一面が青の光に包まれて幻想的な雰囲気を醸し出しており、訪れる者を魅了していた。夜に訪れたのは正解だった。だってイルミネーション、昼見ねぇっしょ

広場ではクリスマスマーケットが開かれており、賑わいを見せていた。左右の屋台から入り混じる匂い。美味しそうな食べ物の数々に目移りしたが、今回は地元ブリュワリーの出店する屋台でチーズのペンネを頂いた。寒さを忘れさせる優しい味わいで、心まで温まった。イルミネーションを眺めながらの食事は格別であった。

食事を終えた筆者はふと思い出した。

「あ、今日はストピを弾きに来たんだった…!」

手元の腕時計は8時42分を指していた。今日のストピの開放は9時までだ。人混みを縫いながら、急いで来た道を引き返した。

筆者が駅の改札前のピアノのもとへ向かうと、ちょうど一人の青年が弾き終えたところだった。彼がピアノの周りを見渡しながら呼びかけていた。

「あと少ししか時間がないので、弾きたい方はいらっしゃいませんか?」

少しだけ弾かせていただくことにした。可愛らしいイラストに気分が上がる。

今回演奏したのは、ベートーヴェンのピアノソナタ30番第1楽章。弾いていて印象に残ったのは、アップライトらしからぬ表現力の高さだ。フォルテは力強く鳴り響き、ピアノはとても優しい音色がした。

イルミネーションからの帰りの人たちだろうか、一人、また一人と足を止めて聴いてくれた。ギャラリーの数は見る見る増えていき、ピアノを取り囲むように30人ほどが集まった。これほど多くの人に囲まれて弾く機会は初めてかもしれない。ますます気分は高まり夢中で演奏した。弾き終えると大きな拍手を頂くことができ、とても嬉しかった。

その後、子どもから大人まで弾きたい人が続々に集まってきた。クラシックからゲーム音楽、ボカロまで、ジャンルこそ様々だったが素敵な演奏の数々に心奪われた。短いながらもとても楽しいひとときを過ごすことができたように思う。

午後9時、今日のストピの開放はこれで終わりだ。先ほどの青年がピアノのカバーを手にしてこう言った。

「今日はピアノを閉める運営スタッフの方はいらっしゃらないようですね。片付けを手伝っていただけますか?」

彼と二人でカバーをかけ、ピアノの前にロープを張る。

「あ、私たち帰り同じ方向ですね!?行きましょうか!」

片付けを終えた筆者は、彼と一緒に帰ることにした。

都内へ向かう電車内で、二人はストピの話で大いに盛り上がった。

「明日は朝一の新幹線でストピ巡りの旅に出るんですよ~楽しみです!」

どうやら彼は全国各地のストピを巡っているそうだ。

「最近行ったここのストピ、すごい弾きやすかったですよ!」

お互いにスマホのカメラロールを見せ合いながら、最近訪れたストピの情報交換をした。日本にはまだ弾いたことのないストピが数多くある、そう思うと興奮が止まらなかった。

「ストピって機種とか環境次第で一台一台全然違う音がするので、面白いですよね!日本全国、常設のストピだけで600台以上あると言われてますからね。いつかは全制覇してみたいですね。」

「行った先々で初めてお会いする方と連弾したりできるのも楽しみなんですよ~音楽を通して仲良くなれるのは最高ですね!」

ストピについて熱く語る彼の表情は、この上なく生き生きとしていた。

楽しい時間も束の間、電車は間もなく荒川を渡り赤羽へ。まだまだ話し足りないのだが、彼とはここでお別れだ。

「それじゃあ、またどこかのストピでお会いしましょう!」

彼とそう言い交わし電車を降りた。またお話しできる日が、今から楽しみでならない。

さて、今年のストピ日記は最後になります。ということで、筆者の今年1年の「ストピ活」を総括したいと思います。

今年は12本のストピ日記を執筆し、計17か所のストピをご紹介しました。昨春から日記で取り上げたストピを地図上でまとめてみました。赤のピンが2022年、青のピンが2023年の記事で取り上げたストピです(日記でまだ書いていないところを含めると、実はこの2~3倍の数があります)。首都圏包囲網が徐々にできつつあり、我ながらよく頑張ったなと思います。これまでにストピのためにかけた交通費を考え出すとゾッとしますが…。

12本の記事を見返しながら振り返ってみました。

(1)「それってお肌の乾燥ですよね」
有楽町、日比谷エリアのストピ3か所を訪問。純白のピアノは見た目にもとても映えていました。都心の人通りの多い箇所に設置されていることもあり、非常に多くの方に演奏を聴いていただけました。

・東京交通会館(常設)
・日比谷ミッドタウン(期間限定)
・日比谷OKUROJI(期間限定)

(2)「流山&柏のストピ巡り」
スターツおおたかの森ではグランド・アップライトの両方が弾けるという贅沢っぷり。スターツおおたかの森、パレット柏とも桜の演出が施されており、春らしさを感じられました。

・スターツおおたかの森(常設)
・パレット柏(不定期開催)

(3)「昭和記念公園 ストリートピアノ」
園内で色とりどりの花を楽しんだ後、ストピも訪問。演奏することで絵を生成できるピアノは、非常に興味深かったです。

・昭和記念公園(期間限定)

(4)「ご報告(1年ぶり2度目)」
日産のコンセプトカー「ROOX SUITE CONCEPT」を見に行きました。「結婚式に乗っていくクルマ」がコンセプトだそうで、トランクには電子ピアノが。斬新な光景にただ驚くばかりでした。

・NISSAN CROSSING(期間限定)

(5)「明月院のアジサイ?」
アジサイが咲き誇る初夏の鎌倉へ。サンリオカフェではキティちゃんのイラストで埋めつくされたピアノを弾くことができました。

・サンリオカフェ鎌倉店(常設)

(6)「やんごとなき用事」
夜の赤羽を散策。美味しいおでんにお酒、ストピでの心暖まる交流のひとときが印象的でした。

・METS赤羽(常設)

(7)「船橋FACE ストリートピアノ」
コロナ禍で3年以上閉鎖していた船橋FACEのストピが遂に復活。老若男女問わず多くの人が集まり、音楽を楽しんでいる様子がとても印象に残っています。

・船橋FACE(常設)

(8)「あの日を奏でるピアノローラちゃん@横浜国立大学」
東日本大震災で津波に呑まれた「ローラちゃん」が奇跡の復活を遂げ、ストピとして開放されるまでの物語。実際に弾いてみると、あの日完全に壊れてしまったことが嘘のように素晴らしいコンディションで、ローラちゃんの生命力のようなものを感じました。

・横浜国立大学常盤台キャンパス(期間限定)

(9)「そうだ 京都、行こう。」
突然思い立って京都駅のストピへ遠征。外国人観光客の方とのベトソナ31番メドレーは、忘れられない思い出になりました。

・京都駅ビル7階広場(常設)
・京都駅西口改札前(常設)

(10)「千葉駅 ストリートピアノ」
11月に設置されたばかりの千葉駅のストピを訪問。ストピとしては珍しい、新品のグランドの響きを楽しみました。

・千葉駅(常設)

(11)「神戸に行こうべ」
神戸のストピ巡り。屋外のスタインウェイのフルコン、サウナの館内のストピと、意外な設置場所に驚かされました。

・三井住友銀行神戸営業部(常設)
・神戸サウナ&スパ(常設)

(12)「さいたま新都心駅 ストリートピアノ」
イルミネーションとクリスマスマーケットを満喫した後、大勢の前でストピを演奏しました。ストピ巡りをする同士との出会いに胸が熱くなりました。

・さいたま新都心駅(常設)

私がなぜここまでストピ巡りに熱を入れるのか、そのモチベーションについて書きたいと思います。

1. ピアノを弾く場所として
自宅にピアノがないため、ここのところはストピに行って弾く時間を確保しています。ただ弾くだけであれば自宅の近所のスタジオでも良いのですが、一台一台の個性を味わいながら演奏できるのもストピならではの魅力かと思います。

2. 普段行かない土地に訪れる口実として
元々街歩きや電車でのお出かけが好きでした。また、ストピを弾きに行った先で美味しいお店を探したり、当会メンバーが教えて下さるサウナを開拓したりすることも大きな楽しみになっています。

3. 人との交流の場として

今年の記事は、特に3番目の「人との交流」の側面に焦点を当てて書いたように思います。偶然その場に集まったもの同士が、お互いに弾き合い、聴き合い、そして語り合うことで仲良くなることができる…。筆者自身、そんなストピの力を感じることができました。

コロナ禍の長いトンネルを抜けた2023年、筆者の日記でもいくつか取り上げましたが、これまで休止していたストピが再開になったり、多くのストピが新たに設置されたりして、ストピ界隈も大いに盛り上がった一年でした。2024年は、さらに音楽による交流を求めて沢山の人がストピに集う年になることと思います。「弾かせていただいている」という意識は常に持ちながらも、来年もストピの現場で多くの人に出会うことができればいいなと思います。

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2024年新年のご挨拶

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【メンバー日記】夏休みの思い出

12/3にクリスマス会があって、ピアノ漫談やってみました〜

11Bでやった時の反省点を盛り込んで挑みましたが、結構やらかしちゃいました。

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【メンバー日記】神戸に行こうべ

大事なことなので、もう一度言います。

神戸に行こうべ

どうも、T.N.です。出張の楽しみといえば、仕事終わりのストリートピアノ巡りですね。先日の出張でも新しいピアノとの出会いがありましたので、ご紹介したいと思います。

今回訪れたのは神戸です。レトロな建物が立ち並ぶ旧居留地を歩いていると、どこからかピアノの音が聴こえてきました。

音のする方へ歩いていくと、三井住友銀行神戸営業本部の入口前にグランドピアノが置かれていました。

こちらのピアノですが、なんとスタインウェイのフルコン(D274)だそうです。1972年に製造されてから長い間市内の音楽ホールで使用された後、2020年からこちらに設置されているそうです。

筆者も弾かせていただくことにしました.。年期の入ったピアノながら非常にコンディションも良く、長年大切に扱われてきたことが伺えました。音色はとても煌びやかで、弾いていて気持ち良かったです。そして、やはりフルコンというだけあり、迫力のある響きを存分に楽しむことができました。弾きながら目の前の木々の紅葉も眺めることができ、本当に贅沢な体験ができたと思います。

「本当に良いピアノだったな…。来られて良かった。」
「しかし外でずっと弾いていたら、身体も冷えてきたな…。サウナ行くか。」

ピアノを弾き終えた筆者は10分ほど歩き、三ノ宮駅近くの「神戸サウナ&スパ」に向かいました。こちらは全国のサウナーから絶大な人気を誇る施設です。サウナ好きの筆者は前々からずっと行きたかったのですが、今回晴れて念願が叶いました。

ロウリュが楽しいメインサウナ、11.7℃のキンキンに冷えた水風呂、開放的な外気浴スペースに、天然温泉…。施設の充実っぷりはやはり凄かったです。そして何にも増して、館内の綺麗さ、スタッフの方々のおもてなしには大変心を打たれました。とても人気な施設なのも納得できました。

サウナで身も心も癒された後は、再びピアノの時間です。実はこちらの施設、館内に入ってすぐのところにストリートピアノが設置されているのです。他に弾く方もいらっしゃらなかったので、ゆっくり楽しませていただくことにしました。

「あれ、なんか普段よりも弾きやすい?」

サウナに入ったおかげでしょうか。いい感じに脱力することができ、演奏していてとても気持ち良かったです。

しばらく弾いていると、来館された方々が1人、2人と足を止めて聴いて下さりました。最後には拍手を頂くことができ、とても嬉しかったです。

サウナとピアノの両方が楽しめる、筆者としてはまさに「俺得」な施設でした。次の関西出張の際にもぜひ行きたいと思います。

【カレー部】
今回は神戸サウナ&スパのレストランで、「サ飯セット」を頂きました。辛さもありつつ、旨味が後を引くカレーは最高でした。揚げたてサクサクの唐揚げもとても美味しかったです。

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【メンバー日記】【お題日記】初ピアノバトン

PH会に参加してからだいぶ経ちましたが、ピアノバトンを書いたことがなかったので、この機会に書いてみようと思います!
この日記を見た方も是非ピアノバトン書いてみてください!!

【♪baton ピアノバトン】

1.ピアノ歴何年?

なんだかピアノ自体は幼稚園にいた時からヤ〇ハ音楽教室で触っていた気もしますが、本格的に習い始めたのは小3からです。

2.先生は今まで何人?

ずっと習ってるのは1人です(もはや第2の母)

3.今の先生は?

忙しくて今はレッスン行けてないです。

4.今弾いてる曲は?

・ディズニーから数曲

最初は何気なく始めましたが、職場での受けがよくて優勝してます。

・アルベニスのイベリアから数曲

最近スペイン音楽にハマってます。弾くだけでスペイン旅行に行った気になれて優勝です。
…ただ死ぬほど弾きづらい。

5.持ってる楽器は?

ピアノ、ヴァイオリン(カビてる)、クラリネット(錆びてる)、アコギ(弦切れてる)
…あと鍵盤ハーモニカとリコーダーですね←みなさんも持ってますよね??

6.1番好きな作曲家は?どこが?

同率1位が多い問題があるのと、その時によって1位は変わってきてます。
リスト→ベートーヴェン→パガニーニ(謎にランクイン)→チャイコフスキー→アルベニス
という変遷をたどってますね。
あと、ショパコンの時期はショパンしか勝たん状態になります。

7.ピアノを弾いていて辛かった事は?

楽譜が高いとき、コンクール代なども合わせてお金が消えていく辛さは筆舌に尽くし難いですね。

8.ピアノを弾いていて良かったと思うことは?

「ピアノの人」として確固たる地位を確立できたこと。

9.毎日どれくらい練習する?

1週間で合計1時間くらいです…。
でも!曲を聴いて耳で練習してますから!←

10.1番練習していた時期は?

中学生の時ですかね?
どうやってバスケ部と両立してたかは謎。

11.絶対音感・相対音感ある?
楽器の音なら分かります。
物を叩いて「これはなんの音?」と聞かれたときはテキトーに答えてます。

12.ピアノ好き?
多分、好きです笑

13.ここ一週間で嬉しかったことは?
楽譜の製本が上手くできた

14.ここ一週間で悲しかったことは? 

口座残高を見たとき。

15. 「これはお金の無駄遣いだ」と思うのは?
行方をくらましたフリスクが買った瞬間出てくる。これがよく起きます。

16. あなたの弱点は?

・調子に乗ってやりすぎる。
・急に興味をなくす。


17.好きな人に求める絶対条件は?
自分の思いや考えをちゃんと伝えられる人

18.何型っぽくみられる?
最初はAだと思われることがよくありますが、すぐにBだと気づかれます。
「B型はめんどくさい」というチクチク言葉はおやめください。

19.自分の一番好きなとこは?
いい意味でテキトーなとこ。いい意味で。

20. 実は〇〇です。 

ピアノよりもヴァイオリンの方が好きです。

最後の最後で爆弾投下した感ありますがお気になさらず…!

そういえば、来月12月16日(土)にクリスマスパーティーがありますね!
みなさんご予定はいかがですか?是非一緒に楽しみましょう!!

S.K.
最近フランス語始めました。(あれだけスペイン音楽ハマってスペイン語じゃないという)

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【メンバー日記】角筈演奏会

11/18(土)に行われた角筈演奏会に参加しました。
曲はショパンの幻想即興曲。
テンポが早くて打鍵の多い曲をチョイスしたことを毎回本番前に悔やむのですが、つい選んじゃうんですよね。そういう曲が好みなんです。

出来栄えは練習の70%くらい!
昔よりは人前で弾くの緊張しなくなったかも。
実は演奏会で人前で弾くのに備えていろんなストピを弾いていました。
有楽町の交通会館、渋谷のマークシティ、京都駅・・・
交通会館のストピ結構良いです。エレベータホールにあるので人通りがすごく多くていい練習になります。

今回の演奏会には、親友が二人聴きに来てくれました。
ひとりは小学校からの親友。
お母様がピアノの先生で、その方におすすめされて私は小さい頃ピティナを受けるようになりました。記念受験でしたが。
毎年お互いの家にお泊まりするくらい仲良くて、大人になった今も一緒にご飯に行ったり、今度のブーニンのコンサートに行ったりする仲です。

もうひとりは大学からの親友。
同じ学部・サークルに入っていて、大学時代ほとんど一緒にいました。
すごく努力家な子で尊敬しています。

親友達が忙しいなか時間を作って聴きに来てくれて、しかも私を介してその2人が知り合って、今度3人で飲む予定まで立てることができて、大好きな人同士が繋がるのは嬉しいなぁと思いました。

そんなきっかけとなった角筈演奏会を開いてくださった実行委員の方々に感謝しています。

次は何弾こうかな。次こそゆったりして弾いていて落ち着くような曲を・・・と言いつつ悲愴をちょっと練習しています。好みを変えるのは難しい。

春の演奏会も楽しみです!

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【メンバー日記】演奏会を振り返る/ショパンのマズルカ第13番

 先日の角筈の演奏会、今回もいい演奏盛りだくさんで、とても楽しかったです!出てよかった!
 実行委員のお二方その他運営、スタッフ、演奏者の皆様、大変おつかれさまでした&ありがとうございました!

 今回のコンセプトは、新規と古株の競演ということですが、エントリー時にサークル歴を記入してと言われ、自分が8年目であることに軽く衝撃を受けました。
 最初に1回参加してから1年間幽霊部員だったのですが、思い出したかのように復活して参加した夏合宿が楽しくて、そこで知り合いも増えたので、それ以降定着した感じですね。うん、新規のうちにイベントに参加するって、いいことだ。

 そして、初めてPHの演奏会に参加したのは初参加から1年半以上あとの話。
 現在の僕をよく知る人からは考えられないでしょうが、当時は「人前でピアノを弾く」ということが殆ど無く、舞台で弾くことを死ぬほどためらっていたわけでして(笑)
 しかし、2018年(2017年度)の春の演奏会に初めて参加して、そこで人生初のブラボーを貰ってしまったのに味をしめて、以降コンスタントに参加することになりました。

 ということで、備忘録という意味も兼ねて自分の演奏した曲を振り返ってみました。

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・ショパン 華麗なる大ポロネーズ  2018年春・青葉台フィリア
・リスト  ラ・カンパネラ  2018年秋・武蔵野公会堂
・ショパン 英雄ポロネーズ  2018年秋・四谷
・リスト  コンソレーション第3番 / 超絶技巧練習曲第10番 2019年春・武蔵野
・リスト  スペイン狂詩曲  2020年春・保土ヶ谷
・リスト  ハンガリー狂詩曲(自作カデンツァ付) 2020年秋・三鷹
・リスト  ワレンシュタットの湖で
      ペトラルカのソネット第104番 2021年春・府中
・2台ピアノ ユーモレスク(ジャズver)ハンガリー舞曲第5番(ブラームス) 2021年秋(ジョイコン)・角筈
・バデルト/ジマー パイレーツオブカリビアン・メドレー(自作編曲) 2021年秋・関内
・リスト  ドニゼッティの歌劇「ランメルモールのルチア」の回想/ ラ・カンパネラ  2021年秋・ディアラこうとう
・ショパン エオリアンハープ 2021年秋・武蔵野(飛び入り参加)
・モーツァルト ソナタ第10番ハ長調  2022年新春・奏楽堂
・チャイコフスキー くるみ割り人形より「中国の踊り(作曲者自身によるピアノ版)」/「パ・ド・ドゥのアダージョ(プレトニョフ編)」2022年春・府中
・リスト  超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」 2022年秋・七生
・ショパン ワルツ第7番/英雄ポロネーズ   2022年秋・八王子南大沢
・リスト  波を渡るパオラの聖フランチェスコ 2023年秋・国立
・ショパン マズルカ第13番/ノクターン第20番/プレリュード第24番 2023年秋・角筈

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 こう見ると結構出たな・・という感じがします。リストが8回、ショパンが5回。
 2台ピアノが1回だけで連弾も全然やってないですが、人と合わせるのがイヤなわけではありませんよ!(笑) 譜読みが非常に遅い上に、基本暗譜じゃないと弾けない(鍵盤を見ていないと弾けないので。)のと、本当にやりたい曲じゃないと頭に入ってこないので、おいそれと簡単に「この曲合わせようぜ!」とはなかなかならないのです…^^; 合わせられる人本当に尊敬しますし憧れます。
 今回の角筈のラフマニノフの2台ピアノとかディズニーの連弾も本当に素晴らしかったですね!

 そしてやっぱり自分が出ると思い出に残るというか、出た演奏会がどんなだったか、覚えていますね。あの時は合唱あったなーとか、テレビが入ったなーとか、仮装したなーとか。

 最も思い入れがあるのは、やっぱり自分が実行委員をやった去年の七生かな。
 あと、個人的に、会場もピアノも最も良かったと感じるのは、府中芸術の森ウィーンホールです。またここで弾きたい。みなさんは、どのホールが良かったとかありますでしょうか?

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 さてさて、恒例のごとく角筈の演奏会で弾いた曲について書こうと思います。

 僕が演奏したのは、ショパンのマズルカ第13番、ノクターン第20番、プレリュード第24番の3曲でした。
 この中で、一般的な知名度も低く、曲もやや地味でパッとしないのはマズルカですが、演奏後に「マズルカが特に良かった!」というコメントを何人かから頂けて、やってよかったなぁと思いました。
 このマズルカ第13番、派手さもなくてCDなんかで聴いていると聴き流してしまいそうな曲ですが、僕は傑作だと思っています。
 空虚さ、虚しさに近いような言葉にできないような感情の移ろいを見事に表現していて、じっくり聴くと心に突き刺さるんですよね。うむ、こいつぁオトナの音楽だ。
 そんなショパンの天才っぷりを少し解明しようと思って、自分なりに楽譜をあれこれ考えて分析してみたら、想像以上の天才であった…いや、わかっていたけどマジで凄いなこれは!となったので、誰かに共感してもらいたくて紹介することにしました。

 以下、例によって僕の独断と偏見に基づいて解説をしていきます。
 特にマズルカが大好きな角筈の実行委員長! そしてショパンを愛してやまないそこのアナタ!是非とも、音源を聴いて楽譜を見ながら読んでみてください!

【ショパン作曲 マズルカ第13番 イ短調 作品17-4】

 まずは冒頭の4小節のイントロ。イ短調なのに、「ラ・ファ」の和音が連続して出てくる中に、内声で「シドレ…」と歌い。そして「ラ・ド・ファ」の和音に落ち着きます。
この時点で非常にフワフワした不安定な印象を受けますね。ラドファの和音はメジャーコードであるヘ長調の和音なので、短調の文脈で出されると非常に浮遊感があると思うわけで、この浮遊感こそが空虚さや虚しさを醸し出していると思います。明確に悲しいのではなく、呆然として心ここにあらずといったところでしょうか。あるいは、悲しいのに自分の悲しい気持ちに気付いていないような、そんな感じ。

 続く5小節目からは冒頭の内声で仄めかされたシドレが「シードレー♪」とテーマとなって現れますが、ここでも明確なイ短調の和音がなかなか出てこない。テーマ自体も、もし「シードレー♪」ではなく「ラーシドー♪」と始まるものであったらもっとイ短調っぽくなるのですが、根音から始まらないことによって明確さを消し去り、やはり不安定な印象を与えています。
 しかしながら、完全にバランスを失わないのがショパンの凄いところで、メロディーに現れる6小節目から8小節目まででイ短調の空気を出しています。とはいえ、イ短調っぽくなるやすぐに他の音符に逃げていますね。上手すぎます。
 このように、絶妙なバランス感覚で、あえて明確なイ短調をきわどく避けるようにして距離を保ちながら、天才的な和声の移ろい、そして三連符や付点のリズムや装飾音で、言葉にできないような感情の色彩を描写していきます。
 そして、19小節目に現れる、嘆くような音型(動画だと0:30-, 以下「嘆きの音型」と呼びます。)のあとの20小節目になって、ようやっと明確に「ラ・ド・ミ」のイ短調の和音が出てきます。自分が悲しかったことにやっと気付くわけですね。

 その後は、同じような流れでテーマが再度繰り返されるわけですが(0:34-)、少しずつ装飾が異なって、変化が付いています。この変化の付け具合も絶妙で、ショパンの美的センスあっぱれという感じ。そして19・20小節目と同じような形で35小節目(1:00)に再び嘆きの音型が現れ、36小節目に2回目の明確なイ短調の和音が出てきます。曲が始まって1分経とうというのに、ちゃんとしたイ短調の響きはまだ2回。しかし、登場が少ないからこそ、その効果は劇的です。
 そして、2回目のこの短調の和音で逃れられない悲しみを自覚するや否や、突如興奮し、焦燥感・切迫感に急に襲われます(1:02-)。あるいは苦しみにもがいている感じでしょうか。いかにもマズルカチックなリズムで盛り上がっており、響きには民族色も出ています。このあたりの、心象描写と民族色の融合の素晴らしさも、ショパンのマズルカの真骨頂ですね。
 しかし、すぐにpoco ritenutoで減速して我に返り(1:10)、45小節目のa tempoでテーマに戻ります。このあたりの情緒不安定っぷりがなんともたまりません(笑)

 続く3回目のテーマも1回目、2回目と装飾音が若干異なりますが、重なる部分も多く、ここは演奏で変化を付ける必要があると思います。(僕は所々左ペダルを踏んだり歌い方を変えたり、59小節目の「嘆きの音型」は、前2回と異なり、嘆きを「噛み殺すように」弱音で演奏したりして自分なりに工夫しています。)
 そして3回目のテーマが終わると、ドの♯の音が右手に現れ、これが中間部への呼び水になります。やわらかい光が差し込むようにイ長調の響きになるわけです(1:41)。

 さて、場面が切り替わった中間部。左手の「ラ・ミ」の5度の和音の連続がマズルカの民族的な感じ、イモっぽいというか、いい意味での田舎感を出しています。フォークソングですね。ここでは先ほどの虚しさは皆無で、屈託のない、田園的な響きです。穏やかに晴れて気持ちいい日に、美しい故郷の風景を眺めているような、そんな印象です。
 また、メロディーを大まかに捉えると、前のテーマ部分は「シドレー♪」「シドレミファーソー♪」と上昇する音型から「ファーレー♪」「ミシー♪」と下がる音型になるのに対して、この中間部は「ドシラーファーソファミー♪」と下がる音型から「ミファソーラーシドレーレー♪」と上がる音型に転じており、このような造りも対照的になっている感じがします。ショパンは計算してやっていたのか、それとも直観的に出てきたものなのか…。
 そしてこの中間部は、進むにつれて段々と足取りがはっきりとして、本当に故郷に帰ってきた喜びに溢れるような気分になってきます。

 しかし!! 幸せな気持ちが頂点に達しようというその刹那、この曲で唯一「ff」の出てくる小節の和音、特にその一番上の「ファ」のナチュラルが夢を切り裂き、続く短いユニゾンが一気に現実に引き戻します(2:20-)。

 この部分なんかも、弾いていても本当に心をえぐられる時があります。
 ショパンはポーランドに生まれ育ち、20歳で一人祖国を離れてから一度も帰ることが無かったわけですが、異国の地からも両親や家族がいるかつての故郷の情景を思い浮かべてそれに浸る一方で、しかし、ロシアに対する蜂起なんかもあってポーランドの政治情勢が厳しいことや、そのために自分は容易に帰ることができないということも身に染みて感じており、故郷への思いが強ければ強いほど、空しさと切なさがショパンの心を切り裂いたのでしょう。幸せな白昼夢から現実に引き戻されて「ああ、夢だったのか・・・」と気づく、そんなショパンの心情が痛いほど伝わってきます。

 その後の、4回目のテーマ部分、やはりところどころ装飾的な音が異なっています。嘆きの音型(2:51)にも、高いミの音が加わったことにより、さらに悔しさ、やるせなさといった感情が一層滲みでているような印象を受けます。この嘆きの音型、どの箇所でも音量の指示が全く書いていないのですが、これは演奏者の自由に委ねられているということでしょうか。普通に強めに強調して弾く人や、あるいはホロヴィッツなんかは強烈に音を出していますが、僕は「噛み殺す」ような演奏も好みで、ここもppで弾きました。

 終結部は、諦めを感じさせる雰囲気の半音階的な進行で段々と落ち着いていきます。悩みに苛まれて絶望感が漂っています。そのままイ短調に収束したあと、その響きに続いて冒頭のイントロが再現され、フェルマータの付いた「ラ・ド・ファ」のヘ長調的な和音で、やはり空虚さと浮遊感を出しつつ幕を閉じます。
 最後の部分も、最初と同じ音型と和音にすることにより、思考がループしているような、あるいは悩み苦しんでもがいても、何も変わっていない、何も解決していない、そんな印象を受けます。最後の和音を明確な「ラ・ド・ミ」ではなく「ラ・ド・ファ」で終わらせているのも、解決されていない感じが出ていますね。最初にこの曲を聴いた人は、「え?これで終わり?」ってなりそうです。

 ・・・さて、いかがでしたでしょうか?
 イ短調を避ける和声によって不安定で虚しい雰囲気を作り、それをベースにして、時に苦悩し、時に立ち止まり、嘆き、故郷の夢を見てかりそめの幸福に浸るも、白昼夢から覚めて悲しさは一層深まり、これからも続くような、逃れられない虚しさに包まれる…。
 ああ、なんと切ない! なんと心をえぐるような音楽でしょう!!

 これだけの感情がこの数分間という短い曲に凝縮されていること、そのための様々な工夫や仕掛けがあり、しかもそれが自然である。全体の流れも、ffを出すのはたった1か所だけだったりとメリハリがあって、冗長さや無駄が一切無い。だからショパンの曲は「感情の結晶」だと感じるわけです。

 ここで、リスト様の言葉を引用しましょう。
 『ショパンの作品を紐解いていくと,洗練された美しさや,斬新な表現手法,そして,深い理解に裏打ちされた独創的な和声進行を見ることができる。彼の手にかかると,大胆な表現はいつも少しの違和感もなく絶妙な効果を生み出し,鮮やかな情緒をふんだんに盛り込んでも曲の本質は決して濁されることがない。』
(リスト著「F.Chopin」より。)
 やはりショパンは天才中の天才です。諸君、脱帽したまえ。

 あ、今回自分が弾いたノクターンとプレリュードについても少し書くと、まあ多少ミスはありましたが、いつもの本番よりも大事なところは大きく外さずに弾けた気がします。ノクターンの最後のほうの小さい音符の音階を弱音で弾くのとか、プレリュード最後の打鍵とか、色々研究して練習しました(笑)

 ショパン熱が高くなってきたのでまた他にも弾きたくなってきたぞ。

 ということで、今回は以上です。
 あーあ、また長くて文字ぎっしりの日記になってしまった。

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S.T.
サークル歴:8年目
好きなショパンの曲のジャンル:ポロネーズ
好きなパスタのジャンル:ペスカトーレ
ひとこと:本番の演奏前の心理状態とかけまして、美しい秋の風景ととく。
      
      その心は、

      どちらも「気(木)が高揚(紅葉)する」でしょう。

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【メンバー日記】千葉駅 ストリートピアノ

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1月度練習会Aの様子

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12月度練習会Bの様子