北野武の著作ってけっこう読んでしまうのですが、最新刊の出版に関しての彼のインタビューで、ピアノを始めたと言っていました。昔ソナチネくらいまではやったらしいですが、70歳の手習いですね
ちょっと感慨深い。才能も名声も持っている有名人の行きつくところがピアノだったってことが
彼の本のどれかで、引退後の趣味ってのもある程度のレベルになってこそ楽しめるもので、なるべく早いうちに何かやっておいた方がいい、老いてからでは遅いみたいな一節を読みましたが、彼自身はそれがピアノだったのかしら
リビングに置きっぱなしの私の本はいつも自然と息子の愛読書にもなってしまうのですが、彼とその一節について話したことがありました。なので、今回たけしがピアノを始めたんだって、と私から聞いて、ふーーん、そうかとニヤッと笑う息子
・・・実は。彼はシューマンの飛翔やることにしたはいいけど全く練習する時間もない様子で、先日はとうとうレッスンを寝過して先生に平謝り、という始末。いい加減もうやめたらと言う私に、ちょっと待って、今どうするか考えてる・・・と
最終的に「やっぱり続ける。このまま部活だけやって最後までレギュラーにもなれずに終わればオレには何も残らない。クソの高校生活。その保険にピアノは続けたい」と言ってきました
そこまで言うなら。レッスン料は払ってやります。そして時々は私が声かけて無理やりレッスン室に押し込み、練習を見てやることにしました
今や母としてできること。メシを作ってやることを中心とした健康管理。そして、彼の中に芽生えた大切なモノを枯らさないよう最低限協力してやること、くらいかな。芽生えたソレは人生に必須のものではないかもしれないけど、まさに母親の私が与えてやれる一番のこと、なのには違いない(^_-)-☆
By C.S