マイナークラシック曲の紹介日記になります。
ピアノ弾きにとって憧れの対象となる曲はたくさんありますが、中でもショパンのエチュード集は誰もが目標とする曲集の代表格と言えるのではないでしょうか。
僕も例にもれず、何曲か挑戦してみたことがあります。
しかし、あまりにも難しすぎて、とりあえず暗譜まではできても、人前で披露するレベルには到底及ばす、自分の中でお蔵入りとなってしまいました・・・
同じ状況に陥る方は一定数いらっしゃるかと思いますが、今回はエチュード集の最初を飾る人気曲「op.10-1]
音源
https://youtu.be/nMM6h9Yf348
について、マイナークラシック曲を聴きあさる中で、代用できそうな曲(それっぽく聴こえて、なおかつ難易度がそれより低い曲)を2つ発見したので、ご紹介します!
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ワンランク易しい代用曲
アメデ・メロー作曲「60の大練習曲op.63より第25番」
音源
https://youtu.be/EKPPJCbqrZw
※楽譜はIMSLPのホームページからPDFでダウンロードできます。
アメデ・メロー(Amedee Mereaux)さんは、この曲に限らず10度をつかめる事を大前提として曲を書かれており、この曲では左手の和音が特に幅広くとられています。
分散和音にすればある程度手が小さくてもカバーできますが、左手は10度の和音で2連打する箇所が複数あり、手首を振って分散で弾く時間的余裕がないので、そこは演奏速度を落とすか、諦めて最低音を1オクターブ上げることで和音の幅を狭める等の工夫が必要だと思います。
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さらにワンランク易しい代用曲
アンリ・ラヴィーナ作曲「12のエチュードop.1より第1番」
音源
https://youtu.be/VtcYf6p3p1c
※楽譜はIMSLPのホームページからPDFでダウンロードできます。
こちらは指がしっかり回る方であれば、手の大きさがオクターブギリギリの方でも満足に弾けると思います。
途中で右手と左手のパートが入れ替わるため、左手もきちんと鍛えられます。
作曲家は「Henri Ravina」と綴りますが、カタカナ表記では「アンリ・ラヴィーナ」と表記されています。
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今回の曲紹介は以上です!
「高級ブランドでオシャレしたいけどお金がないから、それっぽく見える安い服やバッグを買う」のと似たような、下位互換的な妥協の理論ですが、それでもショパンの10-1に挑戦する前のステップとしての練習曲にも使えますし、ほかに誰も弾く人がいない、自分だけの持ち曲として楽しむ事ができます。
僕は結局この2曲さえ満足に弾けず諦めてしまいましたが・・・
とても美しい曲なので、気になった方は是非挑戦してみてください!!