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  3. 【メンバー日記】チェンバロ工房探訪記

PH会のみなさま、こんにちは。
楽器の王様ピアノフォルテ、いわゆる我々の愛する「ピアノ」が誕生する以前に活躍した鍵盤楽器、チェンバロ。懐古主義でなくとも、美しいこの楽器の素朴で風情ある音色が好きな方も多いのではないでしょうか。

チェンバロはイタリア語由来で、フランス語ではクラブサン、英語ではハープシコードと呼ばれています。
楽器の歴史や蘊蓄については、AIの方が正しく詳しいと思いますので、、今回は割愛させていただきます。

さて、音楽の教科書にも登場するこの楽器、日本国内でも現在制作されているのはご存知でしょうか。
なかでも、埼玉県新座市の「久保田チェンバロ工房」は1981年創業、実績も製造台数も日本一を誇る工房なのだそう。現在、密かに古楽器ブーム再来で、個人需要も結構あるのだそうです。(驚き!)

友人が楽器店のご案内でこちらの楽器を購入するとのことで誘っていただき、幸運にも今回工房へお供させていただきました♪♪

工房のスタジオは、のどかな菜園や葡萄の蔦のテラスを備えたお庭や、小規模の工場などが立ち並ぶ中にひっそりとありました。

現在は主に装飾を担当されている工房主催の方にアテンドいただき、どんな質問にも的確に分かりやすく答えてくださる中、
なんと自由に試弾してよいとのことで、、展示された4台の楽器を小一時間ほど、全て存分に弾かせていただきました。

形は似ているものの、圧縮フエルトのハンマーで弦を叩くピアノと違い、金属のつめで弦を引っ掻く仕組みで音を鳴らすチェンバロは、ギターやハープの仲間ともいえます。その音色は想像以上にしっかりと響きわたるものでした。

10年ほど前に短期間のチェンバロ講座に娘と参加したことが数回あり、演奏経験は一応あったのですが、鍵盤を押すたびに軽い抵抗があり難しく、最初はミスタッチしまくりでしたが、、次第に慣れてきました。

チェンバロの鍵盤は4オクターブが基本で、バッハの曲は全部弾けるんだそうです。ピアノが専門の友人は楽譜持参で色々なバロックやルネサンスの曲を華麗に弾いてくれて、、うっとり、尊敬です。

私は個人的ににわか古典ブームで、練習中のJ.S.バッハやクープラン、昔弾いたスカルラッティk.380などの曲を、工房のチェンバロで練習する⁈という願ってもない機会は、引き寄せか、はたまたこれまで生きてきたご褒美?だったかもしれません。夢の時間でした。(運気を使い果たしましたかねぇ。)

鍵盤が白黒反転がデフォと言われていますが、そうでないデザインのものもありました。

組木の黒鍵!に、羊皮紙を使って手作りされた!レースペーパー
ミニマルな美学

オーバーホール(メンテナンス)中の某財閥系所有の楽器。

基本的に受注生産で、内装に金箔の施された特注品などもありました。

豊かな音楽を奏でる楽器でありながら、美術品、調度品としての側面も強く、目を見張る繊細な手仕事の課程を見せていただき、、深く感動しました。

少ない古典ネタを弾き尽くした頃、職人さんが棚からバッハ、スカルラッティ、モーツァルトなどの楽譜を沢山出して自由に使ってよいと言ってくださり、バッハの楽譜を借りてこちらで、懐かしいメヌエットのト長調(レーソラシドレーソッソ〜)とト短調(シ♭ーラーソーラーレッレ〜)も弾いてみました。最後に定番、平均律1番プレリュードも弾いて、大満足でした。
(鍵盤がこの配色だとやはり安心感半端なかったです笑)

その後完成品のスタジオを出て、木の板を切り出したり曲げたりして、本体や脚、鍵盤を一本ずつ作っている製作工房も見学させていただきました。
職人さんの魂が込められた神聖な場所な気がして、そちらは今回は撮影を控えましたが、本当に全てが繊細な手作業で、感動しました。
そして、そこにはなんと、可愛い猫の工場長がいました!

無事友人の注文も終わり、予想外に散々遊ばせていただいた私は手土産の果物をお渡ししてパッションフルーツの話題で盛り上がり、晴れやかな気分で工房を後にしました。

長いチェンバロ工房探訪記にお付き合いありがとうございました。
もし購入ご検討の方いらっしゃいましたら、自信を持っておススメしますので、ぜひこちらへお出かけください♪
(あ、その前にうちにはピアノもまだないんでしたっけ!ねぇ。。)

みなさんの、チェンバロや古楽器、バロックなどの古典にまつわる経験談や今後の夢などありましたら、ぜひまたお聞かせください。

(M.M.記)

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