バトン以外で初めてちゃんとした日記を書きます。何を書こうか迷いましたが、せっかくなので最初はピアノに関する内容にしようと思います♪
突然ですが、私は大学生になるまでピアノが嫌いでした。
母が音大卒&ピアノの先生だったので、音楽を習わせることは生まれたときから決定事項だったらしく、物心がついた時にはピアノを練習させられていました。
学校の友達も同じピアノ教室に通っていたりして、小学校低学年くらいまでは「世界中の人はみんなピアノを習ってるんだろう」くらいに思っていました笑
ですが私はとにかく練習嫌いで、思い返すとピアノの前に座っている時間の8割は泣いていた記憶があります(^_^;)
家での練習は母がつきっきりで見てくれていたのですが、その時の母親がとにかく怖かったのと、思い通りに弾けなくて悔しいのと、そもそもなんで毎日こんなに練習してるんだっけという素朴な疑問が混じり合って、まぁピーピー泣いてました。ご近所の方々は私が虐待されていると思ったかもしれません笑
サボる方法も沢山考えました。まずはよくある仮病作戦ですが、これは2回くらいしか成功しませんでした。「そんなに毎日具合が悪いなら病院に連れていく」と言われたので、急に回復せざるを得なかったのです。
あとよくやったのは、親が家事をしていて側で練習を見られない時に、片手練習の振りをして、右手でピアノを弾きつつ左手でマンガを読むという手法です。こちらも、気が付くとマンガに夢中になってピアノが疎かになるので、「片手で弾いてるのにそんなに間違えるわけがなかろう」ということですぐにばれ、罰として何冊か捨てられました笑
今考えるとただのアホですね。
それでも辞めずに済んだのは、人前で弾くことだけは好きだったのと、友達もやっているのに自分だけリタイアしたくなかったのと、いざ母に「そんなに嫌なら辞めなさい」と言われるとなぜか辞めたくなくなるという変なプライドがあったからだと思います。今となってはその変なプライドに感謝していますが…笑
そんなわけで大学受験を機にレッスンを辞めた時は清々しましたが、学校では伴奏キャラになっていたので、辞めてからも合唱祭や音楽の時間にピアノを弾く機会がたまーにありました。ですが、練習しなくなった私の伴奏のクオリティは下がる一方・・・。
前できたことができなくなり、かなり悔しい思いをしました。そして人というのは不思議な生きものです。今まで当たり前のようにやらされていたことからいざ離れてみると、あんなに嫌いだったのに寂しい気持ちになります・・・笑
このまま終わるのも中途半端だし、大学生になったらまたピアノやるか!と思ったわけです。
そしてついに、私にとっての転機が訪れました。
とりあえず大学で一番大きいピアノサークルに入ってみました。
入ってまず驚いたのが、男女比が半々ということです。女子校だったこともありますが、私にとってピアノはなんとなく女性が弾くイメージだったので、ピアノ好きの男性が予想以上にいたことがカルチャーショックでした(あとで分かりましたが、各学年2人くらいは「自分は全然弾けないし興味もないけど、ピアノが弾ける女の子と仲良くなりたかったから入った」というふざけた人がいました)。
それ以上に驚いたのが、サークルのメンバーのクラシックの知識がとにかく豊富で、演奏のレベルも高く、何よりピアノが大好きな人達ばかりだったこと。
「ピアノ=楽しい」という図式が成り立っていなかった私にとって、このサークルのメンバーとの出会いは衝撃的でした。
みんなの音楽の話を聞いているうちに私の知識も勝手に増え、友達の素晴らしい演奏を聴く機会も沢山でき、そこからはどんどんピアノが好きになっていったのを覚えています。それまでは「先生がやれと言うからやる」「親がやれと言うから(怖いし)やる」「クラスのみんなが伴奏してと言うから弾く」というなんとも受け身でやる気のなかった私でしたが、「自分が弾きたいから弾く!」と思えたのはこの時が初めてだったような気がします。私が昔からやらされていたことって実はすごく楽しいことだったんだなぁと、大学生になって初めて、ピアノをやらせてくれた親に感謝しました。
自分から練習をするようになったのもこの頃からで、急に家のピアノを弾きまくるようになった私を見て「お前は音大生か」と親に言われたのを思い出します笑
挑戦したい曲もどんどん増えていくのに技術が追い付かず、小さい頃もっと真面目にサボらずやっていれば良かったなぁ・・・と今になって反省する日々です。
ph会の皆さまも本当にピアノが好きな人達ばかりで、いつも刺激をもらっています。大学卒業後は練習をサボりがちでしたが、ph会のおかげでまたピアノ熱が再燃しました!やっぱり私は、外部の刺激がないとサボる人間のようです。。。
ほとんどの方が自分の意思でピアノを始めたと仰いますが、私はそういう方々を心の底から尊敬しています。音楽の練習ってとにかく地味だし、毎日コツコツ積み重ねないといけないので、それを自分で選んで続けている人達って・・・(゜o゜)という思いです。
こういう人達との出会いを作ってくれたピアノと、気づいたらピアノをやる羽目になっていた私の環境に、今では本当に感謝しています。
綺麗なまとめ方ですね!
環境の話で余談ですが・・・
我が家には9歳になるトイプードルがいます。ちょうど私が大学に入ってピアノが好きになった頃に飼い始めたので、我が家の犬も物心ついた時にはピアノの音が聴こえる環境にいました。そのせいなのか、うちの子はピアノが好きなようです。練習を始めると、だいたいピアノの下にやって来ます。
ピアノの下ってかなり音がうるさいので難聴にならないか心配なのですが・・・そこで寝るってどういう耳してるんでしょうか?
たまに妨害もしてきます。
そんなところにいられたら弾けないやないかい!
か、可愛い・・・
環境って面白いですね。今となってはピアノがない生活なんて考えられません。せっかく好きになれた趣味なので、おばあちゃんになっても細々と続けていきたいと思っています。
by a.m
ピアノ歴:4歳~中3、大学1年~現在
好きな作曲家:ラヴェル、ブラームス、リスト、最近プロコフィエフ
その他の趣味:読書、乗馬、お笑い動画鑑賞、クラシックコンサートに行くこと、旅行、犬とのお散歩、はしご酒