先週末、サークルメンバーの方からご紹介がありました、ストリートピアノのイベント
Play Me, I’m Yours Kunitachi 2018
に行ってピアノめぐりをしてきました。
こうやって街中にピアノを置いてくれれば、わざわざ運ぶ必要ないんだよなあ…いやなんでもないです。
いきなりですが、このイベントの前からストリートピアノについて思うところがあったので、本題に入る前にその話をさせていただきます。
============================================
私は昨年のちょうど今頃、大学院の卒業旅行ということで、フランスに一人で旅行をしてきました。
フランス語はおろか英語すら満足にできず、フランス上陸後はかなり浮き足立っていました。
初めて乗るフランスの電車では降りる駅を間違えそうになるし、回りを良く見ると怖そうなおまわりさんがうろうろしているし、
ホテルまでの道のりも良くわからないし、スマホのバッテリーはどんどん減っていくし…
初めての異国の地に、恥ずかしながら私はパニックになりかけていました。
そして、そんなときに出会ったのが・・・
そう、青汁ではなくて、ピアノです。
本物のアップライトピアノが、駅の中に堂々と置いてあるんです!
颯爽と表れて演奏をして行く名も無きピアニストと、足を止めてその演奏を聴いている人々。演奏が終わると拍手が送られ、演奏者が去っていくとまた次の演奏者が現れてまた演奏が始まる…本当に美しい空間です。音楽って言うのは万国共通なんだなあと感銘を受けた私は、落ち着きを取り戻し、その後の旅行を無事に終えることができました。
画像はパリ東駅のものですが、フランスの全国各地の国鉄の主要駅に生ピアノが置いてあります。
(リールユーロプ駅には何とグランドピアノが置いてありました!)
「日本もこんな風にならないかな…JR何とかしろ!」などと思っていたのですが、遂に、東京にストリートピアノを置くということで、これは行かざるを得ませんよね!
============================================
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本題のピアノめぐりの話をします。
JR南武線の谷保駅から中央線の国立駅まで、歩きで全10個のピアノをめぐります。
まずは、国立市役所近くの公園にあるピアノから。ドーム型のテントの中に綺麗に装飾が施されたアップライトが置いてあります。
公園内ということで、お子様連れの家族の方が多く、私は完全に浮いていました(笑)
「俺だってそれなりに人前で弾く場数を踏んできたんだ。ここで一発演奏してやろうじゃないか」
・・・
とは、なりません。ピアノを弾く覚悟とかそういうのは家においてきました(言い訳)
公園に続いて、商店街の中においてあるピアノです。
思いっきり顔が映っている写真しかなかったので、写真は省略で。。。ネットで調べれば出てくるので、興味がある方はそちらをご覧ください。。
唐突に置いてある感じです。日常的な雰囲気の中にピアノが置いてある感じがとても良いです。
===
次のピアノは一橋大学の近くに、連続しておいてあります。
屋外に、しかも土の上においてあります。新鮮ですね!
3つのピアノが結構近い距離で置いてありますが、ドーム上のテントの中に設置してあるためか、そこまで音の干渉は気になりませんでした。
せっかくなので、次のピアノへ行く前に一橋大学の中を散歩してきました。そして出口が分からず迷子になりました。
やれやれ。まったくこれだからキャンパスの広い大学は…(ただの嫉妬です)
===
気を取り直して、国立駅へ向かいます。
まずはスターバックスにおいてあるピアノから。
ピアノの音色を聞きながら飲むコーヒーは超美味いです。本当に何時間でも座ってられますね。
以外にもそこまで店内にはピアノの音は響いて来ず、ちょっと音量大き目のBGMというような感じでした。
お次は国立駅近くのこちら。
(ちょっと写真見づらいですが..)かなり雰囲気があります。他の場所と比べてクラシックを弾く人が多かったかなあ。
駅のすぐ近くで人通りも多く、誰かが弾き始めるとすぐに人だかりができます。ここで初めて会ったらしい人たちが1時間くらいずっとクラシック談義をしていたのが印象的でした。
最後はこちら。
国立駅nonowa口降りてすぐのところにおいてあります。
あまりに自然に堂々と置いてあるので、しばらくは存在に気が付きませんでした。
これはちょっと弾くのに度胸がいるなあ…とか思いながら回りをチラチラ見ていたら、私の半分もいかないくらいのお子さんがすばらしい演奏を披露してくれました。(そして結構自信をなくしました(笑))
============================================
とまあ、この様な感じです。
どこのピアノもそうですが、日常生活の中に溶け込んでいる感じがして、とても良かったです。
有名人アーティストのライブのような盛り上がりはないけれど、演奏が終わったら暖かい拍手をしてくれて、「すごいですね」とか声をかけてくれる。。。とても温かくて、音楽のすばらしさを確認させてくれるようなイベントだと思います。
どこか一箇所くらいイベント後も常設してくれないかなあ…