久しぶりに日記を書きます!
一応、ピアノや音楽関係のお話ということで。
■作曲は難しい!
今年に入ってから、ピアノでの一つの挑戦というか、新たな試みとしてやったことがあります。それはズバリ、作曲。クラシック音楽のファンとして、一度ちゃんとしたソナタ形式でピアノ曲を書いてみたいと思い、時間をかけて取り組んでみました。
楽譜は、無料楽譜作成ソフトのmusescoreを使って今年1月から書き始め、3月頃には大方書きあがり、その後はちょこちょこ改訂していました。
ソナタ形式のルールに従って書いていったつもりですが、形が決まっているとはいえとても難しかったです。モーツァルトやベートーヴェンのソナタを沢山聴いてても、自分で書くとなると大違い! テーマ同士がちぐはぐではないかとか、転調はどうするかとか、メロディーや和声が陳腐すぎやしないか等、色々悩みました。和音一つとっても、こうしたらいいんじゃないか、ああしたほうがいいんじゃないかと、考えるときりがないですね。断片的に発想が出たとしても、曲としてまとめるというのがこれほど難しいとは…。特に難しかったのは、展開部であれこれ転調してから再現部で元の調に戻る部分。綺麗に自然に戻ってくるのが難しく、やっぱりモーツァルトもベートーヴェンも天才だわ!!とあらためて思いました。
このサークルにも作曲する人も何人かいるようですが、ホントに凄いと思います。
さて、出来上がった曲ですが、楽譜7ページでだいたい6分くらい。出来不出来はともかくとして、自分の中では頑張って作ったんで愛着もわきます。練習会でもチョロっと弾いたこともあるし、何人かは知っている人もいるかな(笑) そのうち、いつかどこかでちゃんと弾くかもしれませんし、弾かないかもしれません(笑)
■アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
この間演奏会で弾いた曲です。
この曲、本当に好きなんですよね。初めて出会ったのは、16~17歳くらいの時だったでしょうか。最初に聴いた時から、そのワクワクするようなポロネーズに魅了されました。もちろん、すぐに楽譜を買いに行って譜読みをしてみましたが、当時の自分には非常に難しく、何度も挫折しました。
ポロネーズ部分は、ショパン21歳の作品。パリに出てきたショパンの前向きな希望に満ちている感じがします。ショパンのポロネーズに共通する要素として「気品」と「力強さ」の融合があると思うのですが、この曲は「気品」のほうに寄っている感じ。他の代表的なポロネーズ(1番~6番)は、もっとミリタリー調というか、がっしりと分厚い和音を鳴らして行進するような力強い感じがしますが、この曲は流麗でエレガントな感じ。その点で、典型的などっしり型のショパンのポロネーズとは少し異なる気がします。ロンド路線というか、初期ショパン特有の純粋で華麗で技巧的、真珠を転がすような、コロコロと美しいパッセージと装飾音の数々が魅力的です。
前半のアンダンテ・スピアナートのほうは、その後追加された部分ですが、ノクターン的な主部の中にマズルカっぽいトリオが配置された形式で、これまたショパン的です。テーマのメロディーは、オペラのアリアのようですね。初々しさ満載というか、若き娘が初恋を打ち明けるような感じ(←書いていてとっても恥ずかしいぞ(笑))。控えめだけど美しく瑞々しく、夢見心地になります。
そしてそこからポロネーズに変化する部分、うっとりとするアンダンテ・スピアナートの余韻の中からホルンのファンファーレがこだまし、突然、目の前に絢爛なお城が現れるようです。変ホ長調のポロネーズの主部のテーマは、その城門から現れた白馬の王子様といったところでしょうか。高貴さや気品を感じさせながらも華麗に躍動し、聴く者を惹きつけます。弾いていてもとってもいい気分になります。ほんとにいい曲!
■家のピアノとの別れと、新たな出会い
現在、僕の家にあるピアノは、YAMAHAのアップライトピアノで、2年半ほど前からレンタルしているものなのですが、あと数日でレンタルを解約することとなっており、今週でお別れになります。自分としては、中学生以来ずっと実家の電子ピアノで練習してきて、初めて自分の部屋に置いた生ピアノだったので、思い入れや愛着も強く、別れがとても名残惜しいです。古くて大きめのアップライトで、音が恥じらいなく出すぎることもあり、寝袋を上からかぶせて音量調整をしていたのですが、とにかくアクションは素晴らしく、均一なタッチで連打もしやすい、いいピアノでした。「今までありがとう!」という気持ちで見送りつつ、また誰かの家でジャンジャカ弾かれるといいなと思っています。(ピアノ側としては、僕がPHの演奏会につけマゼッパやらポロネーズやらをゴリゴリ練習したんで、次はもっと優しく弾かれたいわ…なんて思っているかもしれません。)
そして、なんでピアノのレンタルを解約することになったかと言うと、知人のツテで新たにKAWAIのアップライトピアノを譲り受けることになったからです。今度のピアノはどんな音がするのか、黒ではなく木目調だそうなので、それも楽しみです。その知人というのは、高校時代にお世話になった音楽の先生なのですが、今でも交流があります。なかなか学生時代の先生とつながりがあるというのも珍しいとも思いますが、これもピアノがとりもつ縁ですね。(もちろん、PH会で出会った方々も、ピアノが結び付けた縁なわけですが、ピアノやっていてよかったなぁと、本当に思います。)
■譜読みが遅い人のクリスマス曲問題
僕は譜読みが結構遅いほうで、初見演奏なんかも全然できないのですが、譜読みが遅いことから生じる問題があります。それは、クリスマスの曲をクリスマスになかなか弾けない!ということ。
クリスマスが近づいてきたことを実感するのって、だいたいハロウィンが終わって学祭シーズンも終わり、少し肌寒さを感じ始める11月中旬頃に入ってからだと思いますが、そうなるとクリスマスまでおよそ1か月ちょっとしかない。年末の忙しさも重なる時期のそんな短期間でクリスマス用の曲を仕上げられるべくもなく、クリパで弾く曲に毎年困るわけです。かといって、夏の間からクリスマスの曲を練習するモチベーションもない。これぞまさしく「譜読み遅い勢のクリスマス曲問題」なわけであります。同じように感じている人はいらっしゃるでしょうか。それとも自分だけなのでしょうか。
ともあれ、今年のクリパも楽しみです!
今回はこれまで!
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S.T
ルービックキューブの人
目玉焼きにはソース派です