どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
今回まず訪れたのは、埼京線・浮間舟渡駅から徒歩5分ほどの場所にある大型スーパー「ベルクス浮間舟渡店」です。
土曜日の午後ということもあり、店内は多くの家族連れで賑わっていました。奥へと進んでいくとドラッグストアがあり、その入口前に1台のアップライトピアノが置かれています。
艶のある外装や猫脚のデザインが美しく、ところどころに施された装飾からもインテリアとしての魅力が感じられます。こちらは、「ROYALE&SONS」という韓国のブランドのピアノだそうです。普段なかなか演奏する機会がないだけに、どんな楽器かとても気になりました。
早速弾かせていただくことにしました。今回はバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第13番を演奏します。残念ながら右側のペダルは効きませんでしたが、明るい音色が周囲によく響きます。店内でもこの場所はそこまで人通りが多いわけではなく、のびのびと演奏できたように思います。
演奏を終えると、後ろで家族連れが揃って聴いてくださっていて、小さなお子さん3人もじっと耳を傾けてくれていました。
その後、順番を代わると、兄妹2人が「かえるの歌」を連弾で楽しそうに演奏していました。その様子がとても微笑ましく、思わず見入ってしまいました。
続いて、もう一人の女の子がお母さんの腕を引いて、ピアノの方へ向かっていきます。お母さんの隣に座ると、指の動きをじっと見つめながら、一本の指で見よう見まねに鍵盤に触れていきました。音が鳴るたびに、嬉しそうにお母さんの方を見上げる。その様子から、ピアノに触れる楽しさがまっすぐに伝わってきました。
家族の演奏を聴かせていただいたあとは、浮間舟渡駅から埼京線に乗り、荒川を渡って隣の戸田公園駅へ向かいました。
改札を出ると、外の通路にアップライトピアノが置かれているのが目に入ります。
「おー、戸田市にもストピがあるのか。音出しするか」と思い、早速弾かせていただくことにしました。
今回はベートーヴェンのソナタ31番1楽章を演奏しました。
春の陽気が降り注ぎ、暖かい風が通路を抜けていく。屋外で弾くにはもってこいの気候でした。
ピアノは調律もよく行き届いており、一つひとつの音が綺麗に響きます。鍵盤のレスポンスも良く、透明感のある音色が心地よく広がっていきました。音量も十分で、のびのびと演奏を楽しむことができました。
演奏していると、ピアノの前板に映り込んだ親子連れの姿が目に入りました。お母さんに抱きかかえられた1歳くらいの男の子が、まっすぐこちらを見つめています。その無垢なまなざしに、なんとも言えない嬉しさを感じました。
演奏を終え、そばのベンチでしばらく休憩しつつ、次に弾く人を待っていると、男子高校生のグループがやってきて、そのうちの一人がピアノに向かいました。曲は「栄光の架橋」。
ちょうど改札を出てきた人たちが、その演奏に気づいて次々と足を止め、気がつけばピアノの周りには小さな人だかりができていました。伸びやかでまっすぐな演奏に、皆が自然と耳を傾け、静かに聴き入っている様子が印象的でした。
演奏を終えると、ピアノを囲んでいた老若男女から一斉に拍手が送られ、彼は笑顔でお辞儀をしていました。その光景を見て、音楽を通してその場にいた人たちがひとつになったような感覚を覚えました。
こうして今回も素晴らしいストピ体験をすることができました。