1月4日は旧音楽学校奏楽堂でのニューイヤーコンサートでした。重要文化財にも指定されている貴重な会場で、素敵なクラシック曲の演奏をたくさん聴くことができ、新年から充実した贅沢な時間を過ごすことができました。
演奏曲はクラシックのみという演奏曲に縛りのある発表会でも、まさかのハノンの演奏や新年から暗い葬送行進曲の演奏など、選曲や演奏前のトークには自由なPH会らしい個性が見られてとても楽しかったです。
アラベスク第1番を演奏したメンバーの演奏前トークには、以前に自分が話したこと(心が綺麗な人のアラベスク)が使われたのには不意打ちすぎて笑ってしまいました。なぜか罪悪感を感じて、その日は家に帰ったらとりあえずアラベスク第1番を3回くらい弾きました。
私は毎年年明けは動物園に行くのですが、今年は発表会の曲の練習に追われ、珍しく引きこもって真面目にピアノを練習する年末年始を過ごしました。
ステージでの自分の幻想即興曲の演奏では冒頭からミスタッチをして濁った音で弾き始めてしまい、一瞬ものすごく動揺しました。その後も左ペダルが上手に踏めなかったり、途中で無意識に加速しすぎて右手の音が雑になってしまったり練習ではきちんと弾けていた部分でのミスが多かったことが悔やまれますが、震えることは全くなく、今まで出たPH会の発表会の中ではかなり落ち着いて弾けた方だと思います。
練習の時は、過去に痛めて病院通いになったことのある右手に再び不穏な痛みがあったり、腕が疲れて途中で弾けなくなることがあったので、完成度はイマイチでも止まらずに弾き通せたことにまずはほっとしました。
今回、自分の出番の前に舞台裏にいたスタッフや演奏者の方々は、普段からよく話をするメンバーばかりだったのでとても安心感がありました。特に、前の演奏者の方が素敵な愛の夢第3番を演奏している間には、とあるメンバーから愛の夢に関する思い出話を聞かせてもらい、笑いすぎてかなり緊張がほぐれました(笑ってしまってすみませんでした)。
温かい飲み物を飲んだり、手を温めるなど緊張しない方法をメンバーの皆さんから色々教えてもらってきましたが、自分の場合は面白い話をしてくれる人に舞台裏に同行してもらうというのが一番良さそうです。
ニューイヤーコンサートでは、初めは別の曲を弾こうと思ってエントリーしていましたが、11月の曳舟発表会の次の日に行ったプロのコンサートでの幻想即興曲の演奏に感銘を受け、急遽弾くことに決めました。
今までの発表会では、エントリーと同時に新しい曲を練習し始めることがほとんどだったのですが、幻想即興曲は約4年前にピアノを再開してすぐの頃に練習していた曲です。数えてみると今回が8回目のPH会の発表会だったのですが、先生にちゃんと習ったことのある曲を弾くのは初めてでした。
いつもの練習だったら好き勝手に自由に弾いてしまいますが、今回はレッスンで使っていた楽譜を引っ張り出してきて、初心に戻って譜読みからやり直して丁寧に練習しました。先生の書き込みがたくさんある楽譜を使いながら練習をしていると、幻想即興曲を習っていた頃のレッスンが懐かしく思い出されました。レッスンだけでなく、当時営業の仕事や上下関係の厳しい職場で毎日すごくストレスが溜まっていて、帰宅後はストレス解消に幻想即興曲を弾きまくっていたことも同時に思い出されました(笑)
4年前にピアノを再開してレッスンに通い始めた頃は、クラシック曲についてあまり詳しくなく、最初に弾く曲は先生に選んでもらうことになりました。初回のレッスンでショパンの有名な曲が弾きたいと先生に話したら、「華麗なる大円舞曲」、「幻想即興曲」、「スケルツォ2番」の3曲から1曲選ぶように言われ、スケルツォは何それ?という感じだし、明るくない曲の方が好きなのであまり迷うことなく幻想即興曲を練習することになりました。
当時の自分にとっては無謀な挑戦曲で、指は回らないし、演奏中にどうしても右手が左右にバタバタと激しく動いてしまうので、先生に「バタバタしない!」、「音を切らない!」と何度も注意されました。楽譜にも「バタバタしない!」と先生の字で何度も書かれています。バタバタしないためには「オクターブの手の形で弾けばいいんだよ」と先生からは言われましたが、これがすっごくしんどくて心の中で泣きました。
また、当時は楽譜を読むのが苦手すぎて中間部の♭が5つの譜面にとても苦戦し、先生と一緒に一音一音確認しながら練習したので、一通り弾けるようになるまですごく時間がかかりました。でも光が差し込んでくる感じの優しく美しい中間部は、曲の中でも特に好きな部分です。
4年ぶりに幻想即興曲を真面目に練習してみると、右手バタバタ問題は未だに克服できていないし、コーダがすごく弾きづらく感じて再び苦戦したのですが、4年前と比較するとバイタリティだけは圧倒的に向上したのでなんとか2か月間で仕上げることができました。
11月の発表会が終わってから1月の発表会までの時間は本当に一瞬で、苦手なコーダが安定して弾けるようになったのは年末の休みに入ってからでした。
以前は半年くらい一生懸命練習したのに人前で弾けるレベルにはならず、お蔵入りしかけていたので、今回再挑戦してなんとか無事にステージで演奏できたのはすごく嬉しかったです。
PH会では独学でピアノを練習していて上手な方がたくさんいますが、ブランクの長い私の場合はきちんとレッスンを受けて良かったと思っています。仕事が忙しかったり、PH会の活動が充実していたりして、レッスンは一昨年止めてしまったのですが、またいつか先生に習ってみたいと思います。
2月には春の発表会が3日間にかけて開催されますが、1月、2月にはピアノ練習の息抜きになるようなイベントも開催する予定です。
1つめは1月12日(日)の初詣&神楽坂散歩。縁結びの神社として有名な東京大神宮に皆で初詣に行きます。初詣はサークルの毎年恒例のイベントなのですが、今年は初詣のついでに近くの神楽坂を散策します。
神楽坂には江戸時代の面影の残る石畳の細道や、お洒落な雑貨屋さんなどがあります。私は猫店長がいる雑貨屋さんに行ってみたいと思っています。
たい焼きや不二家のペコちゃん焼きなどの食べ歩きも楽しい街です。初詣のみ、お散歩のみの参加でもOKなので、どなたでもお気軽にご参加ください♪
そして2月8日(土)は2月A練習会ですが、バレンタインが近いということもあり、ただの練習会ではありません!バレンタイン練習会です!!!チョコレートのプレゼント、バレンタインメドレー企画、スイーツバイキングの二次会がある予定です。エントリーはすでに開始していますので、ご参加頂けたら嬉しいです!バレンタイン練習会についての詳細は、また後日紹介します♪
バレンタインが楽しみすぎて、2月の発表会に自分も出ることを忘れそうになりますが、あと1か月弱練習を頑張ろう思います。
昨年はたくさんの楽しい仲間に出会え、連弾や2台ピアノに挑戦したり、中学生ぶりに合唱をやったりとサークルでの活動が本当に充実していました。
今年も楽しい年にしたいのでよろしくお願いします!
by M.K
ピアノ歴:4歳から小学生、社会人になって再開して4年
好きな作曲家:ショパン、ラフマニノフ、リスト
今年やりたいこと:リストの曲を弾く、ストリートピアノ巡り、動物園で幹事会