どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
6月28日(日)、この日は彩の国さいたま芸術劇場を訪れました。
向かった先は、1階のオープンスペース「光の庭」です。円形の広場の中央はガラス張りになっており、上から光が差し込む、開放感のある空間が広がっていました。
実は筆者、この場所を訪れるのは今回が初めて。今年の10月には、当サークルの定期演奏会もこちらで開催される予定となっています。一足早く会場を訪れることができましたが、「こんな素敵な場所で演奏会ができるんだ」と思うと、今からとても楽しみになりました。
光の庭では、月に1回程度ストリートピアノイベントが開催されており、この日も11時30分から12時30分までの1時間限定でピアノが開放されていました。
筆者が到着したのは12時前。受付で名簿を見ると、すでに12名もの方がエントリーされていました。限られた開催時間にもかかわらずこれだけ多くの方が集まっていることからも、このピアノの人気ぶりがうかがえます。
皆さんの演奏を聴きながら、自分の順番を待ちます。クラシックにジャズ、映画音楽など、ジャンルは実にさまざま。それぞれが思いを込めて演奏しており、その音楽が心に響いてきました。
ギャラリーの方々も十数名ほど、皆さんピアノを囲むように段差へ腰掛け、静かに演奏へ耳を傾けています。聴く人も弾く人も真剣な雰囲気で、まるで小さな演奏会のような空間でした。一人演奏を終えるたびに、静寂を包み込むような大きな拍手が会場に響き渡りました。
いよいよ筆者の番です。一人あたりの持ち時間は5分以内。13番目だったため、時間内に順番が回ってくるだろうかと少し心配していましたが、なんとか最後のほうで演奏させていただけることになりました。
今回演奏したのは、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第13番よりプレリュードです。
弾き始めると、とても澄んだ音色が周囲の壁へよく反響し、空間全体が共鳴しているかのように感じられました。特に弱音の繊細な響きが印象的で、鍵盤のレスポンスも心地よく、短い時間ながら素晴らしい演奏体験となりました。
筆者の次が、この日の大トリ。小学生くらいの男の子が鍵盤へ向かい、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」を弾き始めます。
ストリートピアノでバッハを耳にする機会は意外と少ないので、自分に続いてバッハを演奏する方がいたことにびっくりして、思わずこう言いました。
「そんな、バッハな…!」
彼の、優しく、温かみのある演奏が終わると、会場からは改めて大きな拍手が送られます。こうして今回も、素敵なストリートピアノの時間を満喫することができました。
以前から気になっていたこちらのピアノでしたが、特に音響の良さはこの上なく素晴らしかったように思います。またぜひ弾きに行きたいです。