今回訪れたのは山口県周南市のJR徳山駅。
新幹線の改札のそばには、通路沿いに椅子やテーブルが並ぶ休憩スペースがありました。平日の夕方、地元の学生さんたちでしょうか、何組かのグループが談笑したり勉強をしていたりと、思い思いに過ごしている様子です。人通りはさほど多くなく、落ち着いた雰囲気の中で時間が流れていました。
窓からはすぐに港が望め、瀬戸内海に浮かぶ島々まで見渡せるという素晴らしいロケーション。その一角に、カワイのアップライトピアノが設置されていました。
ピアノにはペンギンのイラストが描かれており、カワイだけに思わず「可愛い」と心の中でつぶやいてしまいます。近くの徳山動物園のペンギンをモチーフにしたデザインとのことです。
早速ベートーヴェンのソナタ31番1楽章を弾かせていただきました。ピアノは年季を感じさせつつも鍵盤の反応が良く、弾きやすく感じました。特に低音の響きは力強く、心地よく空間を満たしてくれました。
ちょうど弾いている最中に新幹線が到着し、改札を抜けて多くの人が流れてきました。そのうち何人かが足を止め、こちらに耳を傾けてくださいました。演奏を終えると拍手もいただくことができ、とても嬉しかったです。今回も素晴らしい場所で演奏体験ができ、またここで弾きたいと思いました。
ピアノを弾き終えた後は、駅から少し散歩に出かけました。徳山周辺は日本有数の化学コンビナート地帯。夜にはプラントの明かりが煌々と輝き、幻想的な夜景を楽しむことができます。駅から少しぷらんと歩くだけで見られるこの光景は、徳山ならではの魅力だと思います。
【今日の飯テロ】
徳山といえばやはり「ふぐ」。この日はふぐづくしの定食をいただきました。刺身、唐揚げ、そして鍋まで、ふぐの魅力を余すことなく堪能。ぷりぷりとした食感が口いっぱいに広がり、大満足の一食でした。
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