どうも、T.N.です。
12月13日(土)、当会のクリスマスパーティーがありました。
ピアノのあるサロンでクリスマスソングを弾き、ご飯やお酒を囲みながら、レクリエーションでもみんなでワイワイ盛り上がることができ、とても充実した一日でした。
準備に関わってくださった方々に、改めてお礼申し上げます。
昨日は賑やかな雰囲気の中存分楽しむことができたので、その分25日は、ゆっくり済ますクリスマスにしようと思います。
さて、今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
12月14日(日)、この日は新宿住友ビルの三角広場を訪れました。外が暗くなり始めた頃、広場には大きなクリスマスツリーが設置され、きらびやかなライトアップが施されていました。周囲には写真を撮る人たちが集まり、広場全体がどこか浮き立つような雰囲気に包まれていました。
そんな中、広場の奥からピアノの音が聴こえてきました。近づいてみると、グランドピアノが置かれた一角で、女性がクリスマスソングのメドレーを演奏していました。ピアノのそばのテーブル席に掛けていた人たちも自然と視線を向け、皆どこか楽しそうな表情で聴き入っています。その光景がとても印象的でした。
ピアノの後方にはいつも通り待機用の椅子が並べられていましたが、この日は特に多くの方が列をつくっていました。ピアノのそばには「クリスマスソングを弾いてください」との掲示もあり、「ジングルベル」「あわてんぼうのサンタクロース」「戦場のメリークリスマス」と、次々に演奏が続きます。演奏が終わるたびに広場から温かい拍手が沸き起こり、その場を一層盛り上げていました。
しばらく皆さんの演奏を楽しんだ後、いよいよ筆者の番となりました。今回はシベリウスの「樅の木」を演奏することにしました。年季の入ったピアノではありますが、しっかりとしたグランドらしい豊かな響きが楽しめます。特に低音の重厚感は、樅の木の力強さを表現するのにぴったりで、一方で弱音はとても柔らかく響き、表現の幅広さにはいつ弾いても感心させられます。
そして、三角広場の音響はやはり素晴らしい。ストリートピアノでありながら、まるで上質なコンサートホールで弾いているかのような感覚が味わえました。人通りも多く、沢山の視線を感じる環境ではありますが、それもまた特別な高揚感を生み出しました。
演奏を終えると、広場から温かい拍手をいただきました。すると、ピアノのそばで聴いていた女性の方が声をかけてくださいました。
「シベリウス、本当に好きな曲なんです。聴けて良かったです。」
お話によると、その方も時折ここに弾きに来られているとのことで、この三角広場の音響がとてもお気に入りだそうです。
「三角広場って、日本でも超一流の技術を結集して、音響をデザインしているんですよ。こんな場所でピアノを弾けるなんて、本当に幸せなことですよね。」
その言葉に、筆者も深く同意しました。
今回、こうして同じ曲に心を寄せる方とお会いできたことがとても嬉しく感じられました。またこの場所でお会いしましょうと言葉を交わし、その場をあとにしました。
