ピアノ。
それは基本、独りでするもの。
そのため、人との交流が疎かになりがちだと思います。
その自覚もあり、このサークルに参加しましたが、
よく質問される第1位は間違いなく椅子のこと。
そして第2位は、
「どんな経緯でその曲を練習したの?」
でした。
椅子の件は以前書いたので、
なぜその曲に行きついたか、挙げてみます。
望むべくは、多様性の認知。。
基本的には、以下のように分かれると思います。
①聴いたことで興味がわいた
②作曲家自身に興味を持った
③関連性(時代や国、師弟関係、ジャンル)
④ランダム
一般的に多いのはやはり、①でしょうか。
いわゆる「ポピュラー」という名のとおり、
『よく聞かれる』=『触れる機会が多く馴染んでいる』
状態の曲が多い印象です。
しかし人の嗜好はそれぞれ。
偶然、行きついたリンクの先で聞いた音楽にはまる場合もあります。
私の場合、youtubeが広く認知される前に、
一般人の演奏をアップしていたページで
聴いた曲が弾きたい曲候補になっていたりします。
またよく聴くのが、古い録音。
作曲者本人が演奏していたり、
ロマン派特有の好き勝手な(?)弾き方やその当時の流行曲など。
いわゆる「評価」なるものが如何に曖昧なものか、思い知らされます。
(ホロヴィッツやグールド、リパッティ、A. チャイコフスキー、ネイガウス一家・・・たくさん)
ラフマニノフやメトネルはここがスタートでした。
まだ練習していませんが、アート・テイタムやオスカー・ピーターソン、
グルダ、からのアルゲリッチ(の子供時代)、
からの上原ひろみ(の子供時代)・・・
②は、ショパンノクターン好きだから、マズルカも読んでみよう!
といった感じでの触れ方です。
これで開拓されたのがドビュッシーでした。
私がはじめてピアノを好きになった曲を作った人で、
結果的にそれ以外の曲にも触れてみたくなり。
そしてラヴェルやショパン、モーツァルト、バッハへと遡っていくことに。
ショパンエチュードからのリンクでゴドフスキーへと至り、
彼のオリジナル、ジャワ組曲を練習するようになりました。
③については乱読、孫引きに近いと思います。
持っている曲集の別の曲を読んでみたり。
(全音ソナチネアルバムからのモーツァルトやハイドンとか)
好きなピアニストの一人、ホロヴィッツの先生だったから
ブリューメンフェルトを読んでみたり。
バッハの面白さに気付いて、スカルラッティに行き、
スペインつながりでアルベニスやグラナドス、モンポウを読んだり。
④は非常にお手軽。
楽譜売り場に行って、棚の端へ人差し指を触れさせます。
次に目をつぶり、適当に指を移動して、
『ここ!!!』
と止まったところで触れていた楽譜を取るだけです。
また、名前(曲名)で選ぶのも良いかと思われます。
私はこれで、タイユフェールを知り、カプースチンの新譜を買いました。
(弾けるとは言ってない)
もちろん他にもパターンはありますが、
リンクはどこまでもつながって、
拡がったり、ループして強化されたり。
特に④は、楽譜にCDなど音源に、大活躍します。
もしまだ試したことが無ければ、お勧めです♪