昨日の土曜日の午後、
千葉県鎌ケ谷市の新鎌ヶ谷駅のピアノを弾きに行ってきました。
北総鉄道線の改札外の憩いの空間に、
今日もぽつんと可愛らしく鎮座ましましています。
ここのピアノはあまり弾いている人を見たことがなく、
また演奏後の周囲のリアクションもあまり見たことがないのですが、
その適度な放置感、無関心があるとき逆に弾きやすいかもと感じ、
一時、その駅を通過するたびに弾いていたことがありました。
今日は7月4日の新歓コンサートで弾こうかと思っている(迷ってる)
曲の練習と、そこに居合わせた人と話せたらいいなと思いながらピアノに向かいます。
20分以上たっていたと思いますが、弾いていたら背後に気配を感じたので
ピアノを離れると、その女性は待っていたというばかりに足早にピアノに向かわれた。
ここ、人に背中を向けたかたちになるので集中して弾いてると気づけないんですよね。。。
(もっとこまめに後ろをチェックしよ…)
聞いていると、3曲目にショパンのエチュードを弾かれた。
とてもダイナミックな曲で素敵だなぁと思ったので弾き終わったあとに
何て曲ですかと声をかけたら大洋のエチュードだと教えてくれました。
そして、指が全然動かない〜、と一瞬で柔らかい笑顔になった。
去り際に、最後に弾いたシューマン素敵でした、と
さらに笑顔で言ってくださいました。
ここを通るときにいつもさらっと弾いて行かれる人なのかな、
と思いました。そういう空気を纏っていた。
その後も、人が完全にいなくなったのでまたいろいろ弾き、
ラストに映画ピアノレッスンの楽しみをねがう心を弾き終えて席を立つと、
拍手が聞こえてきた。珍しい。振り返ると男性が今のは何という曲ですかと
尋ねてきました。
その後、その方の演奏を聴くと曲の感じがアラン・ウォーカーっぽい。
(FadedとOn my wayが好きでいつか弾きたいと思っていた)
弾いていたのはSpectreという曲でした。
スケールが大きく輝きが感じられる。気づくと男子高校生たちが数名、おしゃべりしながら近くに来た。楽曲に群衆を引きつける力を感じる。
聴いたことのある曲だったけどノーマークだったな。
公共の空間で聴くと曲の聴こえ方感じ方も変わるんだなぁ。
家での自分対音楽だけでなく、外に出れば人の数だけ他者対音楽のすがたを見て、感じるものがあります。互いに聴いている人たちもほかの聴いている人たちを少なからず意識する(と思う)。
1人で演奏して聴くこととの圧倒的なちがいが公共ピアノの場にあるということを実感した。
それを意識して選曲したり弾いたりすることも面白いかもな、、と
あらためて公共ピアノで弾く面白さに気づいた日でした。
その後、もう一度フィリップ・グラスのエチュード6番を弾いてみることにした。今度は思いきって打鍵してみよう。
話したあとだいぶ肩の力が抜けたせいか、1回目より全然弾きやすい。
弾き終わってこれで今日はおしまいにしようと席を立つと、
ひときわ大きな拍手をくれた女性がいた。
振り返るとまるで幼子のような笑顔でもっと聴きたい〜!と
言ってくださった。見知らぬ方にこんな感激されたのは
生まれて初めての経験で、あまりの無邪気さに嬉しさよりもびっくりしてしまった笑。
聞くとシャンソンを歌っている方だそうで、
今日は千葉にいる親戚の叔父が入所する高齢者施設の見学と面談で
山口から娘と上京したそうだ。
しばらくお話ししてまたここに来ることがあるからピアノを聴かせてと
ライン交換を求められた。何て積極的で元気な方だ、と圧倒されました…。
シャンソンの弾き語りを聴かせてもらったんだけど生声はやはりいいな、、
とちょっと悔しいけど思いました。笑
(確かあれはイヴ・モンタンの枯れ葉という曲)
伴奏を弾くので今度セッションしましょうといって別れました。
こんな出会いもあるのですね!