明後日8日の夜には日本全域で皆既月食が見られます!
https://www.astroarts.co.jp/special/20221108lunar_eclipse/index-j.shtml
天気予報でも全国的に見られるチャンスが高そうです。
月食が起こるのは月がのぼってまもない夕食の時間帯なので、夜更かししなくて済むのも今回の月食のうれしいところ。
東京では空が暗くなってまもなく18時過ぎに月が欠け始め、19時半頃には月が地球の影にすっぽり入る皆既食が始まります。20:45までの1時間ちょっと、ぼんやり赤銅色に照らされた月を見られます。
しかもこの月食、普段の月食と大きく異る点があります。
それは、皆既月食の最中に月に天王星が隠される惑星食が同時に起こることです。
言い換えれば、太陽 – 地球 – 月 – 天王星が一列に並ぶことになります。
東京では皆既が終わる直前の20:41頃、月の左下~下に見えている水色の星が月の裏に隠れる様子がみられます。
日本の明るい夜空ではなかなか天王星の位置を確認するのは難しいので、双眼鏡や天体望遠鏡をお持ちの方はこの機会に是非、月の7,900倍遠い、30億キロ離れたところを回っている天王星をご自身の目で見てみてください。
なお、皆既月食と惑星食そのものはさほど珍しいものではなく、毎年のように起こっていますが、それらが同時に起こるのは激レアで、前回は1580年の7月でした。
1580年といえば日本は戦国時代の末期、羽柴秀吉率いる織田方が勝利した三木合戦から半年のことです。
天王星自体は光害の一切ない離島や砂漠では肉眼でギリギリ見える程度ですが、それが太陽系を回る惑星であると判明したのはイギリスの天文学者ハーシェルが望遠鏡による観測で「なんかこの星動いてね?」と、気付いた1781年になってからです。
つまり今回の皆既月食中の天王星食は人類が初めて目にする天文現象ということになります。
ちなみに今回のこれ、見逃すと次回の皆既月食と惑星食の同時発生は今から322年後の2344年7月26日です。
ピアノはどんな見た目の楽器になっているんでしょうかね。
そもそもピアノという楽器は存在しているのでしょうか。
なんでこうこんな詳細な日記を書いているかというと・・・
私はそのとき地球の反対側(フランス)に居るため見ることができないのです!
わりと10年前くらいから楽しみに待っていたこの世紀の天体ショーが、海外出張と重なってしまうとは・・・。
その時刻、ヨーロッパはまだお昼なので月は地平線の下。ヨーロッパではその日の夜は月食も惑星食も全て終わった状態で満月が昇ってきます。
皆さまどうか、私の分までこの世紀の天体ショーを楽しんでください。
私は長生きして、2344年の土星食を気長に待つことにします。
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by M.O
ピアノ歴:26年
好きな作曲家:ショパン、リスト、ドビュッシー