前回は一般論の考察まで。
今回は
A:自分自身における考察と、
B:フォームなどを変更するときの落とし穴、
C:結論で終えます。
夏場、私にお会いした方は分かると思うのですが・・・
血管が、それはもう気持ち悪いほど浮いています。
献血センターや病院関係者など、大喜びの腕です。
父親などは生前、「歩く血管模型」などと揶揄してきたことすらありました。。
寒い時期だと収縮してそうでもないのですが、
冬場でもピアノ教室の多くは、暖房をかなりきかせて(くれて)います。
・・・指を動きやすくするため、故障リスク回避のため当然ですが。
そのような環境では、夏場と同じような状態になります。
画像は風呂上がりに、鍵盤と肘が同じくらいの高さ、の条件で撮ったものです。
(※夏場の平常モードがほぼ同じ)
この状態で指を動かすと、4・5の指を動かすたびに、
それぞれの腱の上を、血管がゴリゴリ動いてくれちゃいます。
「腱鞘炎で痛くて」「骨折が疼いて」ほどではありません。
しかし、それなりに痛痒く、くすぐったく・・・
意識を持っていかれる不快感は非常に大きいのです。
これを何とかしたいと考え、血管が出来るだけ浮かないように、
手を高い位置に保った弾き方を試すようになり、
椅子の高さがどんどん下がることとなりました。
これが今の椅子の高さへ導くこととなり、
その過程で、椅子の高さにおけるメリット・デメリットに気付き、
その考えはどのように論じられているかを調べ、
裏付けをしていきました。
型から入ったのではなく、身体的特徴(と性格)に合わせて
試行錯誤した結果であり、初参加したときに宣言した、
『ホロヴィッツやグールドは尊敬していますし、ファンですが、その真似ではありません』
なのです。
そしてここからBパート。
試行錯誤の中、最初に気付いたのはそれぞれのメリット・デメリットでした。
しかし低くしていくうちに練習中、
気がつくと肩をあげてしまい、肩が凝ってくるというデメリットが生じました。
ここで問題となるのが、
「そのデメリットは、本当にその方法を採用した結果なのか」
ということです。
結論から言うと、この凝りは
無意識に今までのフォームに近づけようとして、
肩をあげることで肘・手の位置を上げようとしたためでした。
重要なのは、
「無意識に、今までと同じに近づけようにした」こと。
そうして生まれる問題は、
「このようにデメリットが生まれる方法には欠陥があるから、
この方法には問題がある」
という結論に達することです。
その方法を使いこなせていないことを想定せず、
変化を嫌って無理に今まで通りを、
変化させた環境で無意識におこなってしまい、
その結果出てきた問題は、その方法が原因であると断定してしまう。
フォーム変更に限らず、「変化」させたときには
必ず直面することではないでしょうか。。
以上、長々と私のフォームの理由を言い訳させていただきました。
一見、風変わりでも、理由はあったりするのです。
また、「実際に試したけど効果なかった」のは
やり方に問題がある場合も多々あるもので、
「効果がなかった」という経験をすべてと見て否定に入るのは短絡的で、
それぞれの肉体や年齢、立場などで方法はいくらでも変わる可能性があると思います、
という主張でしたm(.. )m