明けましておめでとうございます。T.N.です。
昨年はストリートピアノ日記をお読みいただきありがとうございました。今年も元気に日記を書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
1月2日の昼、実家への帰る途中の筆者は、「ストピ初め」をしようと考え、渋谷に立ち寄ることにしました。普段の休日よりも少しばかり人通りが少なく落ち着いた渋谷の街は、新しい年への期待感に包まれているようでした。
マークシティの4階に上がると、アップライトピアノの周りに人だかりができていて、普段以上に賑わっている様子でした。ちょうど小学生くらいの女の子が、ショパンの「ノクターン第2番」を弾き終えたところで、周りの大人も子どももそろって大きな拍手を送っていました。拍手の中には、「すごいね」「上手になったね」といった声も混ざります。お正月ならではの親戚同士の集まりでしょうか、その光景に心が温かくなりました。
筆者の前に1人、若い男性が順番待ちをしていました。彼が弾いたのはベートーヴェンの「悲愴」の第3楽章。筆者も好きな曲の一つで、新年早々生演奏を間近で聴けるのが嬉しかったです。その演奏はとても熱のこもったもので、彼の曲に対する思い入れの深さを物語っているかのようでした。迫力のある演奏に心から拍手を送りました。
次は筆者の番です。1曲目は、宮城道雄の「春の海」です。お正月にふさわしい、晴れやかで清々しい雰囲気を届けたいと思い、新しい年への祈りと希望を込めて演奏しました。
2曲目は、ベートーヴェンのピアノソナタ第30番の第1楽章。今までずっとストリートピアノで弾いてきたレパートリーの一つです。演奏していると、これまでの「ストピ活」で生まれた沢山の新しい出会いのことが思い出されます。今年もストリートピアノでまた素晴らしいご縁が生まれることを願いながら、一つひとつの音を奏でました。
演奏を終えると、後ろのベンチに座っていた数名の方が温かい拍手を送ってくださり、今日この場で演奏できた喜びがこみ上げてきました。
その後、先ほど「悲愴」を弾いた男性と少しばかりお話ししました。ストリートピアノのことや、ベートーヴェンの話など共通の話題で盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。「ピアノって孤独ですけど、でもこうやって人前で弾ける機会があると頑張ろうと思えるんですよね」と語る彼の言葉に心から共感しました。
こうして2025年最初のストリートピアノも存分に楽しむことができました。今年はストリートピアノでどんな出会いが待っているのか、今からとても楽しみです。
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T.N.
今年は作曲にも挑戦しようと考え、早速干支にちなんだ曲を適当に作ってみました。
皆さんの今年の目標はなんですか?