どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
2月24日(月・祝)、筆者は山梨県笛吹市の石和温泉駅を訪れました。この日は 3連休の最終日ということもあり、駅構内は温泉帰りの方たちでしょうか、大きな荷物を抱えた方たちで賑わっていました。改札を出て通路を北口のほうに進むと、1台のアップライトピアノが置かれていました。花飾りに彩られたそのピアノは、どこか温かみを感じされる佇まいでした。
筆者が着いたちょうどそのとき、小さな男の子が「ピアノ弾きたい!」と、お母さんの手を引きながら駆け寄っていきました。男の子は嬉しそうに鍵盤に手を伸ばし、小さな指でポロンポロンと音を奏で始めました。そのほのぼのとした光景に、周りにいた人たちも思わず目を細めていました。
筆者も弾かせていただくことにしました。いつも通りベートーヴェンのソナタ30番の第1楽章を演奏。設置場所もあってか、駅の構内に音がよく反響し、演奏していてとても心地よかったです。
演奏を終えると、一組のご年配の夫婦が拍手とともに歩み寄ってきました。「ありがとうございました」と、穏やかな笑顔で声をかけてくださり、その一言に とても温かい気持ちになりました。
次に訪れたのは甲府駅です。甲府駅では、改札外のコンコースにある広々とした空間にピアノが置かれていました。
このピアノは、元々山梨大学の学生有志による「甲府ストリートピアノ実行委員会」の尽力によって、昨年12月から1カ月限定で設置されていました。しかし、多くの方から延長の希望があったのか、来年の2月まで設置されることになりました。委員会では将来的な常設化を目指しているそうです。
ピアノの上には、このピアノが設置されたとき、オープニングイベントで参加者の方たちが寄せたメッセージ入りの色紙が飾られていました。横には訪れた人たちが自由に感想を書き残せるノートも置かれており、まだ設置されて 2カ月ほどですが、すでに多くの人がこのピアノを楽しんでいることが伺えました。
このピアノは東洋楽器の「フリッツ・クーラー」というブランドのもの。初めて弾くピアノだったので、どんな音がするのかワクワクしながら鍵盤に手を置きました。ここでは、ベートーヴェンのソナタ31番の1楽章を演奏。実際に音を出してみると、とてもクリアで響きが美しく、弾いていて心が洗われるような感覚になりました。窓の外には山々の景色が広がり、演奏しながらその風景を眺めるのはとても気持ちがよかったです。
演奏中、何人かの方がピアノの傍の椅子に腰かけ、静かに耳を傾けてくださいました。最後の音を弾き終えた瞬間、場の空気が一瞬凪いだ後、温かい拍手をいただくことができました。音楽を通して人とつながるこの時間が、ストリートピアノの何よりの魅力だと改めて感じました。
ピアノの横には募金箱 も設置されており、ピアノの維持管理費用を集めているとのこと。このピアノが長くここにあり続けられるよう、筆者もささやかながら寄付 をさせていただきました。この場所が、これからも多くの人にとって音楽と出会える場であり続けますように。
【今日の飯テロ】
この日は、甲府駅前の山梨の郷土料理のお店でお昼をいただきました。
具だくさんのほうとうを目の前にして、こうふんが止まりませんでした。
馬の肉も、とてもうまかったです。
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