どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノの記事を書いていきたいと思います。
今回訪れたのは、調布市にある都立神代植物公園です。入場券を購入して正門をくぐると、すぐ目に飛び込んできたのはレンガ造りの建物(植物会館)です。建物内からは、ピアノの心地よい音色が聞こえてきました。音に導かれるように建物内の展示スペースに入ると、そこには一台のグランドピアノがあり、ちょうど先客の方が演奏を終えたところでした。
このピアノはベヒシュタインの「W.ホフマン」で、7月30日から8月25日までの期間限定で設置されているということでした。期間限定という特別感もあって、いまSNS上のストリートピアノのコミュニティでも大変注目を集めているピアノです。
筆者もせっかくなので、弾かせていただくことにしました。ルールに従い、台紙に記帳して番号札を受け取り、10分のタイマーをセットします。今回もいつものように、ベートーヴェンのピアノソナタ第31番第1楽章を演奏しました。
最初の一音を鳴らした瞬間、その音の深さと豊かさに衝撃を受けました。
「こんなピアノで演奏できるなんて!」
特に驚いたのはフォルテからピアノに至るまでの表現のダイナミックさです。また鍵盤のアクションも素晴らしく、とても感動しました。ピアノの音量も豊かで、館内の壁に反射して響き渡ります。周囲は静まり返り、微かに外から聴こえる蝉の鳴き声がまるで自然との共演のように感じられました。このような贅沢な空間で音に全神経を集中させて演奏に没頭できるのは、まさに至福の時間でした。
しばらく弾いていると涼を求めてか、次第にこちらのスペースに人々が集まり始めました。
「へえ、ここにピアノがあるなんて知らなかった!」
「外は暑いけど、ここでピアノを聴きながらゆっくり過ごすのもいいわね」
といった声が聞こえてきます。
演奏が終わると、休憩スペースに集まった人々から温かい拍手をいただきました。この素敵な場所で演奏できたことに感謝の気持ちが込み上げました。
ピアノを弾いた後は、公園内を散策することにしました。バラ園では、花の見頃こそ過ぎていたものの彩り豊かな光景が広がっていました。先日のメンバー日記でY.Yさんが書かれていたように、バラの品種名を見ていると、その名前にもいろいろな意味が込められていることに気づきます。
https://pia-no.com/site/blog/%e3%80%90%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%bc%e6%97%a5%e8%a8%98%e3%80%91%e3%81%b5%e3%82%89%e3%81%a3%e3%81%a8%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e6%95%a3%e6%ad%a9%e3%80%88%e7%95%aa%e5%a4%96%e7%b7%a8%e3%80%89%e3%80%9c/
こちらが「コーラス」というバラだそうです。本当はもう少しいい写真を撮りたかったのですが、残念ながら2枚目を撮ろうとしたところで暑すぎてスマホのカメラが起動しなくなってしまいました。これは筆者が寒いダジャレを言って、空気を凍らすしかなさそうですね。
皆さんもこの機会に是非神代植物公園を訪れてみてはいかがでしょうか。