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  3. 【メンバー日記】私の好きなピアニスト

こんにちは。
最近、静電気のせいでドアノブ恐怖症のH・Mです。
久しぶりの日記投稿です!

ちょっとマニアックですが今回は私が好きなピアニスト、ディヌ・リパッティについて書きたいと思います。

私が初めてリパッティに出会ったのは中学生の頃(だったような…)。当時、何気なく手に取ったCDに収録されていたショパンの「舟歌」でした。
少し古い録音でしたが、繊細で透明感のある音色に感動したのを今でも覚えています。
テクニックはもちろんですが大げさな演奏ではなくピアノを歌わせる自然な演奏に心奪われました。

リパッティのショパン舟歌↓

冒頭の3小節は教会の鐘が鳴っているイメージって聞いたことがあるのですが、とても力強い音色ですね!

リパッティは1917年、ルーマニア・ブカレスト生まれのピアニスト。
パリ音楽院時代は、巨匠アルフレッド・コルトーにピアノを師事し、天才ピアニストとして各地で高く評価されていたそうです。
しかし第二次世界大戦の影響でスイスに亡命後、わずか33歳という若さでリンパ肉芽種という病に倒れこの世を去ってしまいます。

ショパンやモーツァルト、バッハを得意としていていくつか録音を残しているのですが、中でも有名なのがショパンのワルツ集だと思います。私自身、リパッティのワルツが好きで学生時代はワルツばかり弾いていました(笑)
14曲のワルツを1番から順番に演奏するのではなく、独自の順番によるプログラムを組んでいました。
いきなり4番(猫のワルツ)から始まるのですが、14曲通して曲調の移り変わりが感じられてワルツの魅力がより引き立っているなと個人的に感じます。上品で華やかな演奏がショパンのワルツに合ってるなと思います。

そして1950年。亡くなる直前に最後のコンサートがフランス・ブザンソン音楽祭で行われました。病も進行しリパッティ自身も聴衆も”これが最後のコンサートになる”と悟っていたといいます。

当時の様子が録音で残されているのですが、病に耐えながらもピアノに向かい聴衆のための演奏する様子が記録されています。
残念ながら最後に予定していたショパンのワルツ2番は力尽きて演奏できなかったのですが、リパッティの人柄が感じられて最後まで音楽を届けようとする姿勢に感動しました。

当時の録音↓

このコンサートから半世紀以上。世代を超えて人の心を動かす音楽って素晴らしいなと思います。
最近発見されたショパンの新しいワルツ。リパッティはどんな演奏するのか気になります。

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