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  3. 【メンバー日記】草加市役所・春日部市役所 ストリートピアノ

どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。

今回まず向かったのは、草加市役所です。

庁舎の入口を入ると、窓口業務の時間帯で多くの来庁者がソファに腰かけて手続きの順番を待っていました。そのそばには、1台のピアノが置かれていました。

こちらはヤマハのトランスアコースティックピアノ。生音と電子音の切り替えができるモデルで、普段は電子ピアノとして開放されているそうです。なんと子ども向けの補助ペダルや楽譜の貸し出しもされているとのことで、職員さんの温かい工夫を感じました。

「こんなところにもピアノがあるのか、そうかそうか

そんなことを心の中で呟きつつ、早速弾かせていただくことにしました。いつものようにベートーヴェンのソナタ30番から1楽章を演奏しました。すぐそばで窓口業務が行われている中での演奏ということもあり、邪魔にならないよう少し気を遣いましたが、音量はかなり抑えられていて、安心して弾くことができました。控えめながらも柔らかい音色がロビーに広がり、落ち着いた響きが印象的でした。

筆者が演奏を終えると、ちょうど来庁された男性がピアノの存在に気づいた様子で、少し驚いた表情をしつつ演奏を始められていました。彼が楽しそうに弾かれている様子を見て、こちらもとてもほのぼのとした気分になりました。

草加市役所でのひとときを満喫した筆者は、草加駅から東武伊勢崎線で春日部駅へ向かいました。駅から10分ほど歩くと、春日部市役所の庁舎が見えてきました。市役所とは思えないほどスタイリッシュな外観が印象的でした。どうやら最近新庁舎が完成したばかりとのこと。

入口を入ると、春日部が誇るスーパー5歳児、クレヨンしんちゃんが迎えてくれました。エントランスにはガラスのショーケースがいくつか並んでいて、しんちゃんのイラストや地元の名産品の展示が並び、地元愛にあふれた雰囲気でした。

奥には、1台のアップライトピアノが置かれていました。こちらは「Pramberger」のピアノ。ストリートではなかなか見かけることのない珍しいブランドです。手元を照らすライトも設置されており、演奏者への心配りが感じられます。艶のあるボディが照明を柔らかく反射し、存在感を放っていました。

草加市役所の窓口のような人が集まる空間とは対照的に、ここはエントランスの一角で、人の流れはありつつも静かで落ち着いた空間。

ここでも早速弾かせていただくことにしました。今回はベートーヴェンのソナタ31番から3楽章を演奏しました。弾き始めてまず驚いたのは、この場所の響きの良さ。音が天井にすっと伸び、フーガの旋律が立体的に広がっていくようでした。公共施設でありながら、まるで小さなホールのような感覚で、とてものびのびと弾くことができました。演奏している最中に何人かの方が足を止めて聴いて下さったのがとても嬉しかったです。

今回は、2箇所の市役所でピアノを弾くという貴重な体験をすることができました。一方は人の集まる窓口のすぐそば、もう一方は静かなエントランスという、対照的な環境でしたが、どちらも存分に楽しむことができたように思います。これからも2台のピアノが、街の中心で多くの人に親しまれる存在となっていくと素敵だなと思いました。

ピアノサークル ピアノを弾きたい!

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