どうも、T.N.です。
先日は春の定期演奏会三鷹会場がありました。当日素敵な演奏を聴かせてくださった出演者の皆さん、会の円滑な進行に協力してくださったスタッフの皆さん、ご来場いただいた皆さん、そして演奏会統括・実行委員長さんのご尽力あって、素晴らしい演奏会となりました。本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。
筆者自身も出演し、素晴らしいホールとピアノで気持ちよく演奏でき、印象に残る経験となりました。
今日も元気にストリートピアノ日記を書きたいと思います。
今回訪れたのは、関内駅そばの地下街「関内マリナード」です。横浜の中心街にあり人通りの多い場所ですが、この日はすでに土曜日の夜10時を回っていて、地下街も昼間の賑わいが落ち着き、行き交う人の姿もまばらでした。
いつものようにストリートピアノのある広場へ地下通路を進んでいくと、夜の静けさの中に広がるピアノの音と、それに合わせて歌う声が聴こえてきました。まるで誰かに強く訴えかけるような力強い歌声でした。
ちょうど一人の男性が弾き語りをしているところで、広場に居合わせた数人がその素晴らしい演奏に足を止め、じっと耳を傾けていました。
男性の演奏が終わると、広場には静けさが戻りました。演奏を聴いていた人々の間に、余韻を味わうような空気が流れています。
その流れの中で、筆者はピアノの前に座りました。カワイのアップライトピアノ。長く弾き込まれているのか、鍵盤に指を置くとしっかりとした響きを感じます。
この日選んだのは、ベートーヴェンのピアノソナタ第30番 第1楽章。最初の和音を鳴らすと、地下通路の構造のせいか、音が広がりよく響きました。
鍵盤の反応がとても良く、指の動きにしっかりと答えてくれる感触があります。演奏に自然と集中でき、最後まで気持ちよく弾くことができました。短い時間でしたが、良いピアノと空間に恵まれ、満足のいく演奏ができました。
演奏を終えて席を立つと、先ほど弾き語りをしていた男性が、もう一人通りがかった方と話していました。何やら楽しげに言葉を交わした後、二人はそろってピアノの前に立ちました。
先ほどの男性は、今度は「もしもピアノが弾けたなら」の弾き語りを始めました。そして傍らでもう一人の男性が、それに合わせてハーモニカを吹き始めたのです。広場にいた数人は、皆じっとその演奏に聴き入っていました。
ピアノの横通りがかった人たちも、つられるように一緒に歌い出し、その場はそれぞれの思いを込めた歌声で大いに盛り上がりました。
演奏が終わると、広場にいたみんなが一斉に拍手を送り、笑顔で互いに声をかけ合っていました。
こんな偶然の出会いがあるとは、
「ストリートピアノでは本当に何が起こるか、わ かんないな」
と思いました。今回も本当に素晴らしい体験をすることができました。
さて、ここからは宣伝です。
2月22日(土)、関内ホール小ホールにて、当サークルの演奏会を開催いたします。当サークルの1年間の活動を締めくくる節目のイベントであり、個性あふれるメンバーが様々な曲目を演奏します。皆様のご来場をお待ちしております。
演奏会特設サイトはこちら↓