朝から遭遇してしまったのです。
Gに。
※これではありません
いまも精神的ダメージが消えないため、文章で昇華させることにしました。
動揺のままに書いているので、乱文乱筆お許しください。
朝いつものように着替えていると、わたしの目の前の壁を茶色い物体が登っていきました。
Gです。
こんなにしっかりと遭遇したのは3年ぶりくらいでしょうか。いつもは家族のだれかが始末してくれるのですが、今日はたまたま部屋に私しかおらず、「必殺見て見ぬ振り作戦」が決行できません。
よく女の子が虫を見て「きゃー」と叫び声をあげたりしますが、それは頼れる人がそばにいる時の話です。
一人きりの状況でGに遭遇した時、人は無力です。
叫び声をあげる余裕すらありません。
まずは数秒間、何も声を発せず真顔でGを見つめました。
いわゆる思考停止です。
それからのことはよく覚えていませんが、気がつくと殺虫剤を手にしていて足下にはひっくり返ったGがいました。
この間、何分間か格闘していたはずですが、あまり記憶がありません。
わたしの家の人間は、虫が絡むと人格が変わる傾向があります。
ある日わたしが会社から家に帰ると、普段は「おかえり」と出迎えてくれる母の姿がその日は見当たりませんでした。
部屋のドアを開けた瞬間、「皆殺しにしてやる」と言いながらスプレー缶を振り回している母がいました。
ハエ2匹でした。
ある時は、Gの殺し方を巡って父と母が5年ぶりくらいの大喧嘩をしていました。
家族で食事をしている最中にGが部屋を横切り、母は殺虫剤派、父は新聞で叩く派で揉め出し、史上稀に見る規模の夫婦喧嘩に発展しました。
お互い罵り合っている間にGは逃走。
最後はGを取り逃がしたことに対して私が両者にブチ切れ、喧嘩は終了しました。
ちなみにその時の喧嘩でGを取り逃がしたことを母はいまだに根に持ち、何かある度に父を罵っています。
飼っている犬ですら、Gを生きたまま丸呑みにして病院に運ばれたことがあります。
文章にするとかなりサイコパスな家庭ですが、今朝部屋に入ってきた母親に「もう死んでるからこれ以上はやめて!!」と止められるまでGに殺虫剤を真顔でかけ続け、一言「仕留めた」と言った私が一番サイコパスなのではないかと懸念しています。
気持ちが落ち着いてきたので、このへんでやめます。
もうこれ以上、この世に無駄な殺戮が起こりませんように。
https://youtu.be/ZSEettk5_Jo