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  3. 【メンバー日記】椅子の高さ考②


前回に引き続き。

椅子の高さ、人それぞれです。
では実際に、プロを含め椅子の高さ、どのようになっているでしょうか?
前回も触れましたが、肘の高さは鍵盤に対してどのくらいでしょう?

なんだかんだ言っても、現代日本は非常に恵まれているので、
過去の大演奏家の映像などが見放題、勉強し放題です。

その中で
①椅子の高い人の急先鋒と言えば(独断と偏見で)リヒテルでしょう。
ネイガウス派と言われるだけあって、同門の
スタニスラフ・ネイガウス(ブーニンのお父様)も椅子(肘ポジション)高いな、
というのが印象的です。

スタニスラフ・ネイガウスも大好きなピアニストなので、
いろいろお話してみたいネタではあるのですが、ここでは置いといて。

リヒテルいわく、
「高いところから鷹のように音楽を見下ろして、全体をつかむ。」
とか。(出典は記憶ないですが、そう記憶してます・・・)

実際にやってみた感じですと、
1.楽譜が近い
 私のように目の悪い人には超重要事項と言えます!
 (試した最初の感想:「楽譜が見える(@@)!!!」)
2.鍵盤の全体を、見るとはなし見るのに、比較的意識を必要としない
 そもそも鍵盤から目が遠くなるので、
 比較的意識しないでも鍵盤全体が見えます。
 もし弾く曲が鍵盤上に見えるタイプの人であれば、
 それこそ「音楽」が眼前の支配下にある状態、になるのでしょう。
3.強い音が出(し)やすい
 これは好悪の分かれる範囲でしょう。
 (残念ながら私は好きになれません・・・。)
 元々の高さが高いため、ゼロベースから上げるエネルギーは少ないです。
 つまり、位置エネルギーが大きい状態で開戦する、と。
 あくまで個人的にですが、上からのエネルギーを多用すると
 鍵盤が底を打つ音がうるさく感じてしまうのと、
 弱い音を出すときの指の角度がつけにくい点でしょうか。

長くなりますので、次回は②の鍵盤と肘の高さが同じくらい、に触れたいと思います。。

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