5月の初旬に左手小指が腱鞘炎になりました。
原因はピアノの弾きすぎ・・・ではなく、4月から始めたバイオリンのようです。
弦を押さえるのに指を痛めることはないはずですが、始めたばかりだったのでフォームが分からず、自己流に、まるでピアノを弾くように指を丸め、それだと届かないので指と指の間を広げて無理な形をしていました。
(先生には教わっているのですが、すぐに自己流になってしまいます)
1時間もバイオリンを練習していると腕全体が疲れて、しばらくは何もできなくなります。
それなのにバイオリンだけでなくピアノも弾きたくて、十分に休息をとらずにピアノの練習をしてしまい、かなり指から腕にかけて酷使していました。
そんなこんなで気づいたときにはすっかり指を痛めてしまい、関節の曲げ伸ばしはできたのですが、指を広げることができなくなってしまいました。
一時期は小指が腫れて、薬を塗ってもなかなか痛みがひかず、小指をかばうからか他の指や右手まで痛いような気がしたり・・・。
ピアノが弾けないフラストレーションは溜まるいっぽう。なんとか気を紛らわそうと、右手だけで弾けるピアノ曲を探して弾いたりしていました。
(片手演奏は両手よりも疲れるので、右手まで痛めないようほどほどに。。)
そんな中で見つけた曲たち・・・・
ゴドフスキー 『ショパンのエチュードによる練習曲より「革命」』
カッコイイーーーー\(゜∀゜)/
ゴドフスキーはショパンの練習曲を左手だけで弾けるように編曲したという強者ですが、こちらの革命、そもそもが左手のための練習曲と呼ばれていた曲を左手のみで演奏するという、さらにとんでもないことになりました。
動画のピアニストは右手だけで弾いています。
左手のための曲を右手で弾く、私もやってみましたが、まず椅子の位置をかなり左寄りにしないといけません。そうすると手の短い私は高いキーを外し、足の短い私はペダルが遠くなる。
低い音のオクターブを弾くには右手の手首を急角度に曲げないといけない。
などなど、難しさ倍増です。
ふるさとの右手版です。綺麗☆
ピアニストの谷真人さんは他にも右手で弾ける曲を編曲されています。
日本における左手ピアニストの先駆けとも言える、舘野泉さんのために書かれたカッチーニのアヴェ・マリア、これは右手で弾いてみました。
左手用といえば、ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲、バッハ=ブラームスのシャコンヌ、スクリャービンの前奏曲・夜想曲などが有名でしょうか。
(夜想曲op.9-2という作品番号、ショパンを彷彿とさせます( ̄▽ ̄))
こうして調べてみると、左手のためのピアノ曲はたくさんあるのに、右手のためのピアノ曲というのは少ないです。
かといって自分で編曲するのは無理なので、左手用を右手で弾くくらいしか出来ません。
前述のスクリャービンのノクターンはぜひ弾いてみたいです。
今は右手ですが、手が完全に治れば左手で・・・
幸いなことに痛みは順調にひいてきており、あとは完全に指を広げられるようになるまで(左手の)ピアノはおあずけです。
パソコンのキーボードも打てなかったので、そこからずいぶん回復しました。
ピアノ愛好家のみなさまへ
どうか無理な練習はせず、休息をとるようにして下さい。
フォームも重要です。
手指の形、ピアノに向かう姿勢、出来れば先生にみてもらうなどして確かめてみるといいと思います。レッスンに通っていなければ短期や体験レッスンなどでも・・・。
無理な姿勢を続けていると、いつか身体が悲鳴をあげてしまいます。
取り返しがつかなくなる前にチェックしてもらい、いつまでも快適に練習が出来るよう心がけて下さい♪