珍しくピアノと関係ない日記を書いてみます。
「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」という、きょうだい型によって変わる性格をテーマにした本がとても面白かったので紹介します。
この本は3年くらい前に結構流行って読んでいたのですが、最近改めて読みました。
三つ子の魂百までという言葉があるように、子供の頃に育った環境によって作られた性格は、大人になってからの性格にも影響するという考えのもと、きょうだい型が性格や行動に与える影響について書かれています。
人を生まれた順に長子、中間子、末っ子、そして一人っ子の4種類に分け、基本的な性格や価値観や決断力、チャンスやピンチへの対応、友達づきあい、酒グセ、実家との関係など、日常の様々なシチュエーションでの、それぞれの振る舞い方の特徴について紹介されており、なかなか興味深い内容です。
もちろん年齢差や男女、家庭の教育方針などによって変わるのですが、まず初めにきょうだい別の基本的な性格や特徴を簡単に紹介します。
・長子
責任感と自尊心が強い、面倒見がよく自然とリーダーになれる。
なんでもテキパキ決断できるしっかり者。
人に任せられず、おせっかい。個人の感情よりルールを優先。
定年までサラリーマンとして勤めたり、家業を継いだり堅実な道を行く人が多い。
・末っ子
サービス精神と社交性にあふれたアイドル的性格。平和主義者。
損得勘定に敏感で意外とがんこ。他力本願でガッツがなくゆとり世代的。
褒められるより怒られるよりも、ごほうびでやる気が出るタイプ。
典型的なのはちびまるこちゃん、アナ雪のアナ。スポーツ選手や人気アイドルに多い。
・中間子
誰とでもうまく付き合える器用な中間管理職的存在。
素直さがなく、空気を読みすぎる永遠の思春期。実家から離れがち。
引っ込み思案だが、実は目立ちたがりでピンチに張り切る。
交渉上手、政治上手で将来は社長や首相になれるかも。 (歴代首相の半数は中間子!)
・一人っ子。
マイペースでとてつもなく素直。世間の常識にとらわれず、独自のルールで行動。
大勢の付き合いより1対1の関係が好きで、恋人には意外と尽くす。
自由な発想とユニークなセンスの芸術家タイプ。アートや芸能の世界で活躍する人が多い。
典型的なのはタッチの浅倉南。作家やアーティストに多い。
…みなさんのきょうだい型と基本的な性格は当たっているでしょうか。
きょうだい型別の性格や行動の特徴を読んでいると、少々こじつけっぽいですが自分の知り合いの顔が何人が思い浮かびました。
何か褒めると「心がこもっていない」、「本当にそう思っているのか」となぜかすねる素直さのない職場の先輩は中間子。
私のピアノの発表会には、なんだかんだ3回くらい来てくれていますが、「中の上くらいだね。」、「後に弾いた人が上手かった。」、「買い物のついでに聴きに来た。」といったいつも微妙な感想を言って帰っていきます(笑)
以前に現地集合の旅先で、友達数人で夜ご飯に行こうと言っていたのに、突然連絡が取れなくなった子は一人っ子。
一人でエステにでも行っているのだろうと思って残りのメンバーでご飯を食べましたが、お昼寝して寝坊してしまったらしいです。
マイペースで個性的で、いつも周りを驚かせながも楽しませてくれます。
私は末っ子ですが、本に書かれている末っ子の特徴に7~8割程度は当てはまっており真相心理を見透かされたような気分になりました。
しかし今まで末っ子に思われたことがあまりないです。。先月の合宿での自分のきょうだい構成に関するクイズでも誰も正解できなかったのは、末っ子が持っているはずの社交性やアイドル性がなく人見知りでドライな性格のせいではないかと自己分析しています。
ちなみにきょうだい型別の性格の特徴について、先日たまたまテレビで特集されていましたが、AKB48の総選挙で今までに1位になったことがあるメンバー5人中4人が末っ子だということで、末っ子のアイドル性が証明されていました。
また、末っ子同士は友達として相性がいいとのことですが、私の学生時代から仲の良い友達は偶然か必然か、圧倒的に末っ子が多いです。皆でご飯に行くときは集まれればどこでもよく、こだわりがないのでお店選びが揉めることなくすぐに決まります。
こだわりがなく他力本願な末っ子的性格のおかげかもしれません。
本の内容は全体的に共感できる部分が多く面白いのですが、ピンチへの対応についてのページで、「もし東京にゴジラが上陸したら」という例があり、手に負えないピンチにオロオロする長子、ここぞとばかりに采配をふるう中間子、なぜかわくわくする一人っ子に対し、「偉い人が何とかしてくれるばず」とピンチに見てみぬふりをする末っ子にはにはすごく共感して笑いました(笑)
末っ子のガッツのなさ、他力本願・現実逃避のポジティブ精神は時に周り(特に長子)をイライラさせるらしいので気を付けたいと思いました。
長子と末っ子は一見気が合わなそうですが、頼られたい長子と頼りたい末っ子で需要と供給がぴったり合っているので仕事などでの相性は良いとのことです。
それぞれの性格や行動について、どうしてそうなるのかという解説がしっかりされており、初めはきょうだい型と性格なんて関係ないと半信半疑で読み始めても、最後には納得できる内容になっています。
きょうだい型別相性やうまくいくためのきょうだい型別ひとことフレーズも付いており、役立つかもしれません。
また、スポーツ、芸術、政治など活躍する分野によってきょうだい型の傾向が異なるとのことですが、ピアニストはどうなんでしょう。
練習量が多そうで、芸術家体質の一人っ子?親の期待に応えそうな長男長女?姉や兄の影響で早くからピアノを始めてそうな末っ子かな?
…と色々考えましたが、男性の場合は末っ子、女性の場合は長子が多いと私は予想します。 興味がある方がいたら、有名なピアニストたちのきょうだい構成について調べて教えてください。
この本は単なる雑談のネタとしても面白いですが、きょうだい型を通して周囲の人の性格を理解することで、相対的に自分自身も理解することができ、性格の違う人とうまくやっていくための人間関係のヒントがつまっています。
きょうだい関係だけでなく、家族関係、友達関係、仕事での人間関係、恋愛などあらゆる場所で役立つと思います。
気の合わない相手の気持ちがわかって寛容になれたり、苦手だと思っていた人が少し可愛く見えたり、日常の人間関係を少しだけ楽しくしてくれる本です。
もしきょうだい仲があまりよくないとか、気が合わなくてイライラさせられるいうようなことがある方には、特に読んでもらいたいです。
そしてきょうだいにも読んでもらえば、少しはお互いが理解できるかもしれません(^^)
余談ですが、人間はきょうだい喧嘩をしたり、仲が悪いきょうだいがいる場合もありますが、チーターのきょうだい(特に兄弟)は生涯を通して仲良しらしいです。大人になっても仲良く寄り添う姿はとても微笑ましいです。
by M.K
ピアノ歴:4歳から小学生、社会人になって再開して4年
好きな作曲家:ショパン、ラフマニノフ、リスト
ピアノ以外の趣味:動物園、猫カフェに行くこと。 夏季限定の夜の動物園に行くのが楽しみ♪