お酒に酔った時に勢いで書いた日記を自分で添削する時の恥ずかしさと言ったら、それはもう筆舌に尽くしがたいものがあります。
皆さま、突然ですが、お酒に酔った時にピアノを弾いたことはあるでしょうか?
私は良くやってしまいます。当然ながら全然弾けません。酒飲んだ上に何やってんだと呆れられるかもしれません。しかし、酔っている今しか出来ないということも世の中には存在するのです。
『私の演奏スタイルである「身体で覚える暗譜」というのがどのようなメカニズムで成り立っているのか』
暗譜とは一体何者なのか、多くのピアニストが抱える疑問であります。「楽譜を見ながら譜読みをして、最終的には暗譜をする」というのは数多のピアニストが通ってきた道であり、暗譜というのは曲を弾く上での、一つのゴールであるとも言えましょう。しかし一方で、「暗譜でしか弾けない」という、一見矛盾したピアニストも一定数存在するのです。
暗譜とは何者なのか、脳みそが弱っている今だからこそ、検証できるのではないでしょうか?
…っていう感じで頑張って壮大な感じにしましたが、要は、
「酔っ払ったおじさんがピアノを弾いた時の感想を日記にしたいと思ったんだけど、あまりにもしょうもないので前振りを壮大にしてみた」
というだけです。題名についても英語にすることでそれっぽくする作戦を採用しただけで、酔っ払ってピアノを弾いてるだけです。正直言って結果は見えているのですが、もうとっとと本題に入りましょう。
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さて、当日の私の状態は下記です。検証と銘打っているので、ここら辺はちゃんとやります(笑)
・ろれつが回らなくなり始めている。
・真っ直ぐは歩ける。小走りもなんとか可。
・論理的な思考はちょっと厳しい。周りに気を配る余裕が無くなり始めている。
他にも、ちょっと吐きそうとかあるのですが、冗長なので割愛します。所謂「酩酊初期」というものだと思います。ギリギリ理性を保った上で満身創痍な感じです。ちょっと一杯という感じでは無くて、飲み会から家まで帰れるギリギリを狙った感じです←←←
…では早速、弾いた曲と結果は下記の通りです。
・スーパーマリオワールド-アスレチックマーチ
【曲について】単純な曲調ですが、後半部で左手の超高速反復横跳びが要求される等、技術的には意外と難しい曲です。ただ、正確性は全く要求されず、リズム通り何かしらの鍵盤を叩けば曲にはなります。北京だって頑張ってるんだから!!!みたいなノリで行けば弾けそうな気がしてました。
【結果】
序盤は普通でしたが、リズムが早くなってから全然弾けませんでした…いや普段も全然弾けてないんですけど、そんなレベルでなくて、右手のリズムに左手の反復横跳びがついて行けなくて崩壊しました。修造さんに応援されても出来ないことはできないのです。
・Just be Friends
【曲について】静かで繊細な表現が欲しい曲です。技術的には、序盤の1、2番は簡単ですが3番と続くクライマックスは素面でも難しいです。
【結果】1、2番は普通に弾けましたが、弾いていて抑揚がない感じで、聞こえてくる音も単調でした。3番が始まった瞬間、一切身体が動きませんでした。脳みそがパンクして頭が痺れるような感覚です。新鮮な感覚ではありますが、脂汗が出るので中毒性は全くありません。
結論を言うと、分かりきっていたことですが、身体で覚えるといっても身体を動かしているのは脳ということです。弾き慣れている部分は、頭の中の引き出しが近いと言いますか、それほど考えずに弾けます。一方、難しい箇所や勝負所になると、手や身体全体をどうやって動かすか、動かした結果出た音を聴いてどう修正するか・どのように次のパッセージへ持っていくかなど、弾き慣れていても脳みそをフル回転させているみたいです。
特に、酔って脳がマヒしていると、身体をなんとか動かすことに神経が集中するようで、あまり音が耳に入ってきません。要するに、あんまり楽しくありません(笑)
酔った頭にはパンク寸前まで頭を使うので、酔いは少し冷めます。で、「俺何やってんだろう」となります。入試の時とか、就活の面接の時とか、偉い人の前とか、そんなものより比較にならないくらい頭を使った感覚になります。脳みそがパンクしたような感覚を味わいたい場合はおススメです。
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とまあこんな感じでした。本当はもっと脳と身体のメカニズムについていろいろ書きたかったのですか、冷静に考えて自明なことばかりなので割愛します。(それを身をもって体感できたのは良かったですが。)
余談ですが、この検証の後、がっつり二日酔いになりました。私の場合はアルコールが残存するというより、分解のために水を使いまくって脱水症状になるっぽいので、いつかヤバイ気がしてます。まぁ、これのおかげで「酔い過ぎたらヤバイ」というストッパーがかかるためか、酔い潰れたことは1回しかありません(←1回あるのかよ)
私は酔っ払ってでろんでろんになる人に対して寛容なので、飲み過ぎは良くないとは言いませんが、沢山飲むならピアノは諦めましょう。
それはさておき、お酒を飲むとピアノを弾きたくなるのは何でなんですかね。
…まあどうでもいいか。