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  3. 【メンバー日記】秋といえば


最近、通勤経路が臭い

初っ端から品がないが本当に臭いのである。
原因はわかっている。銀杏である。

最寄り駅から会社まで歩く道中に銀杏の木が生えており、そこで実ったものが地面に落ちて社畜たちにゴリゴリ踏まれ異臭を放つのである。
つい最近まで夏のうだるような暑さで参っていたのに、季節の移り変わりとは早いものでもう秋なのである。

秋というと昔から"スポーツの秋"、"食欲の秋"、"読書の秋"、"芸術の秋"といったように"○○の秋"と言われたりする。
秋という過ごしやすい気候が、こういった活動を促進させる効果でもあるのかもしれない。

スポーツの秋でいえば、確かに運動会とかは秋にやっていて何となく運動といえば秋というイメージがある。
運動会だけでなく、私が忌み嫌うことこの上ないマラソン大会もこの時期に行われていた。
私の出身高校では毎年この時期になると30キロ耐久レースという行事が行われた。
文字通り30キロ走る行事なのだが、田舎ゆえに景色がほとんど変わらない。しかも男子校ゆえに沿道から飛んでくるはずの女生徒の黄色い声援もない。
弓道部という運動部なのか文化部なのかよくわからない部に加入していた身にとってはなかなかの苦行である。唯一救いだったのは各給水ポイントでの差し入れがふんだんにあったことである。
レース開始早々に早期ゴールを諦めた私は、悪友とともに差し入れ物色に精を出し、故意にゼッケンの上部を開けてドラ〇もんの四次元ポ〇ットのごとくお菓子を詰め込み、友人とピクニックよろしくはしゃぎながら走っていた。
そんな調子でも3年間完走できたのでまあまあ頑張った方だと思っている。

続いて食欲の秋であるが、私は毎年旺盛であるためあまり季節は関係ない。食べたくなったら食べて眠くなったら寝るという極めてフリーダムな生活習慣を春夏秋冬一貫して貫いている。
ただ、秋と聞くととあるラーメン屋を思い出す。ラーメン二郎というお店である。
時は大学1年の秋、杜の都仙台で腐れ大学生活を送っていた私のもとに、東京から進学してきた友人が目を輝かせながら「おい!二郎がオープンしたぞ!!」とやってきた。
聞いてみると東京で熱烈な信者を持つラーメン屋で、それが仙台に進出したようだ。当時からラーメン好きだったため友人の口車に乗せられてホイホイついていったら確かに多くの人が並んでいた。
番を待つ途中、友人が「店員にニンニク入れますか?と聞かれたらヤサイアブラカラメニンニクマシマシって言えよ」と言ってきた。なんの呪文だよと思ったがとりあえず言われるとおりにした。
番が回ってきて言われた通りに呪文を唱えたら、とんでもないものがカウンターから出てきた。滅茶苦茶に量の多いラーメンが出てきたのである。
どうやら唱えた呪文が、量を倍増させる呪文だったようで、ハリー何とかに出てくる闇の魔術を唱えてしまった気持ちになった。(ラーメン二郎?っていう人はググってください)
こうしてラーメン二郎と運命的な邂逅を果たしたわけであるが、落とすわけにはいかないテストや頑張らなきゃいけない行事の前に前日に食べると良い結果で終わる(ことが多い気がする)ので今でもたまに食べに行く。
まあ単純にラーメン二郎を初めて食べたのが秋だったという話である。

そして読書の秋であるが、これも季節関係なく本を買っているのであまり関係ない気がする。
大体買っているのは歴史の本である。最近いろんな人から「世界史は詳しくないの??(キラキラした目)」と言われることが多くなりちょっぴり肩身が狭くなってきたので世界史の本を多く買うようになった。
やはりピアノを嗜んでいる人からすれば世界史の方が親近感があるのかもしれない。世界史は似たような名前の人がいろんな時代に出てくるので苦手意識があったのだがちゃんと勉強すれば案外面白いのかもしれない。
ここまで読んでお気づきの人もいるかと思うが、実はたくさん本を買うだけで読む量は多くはない。買うスピードに比較し読むスピードがとことん遅くどんどん本が部屋に積まれていく。いわゆる積読である。「寝てる間に本から現代科学では解明できない謎の音波が発せられて朝起きたら本の内容が頭の中に入っている状態になってないかなー」と支離滅裂なことを考えたことがあり友人に話したら、そんなことを考えてる暇があるなら普通に読めと怒られたことがある。
学生時代は宿題を積み社会人になってからは仕事を積み家では本を積む、とことん積むことが好きな人間らしいということが最近分かってきた。

そして、最後の芸術の秋、芸術といえば音楽、音楽といえばピアノである。
実は稲城の発表会まで残り1か月になった。あまり直視したくない現実である。ついこの間まで「まだ発表会まで3か月あるしワンチャンなんとかなるっしょ!!!!」と大学生のような心持ちでいたが現実は非情であった。というか時間の進むスピードが速すぎる。本当に1日24時間で進んでいるのか、サバ読んで16時間くらいしかないのではなかろうか。
まず曲の仕上がり具合であるがこれがヤバイ。言葉が汚いが本当にヤバいしか出てこない。
そして発表会準備、これもちょっと本腰入れないとヤバくなりそうである。実行委員長としていろいろやらなきゃいけないことがラーメン二郎の具のようにてんこ盛りになっている気がする。というかこんな日記書いている場合ではないのではないかという気さえしてくる。
気づいたら堀を全部埋められた豊臣家のような詰み状況にはなりたくないので、1日1日を大切にして練習と準備はせめて積まないようにしていこうと思った。

おわり

by R.O
最近筆ペンにハマりました。

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