ジャズピアニストの巨匠、オスカーピーターソンの名曲です。私がPH会に初めて参加させていただいた時に弾いた曲でもあります。ピアノを始めて13年になりました。1番好きな曲です。
ゴスペルのような主題、ソロ部分を経て、4:50から戻ってきた主題は圧巻のトレモロ奏法から入ります。ぜひ通して聴いてください。
この曲は、ジャズの曲には珍しく(?)、政治的な背景とメッセージがこめられています。公民権運動の激動の中、1962年、黒人のオスピーも運動を支持するこの曲を発表しました。
当初は歌詞の無い曲でしたが、後にレコード会社の紹介により、ハリエットハミルトンという方が歌詞を付し、「歌」になりました。私の友人は、中学校の合唱でやったそうです。皆さんはどうでしょうか。
https://youtu.be/4ztIR5spwmQ
合唱は0:50くらいからです。
オスピーは私がピアノを始めた2007年に亡くなっています。しかし1990年代には脳梗塞で半身不随になっていました。亡くなる3年前の演奏です。
オスピー79歳、左手はほとんど動いていません。ですが、2台ピアノの盟友オリバージョーンズが、オスピーの低音部分をずっとフォローしているのがピアノ始めたばかりの私にも分かりました。
詳細な楽譜がないジャズだからこそ、この演奏が生まれたのでしょう。この曲に感動し、一生ピアノは続けていたいと、動画を見て思ったのを覚えています。
皆さんにも、綺麗な曲かっこいい曲、好きな曲はたくさんあるかと思います。その曲が生まれた背景と、作曲者がその曲をどう思っていたか、いろいろ調べると歴史的背景も重なって中々面白いものがあります。自分の曲の弾き方もちょっと変えようかと思ったり。
今回もコード譜と、一部弾き方の例を載せておきます。コードの押し方は、自分で考えるのもいいですし、好きなCDを真似るのもよいと思います。
この曲の歌詞です。合唱曲としても本当に素晴らしいですね。
When every heart joins every heart and together yearns for liberty
That’s when we’ll be free
When every hand joins every hand and together molds our destiny
That’s when we’ll be free
Any hour any day, the time soon will come when men will live in dignity
That’s when we’ll be free, we will be
When every man joins in our song and together singing harmony
That’s when we’ll be free