いきなり日本国憲法を引用しましたが、そんな高尚な日記ではございません。期待外れでしたらそっと画面を閉じてください。
最近は練習会もできなくてつまらないですね。
緊急事態宣言下でも題名の通り「文化的な」生活を送れるよう、ここ最近の土日はためこんでいた映画やらドラマやら本やらに手をつけています。
小さいころから本を読むのが好きだったのですが、読書にはまるきっかけになったのが小学校低学年の時に読んだ宮部みゆきさんでした。家に置いてあったものをなんとなく読んでみただけだったのですが、初めて本格的な推理小説に出会って、「ここまで没入できる本があるのか」と感動しました。
そこからしばらく推理小説を読み漁る期間が続き、「レベル7」とか「火車」とか、有名どころは制覇したように記憶しています。結末ほとんど全部忘れたけど。
小学校高学年になると、友達の間で「青い鳥文庫」が流行りました。
とくに流行っていたのが「青い天使」というシリーズもので、図書室での順番待ちがえげつないレベルでした。ハーフの女の子が小さい島に引っ越してきて、いじめやら何やらを乗り越えて成長していく物語なのですが、今思うと恋愛要素がけっこう入っていたのであんなに流行ったのかもしれません。女子校だったので、一緒に読んでいた友達と「付き合うってなにー!」「告白されるってなにー!」「きゃーーー!!!」などと叫びまくって謎の盛り上がりを見せていました。ちゃんと読まんかい。
国語の教科書も好きで、国語の授業では先生のお話を聞かずに教科書に載っているお話を読んだりしていました。
「ごんぎつね」を読んで、全然関係ない説明文か何かの授業中に号泣したり、夏目漱石の「こころ」を読んでいて衝撃的なシーンがあったときに「えっ!!」と叫んでしまったり、まあ失敗談は数多ありますが今では良い思い出です。
※別に、反省とか、していない
読書の良いところは、やはり自分が経験したことのない世界や視点を沢山垣間見ることができるところだと思います。
映画やドラマもその点は同じですが、本だと登場人物の心情とか考え方をダイレクトに文字にできるので、「こんな価値観や考え方を持っている人もいるのか」という気づきも多くなるような気がします。
暗い話を読んでいるときは、今の自分の生活に感謝できたりもします。
面白い本に出会うと、自分が本の中に入って、なんだか自分の頭の上でだれかにページをめくられているような奇妙な感覚になることがあります。
気が付くと周りの音もあまり聞こえなくなったりしていて、電車で乗り過ごしたことも数知れず。
読み終わった後もしばらく余韻にひたってしまい、現実の世界に戻れずぼーっとなることがあります。
これは私だけでしょうか。笑
今だと、よく読むのは東野圭吾さん、伊坂幸太郎さん、原田マハさん、恩田陸さん、垣根涼介さん、湊かなえさん、百田尚樹さん、山崎豊子さん、楡修平さん・・・などと有名どころが多いですが、やはり売れている本には理由があるのだなと毎回思います。
本屋さんに行くのが好きなので1か月に1回くらいはふらっと立ち寄ってしまうのですが、平積みになっている本はだいたい面白いです。
ちなみに今は中島らもさんの「ガダラの豚」という本を読んでいます。
すごく面白いし三部作なので、当分退屈せずに済みそう。
このサークル内でも時々好きな本の話になったりするので、最後はつらつらと個人的なおすすめ本の紹介でもしようかと思います。
今まで色々と読みましたが、人生に何冊かは鮮烈に記憶に残る本というのがあるものですね。
①白夜行(東野圭吾 著)
綾瀬はるかさんでドラマ化されたりしているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
わたしもドラマを観ましたが、綾瀬はるかが超絶可愛いのを抜きにすると原作の方が断然面白いです。というのも、映像化するとこの本の不気味さがいまいち伝わってこないのです。。
推理小説要素が強いので詳しいあらすじを書くことができませんが、とにかく不気味。でもめちゃくちゃ面白いです。
かなり分厚い本なのですが、わたしは中学か高校だったかの時に一気読みしてしまいました。一年前くらいに読み返した時もやっぱり一瞬で読み終わりました。
そういえばこの本、知り合いに貸してから返ってこないな。。。
すごく美人で清楚な雪穂という女性と、雪穂の幼馴染である桐谷という男性の2人を中心に話が進んでいくのですが、この2人の周囲にいる人間がなぜか次々と不幸に見舞われます。事件を追う刑事は、真相にたどり着けそうでなかなか辿り着けず・・・という内容です。
いまも推理小説はよく読むのですが、「白夜行」は今まで読んだどんな推理小説ともジャンルが違うような気がします。
ちなみにこの続編で「幻夜」という本もあり、連続で読むと面白いです。
個人的には「白夜行」派だけど。
東野圭吾さんは「手紙」や「マスカレードホテル」も良いです。おすすめです。
②重力ピエロ(伊坂幸太郎 著)
こちらも岡田将生くんで映画化されており、映画も原作もおすすめです(岡田くんの顔がきれい)。
この本も推理小説要素が強いので多くを語れませんが・・・
ざっくりいうと、過去の辛い記憶を抱えて生きる兄弟と父親の周りで事件が起こり、兄弟がそれを推理していくという話です。その過程で家族の過去であったり、心に負った傷であったり、それを抱えながらも前向きに生きる様が描かれています。
この本に出てくる「楽しそうに生きていれば重力なんてなくなる」という言葉が本当に好きです。
謎解きの過程も面白くて、理系の方はとくに好きかもしれません(ネタバレになるので詳しく書けなくてもどかしい)。
映画では岡田くんが演じている弟がガンジーを崇拝している設定なので、ガンジーの名言もたくさん出てきます。
登場人物の一人一人がとても個性豊かなのですが、個人的にはお父さんが好きです。映画では小日向文世がすごくいい味を出していました。
前半から重めの内容ですが、最後の締めくくり方は圧巻です。
伊坂幸太郎さんも数々の名作を生みだしていますが、「重力ピエロ」以外だと「オーデュボンの祈り」もおすすめです。ファンタジー要素強めですが、独特の世界観にあっというまに引き込まれる感じがします。
③本日は、お日柄もよく(原田マハ 著)
「スピーチライター」というプレゼンや演説の原稿を書く仕事を志した主人公が、一流のスピーチライターの弟子になり感動的なスピーチを作っていく物語です。
実際に存在している職業で、オバマ元大統領の「Yes, we can!」の名スピーチは伝説のスピーチライターが書いたそう。
日本の政治家にも、そういう人がバックについているという話です。その割には・・・・以下略
上記で紹介した2冊とは打って変わって終始明るいお話なので、メンタルが弱っていたとしても楽しく読める本だと思います笑
「言葉の力」が一貫したテーマになっており、心に残るスピーチの仕方なども載っているのでそういう面でも勉強になります。
本の中で感動的なスピーチがいくつも出てくるので、何度も感極まって号泣してしまいました。
原田マハさんは、他にも「カフーを待ちわびて」、「奇跡の人」など、読んだ後に心が温まるような作品を沢山書かれています。
志村けんさんが映画主演予定だった「キネマの神様」も名作です。
志村さんにやってほしかったなぁ・・・
まだまだおすすめの本は沢山ありますが、ぱっと思いついた作品が上記3冊です。昔からなぜか重めの話を好む傾向にあるので、とくに前半の2つは苦手な人は苦手かもしれませんが・・・笑
みなさんのおすすめの本も色々知りたいので是非教えてください!
そして、読書と譜読みに疲れたらオンライン飲み会で盛り上がりましょう♡
A.M.
ピアノ以外の趣味:読書、映画、犬とのお散歩、飲酒、お笑い動画鑑賞
お笑いはインパルスとサンドウィッチマンと陣内と有田とザキヤマが好きです。寝る前に見ると眠れなくなるので注意。