真鍋さんの日記やコメントを読むと皆さんにとってG★はとても気にかかる存在であることがよく分かりましたので、自分なりにG★がそれ程までに忌み嫌われる理由を考察してみました。
1.気持ち悪い不気味という刷り込みがあるから
最初にその容貌が気持ち悪いから、と書きたかったのですが、どうもそれは世界共通ではないようなので、刷り込み説から始めることにしました。
G★が生息しない北欧から来た人から聞いた話ですが、母国でG★を全く見たことがない彼女にはG★はただの昆虫にしか見えず、日本人がそこまで怖がるのが不思議なんだそうです。
一方日本ではG★は北海道以外ではほぼ全ての家庭に生息しているので、父祖伝来G★が気持ち悪い害虫だということを幼少期から刷り込まれているのだと思います。
これは想像ですが、北海道の全くG★が生息しない地域で生まれ育った人はG★という言葉と、その生物としての存在自体は知っていても、気持ち悪い、不気味という実感はないのかもしれません。
(もしG★がいない地域で育った人がいたら是非話を聞きたいです)
2.人と遭遇するとすばしこく逃げるから
想像してみてください、もしG★が人を見ても全く逃げず、簡単にハエ叩きで叩けるような昆虫だったら、そこまで不気味さを感じ出るでしょうか?
すばしこく逃げる=典型的な憎むべき害虫、というイメージがあるような気がします。
3.名称によるイメージが大きい
実は世界的には食用のG★となる種別やペット用のG★の種別もいるのですが、G★という名称がついているだけで気持ち悪いと思う人は多いでしょう。
それは日本国内に多くいる黒GブリやチャバネGブリを想像してしまうからだと思います。
食用のG★の外観はごく普通の昆虫にしか見えず、ペット用のG★はクワガタの亜種にしか見えません。
ただし名称にG★と冠するだけで気持ち悪く感じてしまうわけです。
(これも刷り込みの一種かもしれません)
G★といっても多種多様で、てんとう虫の様なものもあれば、カメムシの様なものもクワガタにしか見えないような種目も存在します。
いくら外見が普通の昆虫でも、G★という種目名を聞くと途端に拒絶反応を起こすことも多いのではないでしょうか。
4.殺虫剤メーカの宣伝効果によるもの
G★はほぼ全ての家庭に生息していますが、G★そのものを食べでもしない限りは伝染病にかかるわけでもありません。
ただし、殺虫剤メーカはG★が家庭に生息していても人畜無害であると公言するわけにはいかず、G★を害虫の代表格として祭り上げないといけないのだと思います。
なのでGブリホイホイとかGキジェットとかいう直接的なG★をターゲットとした商品が存在するのでしょう。
5.容貌の不気味さはある?
日本国内の家庭に生息する多くのG★の容貌が美しいか、というとそれはないかと思います。
では何が不気味かというと、肢と胴体のコンビネーションではないかと思っています。
実は肢はクワガタやカミキリと大きく変わるわけではなく、肢が無い状態でG★の胴体単体だけを見ると、それが不気味かというと、それは人による気もします。
6.国内に不気味でないG★は存在するか
実はカレーショップやエスニック料理店で、日頃家庭内で目にするGブリとは大きく異なる柿の種の様な昆虫(おそらくGブリ目の昆虫ではないかと)を何度も見たことがあります。
その昆虫は柿の種の様なサイズで肢が小さく、人を見ても逃げず、店員も客も全くその気にしていない様子でした。
種目としてはGブリ目に分類されるのかもしれませんが、見た目や行動が可愛く、人に遭遇しても全く逃げない昆虫に殺虫剤をかけたり叩いたりしたいと思うでしょうか?
多くの家庭ではそのどちらでもない昆虫に遭遇するので気持ち悪く感じるのだと思います。
最後に
G★と遭遇しない(見てみぬふりをする)生活を考えるのはどうでしょうか?
Gブリを家庭内で根絶することはほぼ不可能ですが、多くの人は遭遇するとどうしても過剰反応してしまうわけです。
仮にその場にいる一匹を殺しても家庭内の全てのG★を根絶できるわけではありません。
ほぼ不可能なことを試みるより、少なくとも目の前に現れないでほしいと願う方が生産的なのではないかと思います。
過剰に反応すれば時間も労力も金銭も消費してしまいますが、反応しなければそれらのコストを抑えることができます。
過剰に反応しても無力であることは分かってはいるのですが、どこでも撃退できるように、家じゅうに家具用スプレー洗剤を置いている私は何なんでしょうと改めて思ってしまいますね。