新年あけましておめでとうございます
お正月は皆さまゆっくりお過ごしになれましたか?
私は毎年、お正月は寝正月を過ごす決まりなのですが、今年はそうはいきませんでした。
というのも、このような状況下で年末年始の帰省を見送り、一人暮らし開始から約10年、初めて帰省せずに一人でお正月を過ごす、というミッションがあったためです。
来年からは、また絶対に寝正月を過ごすんだ…という意志を日々強くさせながら、おそらく貴重になるであろう(そうであって欲しい)一人正月は楽しもうと思い、そうだ、大量の黒豆を作ろう、と思い立ったのでした。
―甘いものは好きなくせに、お菓子作りはほとんどしない人生でした。
例えば、チョコレート作りは市販の美味しいチョコをわざわざ溶かして再形成し直す過程に付加価値が見出せない…というのはただの言い訳で、単純に面倒だったり必要性がなかったからです。
そんな訳で、今回の黒豆調理は、私のお菓子作りの貴重なデビュー戦となりました。(黒豆もお菓子作りと言っていいよね?)
以下、黒豆記録になります。ピアノの話が良い方は申し訳程度に最後の方に書きますので、読み飛ばしてください。
昔から甘いものが大好きで、いつか黒豆と栗きんとんをたらふく食べたいなぁとおせちを食べながら思っていた幼少期の私に、ついにこの時が来たよ!と教えてあげたい。
ちなみに、黒豆より栗きんとんの方が大本命だったのですが、諸事情(※後述)により、今回栗きんとんの調理は断念しました。
《黒豆の調理法》
調味料を合わせて5時間浸けておく、その後、弱火で5時間煮詰める、そのまま一昼夜おいて味を含ませる…
…黒豆って時間かかるんですね。てっきり、2、3時間煮詰めるだけかと思っていました。それを確認したのが、12月31日13時頃。時間がない。
《材料》
黒豆200g 水1.2ℓ 砂糖170g しょう油20㎖ 塩小さじ1/3
…砂糖170g。一度にこんな量の砂糖使ったことない(お菓子作りしないので)。
まさか、と思って栗きんとんの材料を調べたら、砂糖200g。砂糖の量に怖気づき、また、すでに黒豆を調味料に浸け始めてしまっていたのもあって、大本命だった栗きんとんは泣く泣く断念しました。
黒豆に対して、調理時間と砂糖の量に身構えて第一印象はあまり良くなかったのですが、そのほとんどが放置していて問題ない時間で、実際あまり手はかからず、なんだ、よくいる第一印象は悪いけど実際は優しいつっぱり男子高校生系ね、と黒豆を認識しました。
ただの固い黒い豆だったものが、おせちの黒豆たらしく柔らかくなるように弱火にかけている間には、デュトワ指揮のラ・ヴァルスやらボレロやら、ラヴェルの曲をいろいろ聴かせてあげました。多分、フランス風味の華やかな黒豆になったはず。
年越し蕎麦を作っている間も、紅白を見ながらみかんを食べている間も、時々黒豆の様子を気にして過ごす大晦日。そして、迎えた2021年1月1日―
黒豆は、完成しない。
深夜1時半まで煮詰めなければならない。
計画的に物事を進めることの重要性を新年早々思い知らされました。
煮詰めた後は、味が染み込むよう一昼夜。
長い待ちぼうけの末、ついに黒豆が完成したのは、翌、1月1日の夜のことでした。
時間をかけて作って愛着がわいたからか、調理工程が単純だったからか、はたまたラヴェルを聴かせたおかげか、結構美味しく大量の黒豆が仕上がりました。
お菓子作りデビュー戦はまずまずの結果になったと思います。次こそ、栗きんとん。いつになるか分からないけど。
ちなみに、黒豆、個数も稼げるし、遠目には見た目もそれっぽいから、バレンタイン練習会で配れそう!と一瞬頭をよぎりましたが、このご時世、小分けにしないといけないこと考えると気が遠くなったので却下しました。
…と、黒豆に気を遣いすぎてピアノの練習が疎かになったのは否めないのですが、来週はいよいよ旧奏楽堂でのニューイヤーコンサートですね!楽しみですね。
今は、無事に開催できることを祈っています。
そして、ニューイヤーコンサートまでには大量の黒豆を消費しきりたい。
―黒豆の記録を飛ばした方は、以下申し訳程度のピアノの話です。
なんとなく譜読みをしかけている弾きたい曲一覧。
今年はどれを完成させよう。
①