世間ではショパコンフィーバーでしたね!
僕も皆さんと同じように、連日好きなコンテスタントの演奏アーカイブを追いかけ、
たまにライブで見てしまって寝不足になったりと、
充実した日々を送ってました
そしてPH会では、
・9/10のジョイントコンサートに始まり、
・10/2関内演奏会,
・10/16江東演奏家,
・そして来たる11/3武蔵野演奏会
と演奏会ラッシュが続いてますね!
本当に名演揃いで、録音聞き返しながら鳥肌がすごいです…!!
(皆さん本当に音楽家とかじゃない一般の方々ですよね…???)
僕は人の演奏を聴くのがプロ・アマ問わず大好きでして、耳福な日々です。
演奏って、その人が「何を良いと思っているのか」とか、
「何を伝えようとしているのか」とか、如実に出るんですよね
聞いていると、そういうものを少しだけ受け取れた気がして楽しいんですよ~。
その反面、演奏する側になってみると、
そういうものを感じ取られてしまう恥ずかしさというか、
そういう気持ちが出てしまうんです
僕はジョイコン・関内・江東と出演させていただいたのですが、
江東演奏会は恥ずかしさに負けた演奏をしてしまいました…
(他の二回も反省点はいっぱいあるのですが…)
江東演奏会ではピアソラというアルゼンチンタンゴ専門の作曲家の
「cafe1930」という曲を演奏しました。
タンゴは皆さんご存知の通り、男女で踊る激しい踊りです。
選曲はピアソラの音楽の中でも特に色気のにじみ出る曲で、
そういうタンゴの持つ「色気」みたいなものを表現したかったんです…
で、やっぱり恥ずかしかった…
演奏終わった時は、
「緊張したし、最後止まっちゃったけどそれ以外はなんとかなったかな??」
とか心の片隅で思っていたのですが、
録音聞き返してみたら全然イメージと違かった。。。
想定していたテンポよりずっと早いし、ミスだらけだし、
恥ずかしさに負けて、歌い切れてなかった…。
穴があったら入りたいとはこのことですね。。。
(恥ずかしすぎるので、そのうち練習会で全力リベンジします。)
そんな恥ずかしい体験をしてしまっていた最中、
ショパンコンクールが進行中だったわけです。
初めから分かってはいたのですが、
やっぱりタダの技術的な上手さを競うコンテストではないのです。
コンテスタントの皆さんが、
音楽に、ショパンに並々ならぬ思いをもっているのが
よく伝わる演奏をするんです。
特にファイナルでは、
誰もが、観客に語りかけるように、音楽を通して祈るかのように、
深い心の内側を覗かせてくれました。
ただ自分の求める音楽を表現するだけでも本当に難しい。
練習の中でさえも、自分の表現と向き合い切って、
満足できるところまで持っていくハードルすら高い…。
舞台に立つだけでも勇気がいる。
ましてや、あの大舞台の上で自分の思いをぶつけられる人たちがいるんだな…
と本当に感激してしまって、毎日のようにいろんな人の演奏を聴きながら、
(比喩ではなく本当に)ゾクゾクと鳥肌が立っています。
あんな風に自分の思いを音楽に乗せることができたら、
それを伝えることができたら、
どんなに嬉しい気持ちなんだろう。
「もっと上手くなりたい…」
と思った1ヶ月間でした。
ああ、次の演奏の機会が待ち遠しい!
[おまけ]
江東演奏会での、ショパコンについての大原くんとの会話
(大原)「林くんはファイナルは何弾く予定なの?」
(林)「へ??????」
(大原)「俺は1番弾くよ」
ショパコン出場する話になってましたw