11月3日。2021年度秋の定演・武蔵野会場、ついに開催の日となりました。午前9時、会場の武蔵野市民文化会館に到着です。実行委員長の私は、朝から緊張でいっぱいでした。まずは、会場に集合した演奏者・スタッフ全員に向けて、実行委員長として挨拶をする任務を果たさなければなりません。演奏者・スタッフが雑談する中、声を出せずにオロオロしている私の横にいたのは副実行委員長。冷静に皆に呼びかけて注目を集めてくれました。このような頼りになる副実行委員長のサポートがあったからこそ、演奏会当日を無事迎えることができたと思います。
どうにか私の挨拶も終わり、開場に向けて設営が始まりました。感染者が少なくなってきたとはいえ、コロナ対策はまだまだ欠かせません。受付での消毒・検温、マスク着用の徹底など…スタッフの皆で気を引き締めながら協力して対策をしました。
スタッフはステージマネージャー、受付、撮影、録画の4班で、サークルメンバーで分担します。今回は51人もスタッフを引き受けてくれました。私が信頼して任命した各スタッフリーダーの指示のもと、スタッフの皆がテキパキと動いてくれて、設営も順調に進みました。「このサークルの演奏会は皆で作っているんだな」と改めて思った瞬間です。
今回の演奏会の特徴であり目標でもあったのは、普段は定員を設けている演奏者を演奏会当日まで募集し続けて、できる限りたくさんのメンバーに演奏してもらうことです。集まった演奏者は、他会場の1.5~2倍の57人。飛び入り参加で演奏する人も現れました。最近の他の演奏会では、16時過ぎには演奏が終わっていましたが、今回はなんと20時近くまで演奏を行うプログラムとなりました。設営から10時間以上に及ぶ演奏会を仕切るプレッシャー。さらに実行委員長ということで自分の出演は最後…こんなに長く緊張し続けた日は今までありませんでした。そんな中、出演者の皆さんは、次々と素敵な演奏を繰り広げます。
パイプオルガンを備える豪華なホールにふさわしいクラシック、映画音楽、即興演奏など…演奏者が多いおかげで、70曲を超える盛大な演奏会となりました。長丁場になると思っていたのに、あっという間に時は経ち、時刻は18時。もう最後の第5部です。各部の休憩中に行う出演者の集合写真撮影も終わり、自分の出番が迫ってきました。トリを務める実行委員長として、演奏会を盛り上げて終えることができるか…。緊張と焦りの中、「ここで頑張らなければ一生後悔する」、そんな思いでステージに足を運びました。当サークルの演奏会では、演奏する前に演奏者自身が曲紹介などのトークをします。私は「気合で弾く」の一言で気持ちを奮い立たせてピアノに向かい、演奏開始です。
ミスタッチも気にすることなく、思い切って弾いて無事最後まで演奏することができました。たくさんの来場者から拍手をいただき、ダンサーでもある私は、喜びのあまりジャケットを投げ捨て、軽くHIPHOPダンスまで披露してしまいました。ステージからの光景や、客席と舞台袖からの手拍子・歓声は、きっと一生の思い出になります。
演奏も終わりステージで終演の挨拶をした後、前年度の実行委員がサークルからのプレゼントを手渡してくれました。学生の頃にもらえなくて憧れていた色紙も、最近飲み過ぎな私にぴったりのワインオープナーも一生の宝物です。そして、武蔵野会場が2021年度秋の最後の会場ということで、4つの演奏会を取りまとめた演奏会統括にも、前年度秋の演奏会統括からプレゼントが贈呈されました。私が演奏会の準備をうまく進められていないときも優しく連絡や指摘をしてくれた統括に支えられ、実行委員長をやり切ることができたと思います。最後に秋の演奏会統括から春の演奏会統括にバトンが渡り、2021年度秋の定期演奏会は幕を閉じました。
近年の演奏会の規模を超えるたくさんの出演者・スタッフ、来場者の皆さんのおかげさまで、とても楽しい演奏会を作り上げることができました。演奏会の準備期間や当日の交流を通じて、楽しくて頼りになる仲間との繋がりも強くなりました。社会人になってからこんなに楽しいサークルに入れて本当に良かったです。早速次の1月にはニューイヤーコンサート、2月・3月には春の定期演奏会が開催されます。この調子でサークルをどんどん盛り上げていきたいです。最後までこのレポートを読んでいただいたあなたも、次は一緒に演奏会を作り上げていきましょう。メンバー一同で心より歓迎します!