どうも、T.N.です。だんだん暑くなってきましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。前回のメンバー日記でS.T.さんも書かれていましたが、これから本格的な夏が訪れ、楽しいイベントが盛りだくさんになるのが待ち遠しいですね。
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しかし春が過ぎ去ろうとしている今、若干の寂しさも感じます。皆様の今年の春はいかがでしたか? 筆者はいつにも増してストリートピアノ巡りに没頭した春でした。今日は、その中でも特に印象深かった体験について書きたいと思います。
3月24日、筆者は「小江戸」川越にある蓮馨寺(れんけいじ)を訪れました。
この場所は有名な蔵造りの街並みからも近く、境内には多くの桜の木が植えられています。訪れた日は残念ながら桜は少ししか咲いていませんでしたが、多くの人々が露店で提供されるお酒や食事を楽しみながら談笑していました。
桜の木の下のステージには1台の電子ピアノが置かれており、「桜咲け 寺ピアノ」との張り紙がされていました。この日限定のストリートピアノだそうです。
弾く方が絶えることはなく、皆様クラシックからJ-POP、ボカロなど様々な曲を演奏されていました。筆者も運営スタッフの1人に声をかけ、弾かせていただくことにしました。
今回は、ベートーヴェンのソナタ30番の1楽章を演奏することにしました。ステージに上がりピアノに向かうと、正面からの多くの視線を感じました。
「これは、怖えど」(小江戸だけに)
お客さんの方を向きながらの演奏ということで、最初は普段と違った緊張感がありました。しかし、その場の和やかな雰囲気に包まれ、緊張もすぐにどこかへ消えてしまいました。開放的な環境のもと、のびのびと演奏することができとても気持ち良かったです。
演奏後ステージを降りると、主催者の男性が声を掛けてくださいました。
「去年もここで30番を弾かれていましたよね? すごい好きな曲なので、また聴けて嬉しかったです」
そう、ここのストリートピアノは例年桜の時期に1日限定で開催されるのですが、筆者は去年もこの場所でソナタ30番を弾いていました。彼とは1年ぶりの再開でしたが、まさか覚えていてくださったとは思っておらず、感無量でした。
その後も次から次へと演奏される方が来られて、境内は一層の盛り上がりを見せました。今回の企画が素晴らしかったのは、「ただ一人がピアノを弾いて周りが黙って聴く」のではなく、その場にいる全員が存分に楽しんでいたことです。特に印象的だったのは、ピアノの演奏中に運営スタッフの方たちが鍵盤ハーモニカや打楽器、三味線を手に取り、即興でセッションしていたことです。ピアノを弾く人も、それを聴く人も、楽しげな雰囲気に思わず笑顔になりました。
その場を盛り上げたのは運営スタッフの方たちだけではありません。ある奏者の方が「旅立ちの日に」の伴奏を始めたところ、皆が歌いだし、自然に合唱が始まりました。さらに、別の方が「ラジオ体操第一」を弾き始めると、全員が一斉に立ち上がり、音楽に合わせて体操を始めました。まさに、音楽を介して皆が一つになる瞬間でした。
今回のストリートピアノでは、とても素敵な体験をすることができたと思います。このような企画を準備してくださった運営スタッフの皆様をはじめ、今回ご一緒した皆様に感謝したいと思います。またこのような機会があれば、是非参加したいです。
【去年の様子】
去年の開催日(2023/4/1)には、軽トラの荷台の上でピアノを演奏しました。中々貴重な体験ができたと思います。
また、この日は境内の講堂のアップライトピアノも開放されていました。
(蓮馨寺講堂のピアノは月に1回開放されます)
音響も良い場所なので、弾いていてとても気持ち良かったです。
皆様も是非行かれてはいかがでしょうか。
【今日の飯テロ】
川越と言えば、やはりこれですね。大変美味しくいただきました。
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