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  3. 【メンバー日記】アビイクオーレ ストリートピアノ

どうも、T.N.です。

最近は寒暖差の激しい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
これだけ寒暖差があると、体調を崩すのも簡単さ
どうぞ、くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください。

ちょうど3年前の3月に何気なく始めたこのストリートピアノ日記も、ついに50本目を迎えました。思えば、最初は軽い気持ちで書き始めたものの、皆さまが読んでくださることが励みとなり、ここまで続けることができました。本当にありがとうございます。

この活動を始めてから、ただストリートピアノを弾くだけではなく、そこで生まれた数々のドラマを書き残す楽しみができ、今では筆者にとって大切なライフワークの一つとなっております。これからも各地の街角から、音楽を通じて生まれる物語をお届けしてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回訪れたのは千葉県我孫子市、常磐線我孫子駅南口すぐのショッピングセンター「アビイクオーレ」です。

日曜日の15時50分頃、ショッピングセンターの正面玄関をくぐると、目の前のエントランスにグランドピアノが鎮座していました。買い物客が行き交う中、それはひときわ静かな存在感を放っていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。

ピアノの横にはいくつかの椅子が並び、買い物帰りの人々が腰を下ろして休憩したり、集まって談笑したりしていました。こちらのピアノは、水曜日と金曜日の13時から14時、そして日曜日の16時から17時の間だけ開放されているようです。演奏希望者は名簿に名前を書き、順番を待つ仕組みになっているとのことで、筆者の前には1人だけ待っている人がいました。

そして16時、今日の開放時間が始まりました。筆者の前に名前を書いていたのは、お母さんに連れられてきた小学生くらいの女の子でした。彼女はブルグミュラーの練習曲を弾き始めました。椅子に座って歓談していた人たちも、演奏が始まると自然とピアノのほうに目を向け、その若さあふれる元気な演奏に耳を傾けていました。演奏が終わると、一斉に温かい拍手が送られ、場は和やかな雰囲気に包まれました。

次に筆者も弾かせていただくことにしました。今回もいつも通り、ベートーヴェンのソナタ第30番第1楽章を演奏。弾き始めると、やはりグランドピアノらしい豊かで深みのある音色が響き渡りました。吹き抜けのある開放的な空間でのびのびと演奏でき、とても心地よかったです。

演奏を終えると、有難いことにアンコールのリクエストをいただきました。後ろに並んでいる方もいなかったため、もう一度名簿に名前を書き、続けて第2楽章を演奏。気づけば、ピアノの周りには多くの方が集まり、真剣に耳を傾けてくださいました。その光景を見て、筆者自身もとても嬉しく感じました。

終演後、一人の方が筆者に声を掛けてくださいました。
「いつもここに来て、誰かが弾いているのを聴けないかと楽しみにしているんです。今日も二人の演奏を聴けて本当に良かったです。」
このピアノが多くの人にとって、音楽を楽しみ、分かち合う場となっていることを実感しました。

多くの人が行き交うショッピングセンターという日常の空間で、本格的なグランドピアノをのびのび演奏できる――そんな素晴らしい場がこれからもずっと続いていくことを心から願っています。

【今日の飯テロ】
我孫子といえば、駅のホームの立ち食いそばの「唐揚げそば」ですね。
ボリューム満点の唐揚げに大満足でした。

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