PH会で月２回の練習会がよく行われる初台のスタジオリリカには.、A.B.C.E.Gなど沢山のピアノ練習室があり、1度の練習会でいくつかの部屋を自由に巡り様々なタッチのグランドピアノを弾くことができます。
メインの広いA部屋以外にもそれぞれの良さがあります。

C部屋は、6、7人でいっぱいになるこぢんまりした広さにカワイのグランドピアノが入っています。至近距離から演奏を聴くことができ、またメンバー同士で歓談しやすい雰囲気があります。
そんなC部屋でのエピソードをいくつか記します。

・奇跡その1.2024冬
YouTubeをみて弾いてみたい曲がみつかると、楽譜を購入したり、ダウンロードなどですぐ手に入れていつか弾こうと積んでしまうのですが、、作曲者や題名が書いてなく、それがなんの曲だったのかさえ分からなくなったシートが家にいくつかありました。

何かの２番ということしかわからない美しい曲の楽譜。

そんな話をしたわけではないのに、偶然にもその日C部屋で初参加の女性が入念に仕上げたのであろう流麗さでしっとり奏でてくださったのが、まさにその曲だったのです！あの２番はブラームスの間奏曲117-2だとうことが判明し、感激。
続いて、半年ぶりに参加したという男性が、いい曲ですよねぇとその同じ曲を、暗譜で弾き始められたのです！え、そんなことある？
その時C部屋には5人程しかいなかったと記憶しています。

大人な私たちにぴったりの、素晴らしいブラームス間奏曲117-2にうっとりなひとときでした。（私は弾けないけれど笑。ちなみに118-2の方もとても人気がある素敵な曲で、PH会でよく演奏されます。）

・奇跡その2.2025春
ラヴェル が人気なPH会。私は連弾曲「マ・メール・ロワ」の３番パゴダの王女のプリモを個人的に練習していました。
ちょうど全曲セコンドをやっている方と偶然C部屋で席がお隣になり！相方さんがまだいらしていない隙に、急遽合わせていただけることになり！嬉しすぎました。ちなみに、５番プリモをやりましたという方もいて、プチ演奏会状態に。1番は初見で合わせられてて、カッコよすぎました！
その後相方さんが無事登場され1〜5番まで全部通されていて、曲がすでに完成しており、その指遣いを至近距離で観察させていただいた。
ブラボー！！
9月の演奏会でも聴けるらしく、とても楽しみです。

・奇跡その3.2025初夏
9月のジョイントコンサートに向けて、目下練習中の連弾曲。相方さんが急なお仕事で来れなくなり、今日は1人で練習しようと考えていました。
坂本龍一も人気があるPH会。私なんかよりずっと教授に詳しく思い入れもある入会間もないメンバーさんがC部屋にいらして、その「千のナイフ」をソロで弾いたことがあるという！ことで、急遽、連弾楽譜初見でお付き合いいただきました！リズムが難しく、他の方がメトロノームをかけてくれて、課題がよくわかりました。ありがとうございます！！頑張ります。

いずれも少人数の部屋での練習会での出来事にしては、話がうますぎるのですが、「C部屋の奇跡」と密かによんで、楽しませていただいています。きっとメンバーそれぞれに日々奇跡は起こっているのでしょう。
そして今後も奇跡は続いていくでしょう。。
みなさんの体験もよかったらぜひ教えてください。
（M.M記）

本日の練習曲♪
千のナイフ（連弾）/坂本龍一
エオリアンハープ/ショパン
クープランの墓よりプレリュード/ラヴェル