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  3. 【メンバー日記】仙台のストピに挑戦だい!(その2)

どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。

今回は、「仙台のストピに挑戦だい!」の第2弾です。

第1弾はこちら↓

【メンバー日記】仙台のストピに挑戦だい!(その1)

2か所でのストリートピアノ演奏を堪能した筆者は、次の目的地を目指して再び仙台駅西口から七夕まつりの会場方面へ向かいました。夕方が近づくにつれて人出はさらに増し、通りは多くの人で埋め尽くされます。

歩くこと約15分、「新仙台ビルディング」というオフィスビルに到着。館内に入ると、ガラス張りで明るく開放的な空間の一角に1台のアップライトピアノが置かれていました。

この場所は七夕会場から少し外れた位置にあり、先ほどまでの喧騒が嘘のように穏やかな空気が漂っています。ピアノの椅子に腰を下ろし、ショパンの「舟歌」を弾き始めると、時折、人が背後を通り過ぎていき、その足音がわずかに響くものの、とても落ち着いた雰囲気を保っていました。

短い時間ながら、この静かな環境の中で一音一音を丁寧に響かせることに集中でき、気持ちを整えて弾くことができたように思います。

次に向かったのは、近くの「青葉通地下道」。この地下通路には円形の広場があり、その中央にピアノが置かれています。

このピアノは、七夕まつり期間中の3日間だけ開放される「仙台たなばたピアノ」。訪れたときはちょうどミニコンサートが終わった直後で、広場を囲む観客たちが大きな拍手を送っていました。

ここからは自由演奏の時間とのことで、運営スタッフの方が「ピアノ弾きますか?」と声をかけてくださり、早速演奏させていただくことに。持ち時間は1人10分。まずはベートーヴェンのソナタ31番から1楽章を弾きました。

360度あらゆる方向から視線を感じ緊張感もありますが、それ以上に多くの人が足を止めて聴いてくれるのは嬉しいもの。演奏を終えると、場の雰囲気がふと和むのを感じました。

続けて「たなばたさま」を演奏しました。小さな子どもを連れた親子も多く、何人かはピアノに合わせて歌ってくれます。弾き終えると大きな拍手をいただきました。七夕の街に音楽と皆さんの声が溶け合った、温かいひとときでした。

その後もクラシックを奏でる人、ポップスを軽快に弾く人など、様々な演奏が続き、広場全体が小さな音楽フェスのような空気に包まれます。

やがて3日間のイベントも終わりが近づいてきました。このイベントは、仙台の街に音楽を広める2つの市民団体、「仙台ストリートピアノ協会」と「定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会」が共催しているのですが、両団体の皆さんによるステージが始まりました。

まずはジャズストリートフェスティバル協会の皆さんによるステージ。バイオリン、クラリネット、パーカッション、ギター、ベースの5人編成で、七夕にちなんだ星をテーマにした曲を披露。「見上げてごらん夜の星を」では優しい音色が広場に広がり、「天体観測」ではリズミカルなアレンジに自然と手拍子が起こります。

続いて両団体のセッション、曲は「アンダー・ザ・シー」。軽快なリズムと明るい旋律が広場を包み込み、夏の夕暮れに心地よい海風を運んでくれるようでした。

最後のトリは、仙台ストリートピアノ協会スタッフの方による「オー・シャンゼリゼ」。会場中から自然に手拍子が湧き、あちこちで口ずさむ声が聞こえます。音楽が人をつなぎ、広場全体が一体となった瞬間でした。

出演者とスタッフの皆さんが並ぶと、大きな拍手に包まれてイベントは幕を閉じました。今回も素晴らしいひとときを過ごすことができ、企画・運営してくださった両団体の皆さんに心から感謝です。

イベントを終えたあと、最寄りの広瀬通駅から地下鉄で北へ。終点の泉中央駅で下車し、夕暮れに染まるニュータウンを10分ほど歩くと、小さな神社が現れます。こちらが「二柱神社」です。

本殿でお参りを済ませ、境内を歩いているとアップライトピアノが1台。誰でも自由に弾けるとのこと。神社のSNSによれば、50年以上の歴史を持つものですが、前オーナーが大切にされていたのか、年数を感じさせないほど美しく保たれています。

こちらの宮司さんは大の音楽好きで、毎朝クラシックを聴きながら仕事をされるそう。「街角ピアノ」の番組に感化され、縁あって譲り受けたこのピアノを参拝客にも開放したとのことです。

ピアノの上にはクラシックからポップスまで幅広い楽譜が置かれており、その多彩さが印象的。筆者はその中からレパートリーのひとつ、ベートーヴェンの「月光」の楽譜を見つけ、早速1楽章を弾きました。

タッチは非常に良く、鍵盤の反応も素直で弾きやすい。調律も行き届いており、演奏していてとても心地よく感じられます。周囲に人影は少なく、蝉しぐれと風鈴の音に包まれての演奏は、街なかのストリートピアノとはまた違った趣がありました。

【今日の飯テロ】
夕食はこちらの牛タン定食をいただきました。

炭火で焼かれた分厚い牛タンは香ばしく、噛むほどに肉汁と旨味が広がります。熱気あふれる夏の仙台で過ごした1日の締めくくりに、最高のごちそうとなりました。

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