どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
今回は、「ホテルで火照る」シリーズをお届けします。このシリーズでは、ホテルという落ち着いた上品な空間でピアノを弾く、筆者のちょっとだけ火照った(緊張と高揚の)ひとときを綴っていきます。
シリーズ前編 「センチュリオンホテルグランド赤坂」の記事はこちら↓
今回訪れたのは赤坂。先日の日記で紹介した「センチュリオンホテル グランド赤坂」のピアノを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。その後、同じセンチュリオングループの複数のホテルにもピアノが設置されたと聞き、どんな空間なのか気になって再び赤坂を訪れることにしました。
最初に向かったのは、「センチュリオンホテル レジデンシャル赤坂」。入口を入ると、ラウンジには1台のアップライトピアノが置かれていました。こちらは先日訪れた「グランド赤坂」と同様、Pramberger製のアップライト。木目調のデザインから温かみが伝わり、白を基調とした明るい空間の中で上品な存在感を放っています。
ラウンジはちょうどハロウィンの装飾で彩られており、オレンジと黒のモチーフが空間を華やかに演出していました。見ているだけで少し高揚するような雰囲気です。
フロントのスタッフの方にお声がけすると、「ご自由にどうぞ」と快く許可をいただきました。筆者が椅子に腰を下ろし、ショパンの「舟歌」を弾こうとしたそのとき、スタッフの方から「SNS用に動画を撮ってもいいですか?」との一言。うれしい申し出に頷き、少し緊張しながらも演奏を始めました。
静かなラウンジにピアノのきらびやかな音色が広がっていきます。設置場所もあってか、音がよく反響するのが印象的でした。まるでこの空間を独り占めしているかのような、贅沢なひとときでした。
演奏を終えると、スタッフの方から温かい拍手をいただきました。ちょうどこの日は、動画撮影に協力した方へのプレゼントキャンペーンを行っていたそうで、記念にスキンケアセットをいただきました。思いがけないおもてなしに感謝しつつその場をあとにしました。
続いて向かったのは、すぐそばにある系列ホテル「ザ・センチュリオン クラシック赤坂」。
館内へ足を踏み入れると、先ほどの「レジデンシャル」とは対照的に、落ち着いた照明と木のぬくもりを感じるロビーが広がっていました。ラウンジには、アップライトピアノが置かれています。こちらのピアノ、なんとスタインウェイだそうです。スタインウェイのアップライトを弾ける機会というのはなかなか貴重で、思わず胸が高鳴りました。
フロントのスタッフの方に弾いても良いかお声がけすると、快く許可をいただきました。こちらでも「動画を撮ってもいいですか」と尋ねられ、ありがたく了承して演奏を始めました。
今回選んだのは、ベートーヴェンのソナタ31番1楽章。最初の和音を弾いた瞬間、その柔らかく、どこか深みのある温もりを感じさせる音色に胸を打たれました。鍵盤の反応もよく、細かい分散和音も軽やかに響きます。ラウンジには、チェックイン中の外国人の方々がちらほらとおられ、耳を傾けてくださっている様子が見えました。それがなんとも嬉しく、心が温かくなりました。
演奏を終えると、スタッフの方々が拍手を送ってくださり、しばらくお話をさせていただきました。このスタインウェイは最近設置されたばかりだそうで、宿泊客の方々からもなかなか好評とのこと。筆者と同じくピアノを弾くために立ち寄られる方もいらっしゃっるのだとか。「またぜひ弾きに来てください」と温かい言葉をいただき、ホテルをあとにしました。
今回も素敵な空間でピアノを演奏させていただき、特別な時間を過ごすことができました。


