どうも、T.N.です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
このストリートピアノ日記も、気がつけば5年目に突入しました。ここまで継続することができているのは、ストリートピアノで出会った皆さん、そして日々この日記を読んでくださる皆さんの存在があってこそだと感じています。本当にありがとうございます。
今年もまた、ひとつひとつの出会いを大切にしながら、変わらずこの日記を書いていけたらと思います。
さて、今年最初のストリートピアノ日記、今回は「飛行場で弾こう」シリーズの第4弾です。
過去の「飛行場で弾こうシリーズ」↓
・新千歳空港
・羽田空港
・伊丹空港
今回訪れたのは、成田空港。第2ターミナルから続く長い連絡通路を歩き、第3ターミナルへ向かいます。チェックインカウンターを横目に出発ロビーの奥へ進んでいくと、ひときわ目を引くデザインのグランドピアノが視界に入ってきました。
ピアノは、カワイのグランドピアノ「GL-30」。色とりどりの丸がピアノ全体に散りばめられており、遠くからでも存在感を放っています。
気になって、ピアノのそばに掲示されている説明を読んでみます。
このラッピングに使われているのは、作家 fuco: さんによる「ドチラカラデモ」という作品とのこと。
説明によると、学校に行けず時間を持て余していた時期に、作家のお母さまが「マルを描いてみたら?」と紙とペンを渡したことが、創作のはじまりだったそうです。マルというモチーフが彼女の中でしっくりとはまり、そこから夢中になって描き続け、気がつけばマルを描き始めて5年になるのだとか。
改めてピアノ全体を眺めてみると、ひとつひとつのマルから、どこか生命のようなものが感じられます。作者の内側から自然とあふれ出たエネルギーが、そのまま形になっているように思えました。
せっかくなので、早速弾かせていただくことにします。今回演奏したのは、ショパンの舟歌。まだ比較的新しいピアノなのか、全体的にソフトで澄んだ音色が印象的です。しっかり重い鍵盤のタッチからは、グランドピアノらしい演奏感も味わうことができます。
空港のアナウンス、スーツケースを引く音、旅行を楽しむインバウンドの家族の会話。さまざまな音に包まれながら演奏するこの環境は、まさに空港ならではです。こうした場所でピアノを弾けることこそ、ストリートピアノの面白さだな、と改めて思います。
演奏しているうちに、ひとり、またひとりと、足を止めて耳を傾けてくれるインバウンド客の姿が目に入りました。ほんの短い時間ではありますが、音楽を通して同じ空間を共有できる、こうした何気ない瞬間がとても嬉しく感じられます。
今回、こうして印象的なデザインのピアノと出会い、空港という特別な場所で演奏できたことは、とても良い体験になりました。また機会があれば、ぜひ弾きに行きたいと思います。

