どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノ日記を書いていきたいと思います。
※この日記は以前の日記の続編です。
2月10日(火)、この日の金沢は朝からすっきりと晴れていました。今日は絶好のストピ日和だなと心の中でつぶやきながら、ホテルをチェックアウトしました。
まず向かったのは、金沢中心街の片町です。メインストリートに面して「片町きらら」という商業施設があり、その玄関前に、筆者のお気に入りのピアノが設置されています。金沢を訪れるたびに、金沢駅とあわせてここで弾くのが楽しみになっています。
実は前日にもこの場所を訪れていたのですが、屋根の下とはいえ屋外に設置されているピアノということもあり、悪天候の際は出されていないとのことで、弾くことができませんでした。
「そりゃ、こんな雪の日にピアノを弾いていたら、寒さで指も固まっちまうよな…」
片町だけにそんなことを思いながら、翌日のリベンジにかけていました。
その分、この日は天候にも恵まれ、無事にピアノが開放されていたのが嬉しかったです。
ここでは、ベートーヴェンのソナタ31番3楽章を演奏しました。弾き始めると、ヤマハのグランドらしい明るい音色が、しっかりと響いていきます。
平日の開店直後ということもあり、まだ入口前の人通りはそこまで多くはありませんでしたが、ピアノの場所からは目の前の通りを行き交う人やクルマの流れがよく見えました。街の中心で、屋外の空気を感じながら存分に演奏を楽しむことができたように思います。
次はバスを乗り継いで、石川県庁へ向かいました。
エレベーターで最上階の19階に上がると、そこは展望ロビーになっています。四方がガラス張りになっており、北には日本海、南には金沢市街、東には立山連峰、西には白山と、あたり一面を見渡すことができます。雪化粧した大地に陽の光が反射し、きらきらと輝いて見えました。
ロビーにはカフェスペースもあり、ちょうどお昼どきということもあって、ここで一息つくことに。能登牛のビーフカレーをいただきました。コクのあるルーに、やわらかいお肉の食感がよく合います。こうした景色を眺めながらの食事は、やはり格別なものがあります。
食事を終えた後は、同じフロアに設置されているピアノのもとへ向かいました。
こちらのピアノは「能登の森ピアノ」と名付けられています。石川県の県木であるアテ(ヒバ)を使用して製作されたもので、能登半島地震で被災した林業関係者が出材した木材が、音響板や譜面台、蓋などに使われているそうです。
能登のアテ材を活用して楽器を作るプロジェクト「ATENOTE」が、カワイと共同で制作した特別な一台とのこと。その背景を知ると、より一層このピアノに触れてみたいという気持ちが強くなります。
※ATENOTEはアップライトピアノの製作も行っており、以前そちらを演奏したこともありました。そのときの日記はこちらです。
早速、弾かせていただくことにしました。ここでは、ベートーヴェンのソナタ30番3楽章を演奏しました。
弾き始めると、普段弾くピアノよりも柔らかく、どこか優しい音色であることに気づきました。これがアテの音なのかと、ふと感じます。一つ一つの変奏を、能登の復興を祈りつつ演奏させていただきました。
ちょうどお昼休みの時間帯ということもあり、ピアノの周りには休憩中と思われる職員の方々の姿が多く見られました。演奏を終えると、何人かの方から温かい拍手をいただくことができ、嬉しく感じました。
こうして前日に続き、金沢のピアノと素晴らしい景色、そして食事を存分に楽しむことができました。
