現在は、ディーリアス、フォーレ、コダーイ、ラフマニノフあたりの比較的暑苦しくない20世紀初頭の新古典主義の作曲家の作品を専ら好む。また、プロコフィエフ、バルトークのようなクールなものはいいと思う。あるいは、マーラー、ブルックナー、プッチーニ、ワーグナーあたりの後期ロマン派もいい。もちろん、シベリウス、ブラームス、チャイコフスキー、ラヴェル、ドビュッシー、シューマン、フランク、レスピーギ、ドボルザークあたりのまっとうなロマン派、印象派作品もそこそこに好む(昔ほどではないが)。あとは、三善晃、新実徳英、荻久保和明、寺島尚彦、服部孝之、坂本龍一、久石譲、エンニオ・モリコーネ、メシアン、シュニトケ等のわかりやすい現代作曲家の作品と一部の歌謡曲、CM音楽。正直なところ干からびた凡庸なクラシックよりは、よほど例えば現代の化粧品のCM音楽の方がすばらしいと思う(化粧品のCM音楽はたいていレベルが高く、ことのほか「時代の空気」が表現されているように思える)。
「この一曲」を選ぶなら、管弦楽作品であれば、マーラーの「第九」「千人の交響曲」、ブルックナーの「第八」、ディーリアスの「チェロ協奏曲」、コダーイ「孔雀の主題による変奏曲」「管弦楽のための協奏曲」(バルトークのそれではない)、ラフマニノフの「第三交響曲」「交響的舞曲」、プロコフィエフの「第二交響曲」あたり、声楽曲であれば、ブラームスの「ドイツレクイエム」、シェーンベルクの「グレの歌」、ディーリアスの「別れの歌」「海流」、室内楽曲であれば、フォーレの晩年の室内楽曲「ピアノ五重奏曲」、「チェロソナタ」、ラヴェルの「弦楽四重奏曲」あたり、この分野ではブラームスの作品もいい(「クラリネット五重奏曲」、「バイオリンソナタ」あたり)、ピアノ曲でいえば、ラフマニノフの「音の絵(第二集目の方)」、「コレルリ変奏曲」あたり。もちろん、ショパンの「スケルツォ」「バラード」「ピアノソナタ」「エチュード」(「ノクターン」「ワルツ」はのぞく)、シューマンのピアノ作品、プロコフィエフの「ピアノ協奏曲第二番」、ピアノソナタ第三番、当然のごとくベートーベンの後期のピアノソナタ群あたりも大事な作品だと思う(反面、リスト、シューベルト、スクリャービンの作品については勉強不足を自覚している)。邦人作品でいえば、武満徹の「ファミリーツリー(家系図)」とかすばらしい。オペラについては、ワーグナー、プッチーニを除いてあまり興味なし(特段、芳醇な19世紀のイタリアオペラにはいまの所凡庸な響きしか感じられない。まだしも、ベルクの「ルル」、ブリテンの「ねじの回転」等表現主義の現代オペラの方がよほど面白いと思う)。一応、エスニックな作曲家、アルベニス、ファリャ、グラナドス、ヴィラ=ロボス、東洋的響きのハチャトゥリアン、ボロディン、カバレフスキー、ヤナーチェク、カスキ、パルムグレン、ハルヴォルセンあたりには多少興味がある。それと、アングロサクソンの作曲家、ブリテン、グレンジャー、ヴォーン・ウィリアムス、バーンスタイン、ガーシュイン、ウォルトンあたりにも。いずれにせよ、20世紀の作曲家が主。バッハ、モーツアルトについては、「昔一時期」、凄いと思ったこともある。ちなみに演奏家については、正直あまり詳しくない。ただし、以前でいうと、一時期のネーメ・ヤルヴィ=スコティシュ・ナショナル管弦楽団には絶大な信頼をよせていた時期もある(そんな訳で所有CDにおけるシャンドスレーベルの相対的割合がひとより高いと思う)。その他は、ソリストでいえば、ポリーニ、アルゲリッチ、ホロビッツ、クレーメル、指揮者でいえば、デュトワ、チョン・ミョンフン、クライバーとかメジャーどころ。現在は専ら佐渡裕、サイモン=ラトルあたり。現代音楽に積極的に取り組む演奏家には好感をもっている。岩城宏之、ポリーニ、クレーメル、アバド、田中信昭、ピアニストの中嶋香など。
自分にとっての重要な音楽体験は、
・幼稚園の頃聴いたチャイコフスキーの交響曲第五番
・小学生の時学校の音楽授業で聴いた「スケーターズ・ワルツ」
・中学生の時ラジオではじめて聴いたラフマニノフのピアノ協奏曲第二番の再現部で響くテーマ
・高校時代にきいたジュネスミジュカルコンサートでの井上道義指揮のマーラーの第九
・大学時代シドニーオペラハウスで聴いたデュトワ=シドニー響のストラビィンスキの「春の祭典」
・学生時代きいたスィトナー=N響のブルックナー「第八」
・新宿文化センターで聴いた二回の「千人」(マーラー)、指揮は確かインバル
っていうのが、10年前の話で、2014年のいまは、普段クラシックは先ずきかず、たまたまテレビをつけた紅白で、カモネギックスって曲が耳について離れない・・・あれ傑作だと思います!
この日記を書いたのは・・・
健太郎 30代男 O型てんびん座168cm。ピアノは6年前に始めました。最近すこしさぼりがちですが、 宜しくお願いします。