ピアノ講師の従姉妹が話していて印象に残ったアレコレを日記にします。
世の中にはいろんな先生がいて、「手の形は骨が出るように」 「手首動かすな」 「小指を立てるな」 「ベートーヴェンは指を立てろ」 「ドビュッシーは指を寝かせろ」 など、事細かくいう先生もいるようですが、大人の生徒にとってそれらは害悪になりうるという話です。
ある意味正しいのでしょうが、そういったルールのようなものは鵜呑みにせず、話半分に聞いておいたほうが良い気がします。なぜなら、これらのルールは大概が、ただの結果論だと思うからです。
例えば、
小指を立てないように気をつけた結果うまくなった → ×
「脱力」がわかってきたところ、気づいたら自然に小指が寝ていた → ○
ドビュッシーは指を寝かせて弾けば上手く弾ける → ×
ドビュッシーをそれっぽくなるように意識した結果、指が勝手に寝ていた → ○
だと思うのです。
あくまでもめんどくさがり屋の私のカンですが、大人の場合、あーだこーだルールに縛られて雁字搦めになるより、「その曲をそれっぽいノリで弾く」という意識だけ持ってのびのびやっていったほうが、多くのテクニックや本人に合った鉄板スタイルが自然に効率よくつかめるのではないかと思います。
世の中はハウツーで溢れかえっていますが、それらを提供する側は、それが正しい そうすべき!と思って提供しているわけではありません。
「相手が持ち帰れる情報を提供すること」がその人の仕事だからそうしているだけです。
むしろ「相手が簡単には持ち帰れない情報」こそ重要であり真実を語っているケースが多いのですが、それだと仕事として成立しないので、そこはあまり話題に上がることはありません。
なので、先生が言っていることの奥にある意図を想像する ぐらいの気合いや興味がわかない場合は、話半分に聞いておく程度が良いと思います。「言われたこと 書かれていることを素直に鵜呑みにしてそのまま実践」という従順な姿勢は、先生にとっては「扱いやすくて都合の良い生徒」かもしれませんが、本人にとって良いのかどうかは微妙 ということでした。
この日記を書いたのは・・・
(えみりん 30代女) 休日はドライブに行ったり塩サウナに行ったり。 昔は運動が嫌いでしたが、飲んだ後に歩いて帰ったりとウォーキング程度なら好きになりました。
メンバーのコメント(一部)
(ケンイチ) えみりんさんの日記・・・なるほどと思いました・・・。本来、手段である「形」にこだわってばかりで、表現したいそのものよりもともすれば凌駕してしまう・・・そんなことでもありますよね。 話とぶんですが、年末の紅○歌合戦で、泉○しげるさんの心に響く歌声きいていて、なんか「ああこれなんだ」って思いました(ボクがこの世の中で知ってるかぎり、一番ものすごい表現だった)・・・表現したいもの、先ずそれがあって、自然とそれにふさわしい奏法がついてくるんだ・・・みたいな。
(ひろこ) 合唱団で今年フォーレのレクイエムを歌います・・・指揮は、作曲家として高名なO先生の棒なのですが、先生が自らオケパートを弾きながら指導してくださるのですが、本来超ピアノうまいはずの先生が(自作のピアノ作品のCDもでてます)冒頭のトッティ(全奏)をそれこそ指の形とかめっちゃくちゃで雷鳴のごとく鍵盤たたくんです・・・でも、それが必然と思えてくるから不思議・・・。わたしって、日頃、私ピアノ弾いてても、ふりかえってみると、頭の中で音楽がまったく流れてなかったナ・・・