【メンバー日記】ピアノの想い出(その9)

学生時代のクラスメートの奥様は、米国の音大で教鞭を取られるピアニストです。たまたまのメールでヴォカリーズのことに話が及んだ時、彼女は、「ウチには素晴らしいピアノがございます。弾きにいらっしゃいませんか?」と誘ってくれました。いくらなんでも本物のピアニストの前でピアノを弾く度胸は、私にはございません、とお断りすると、「この国では、ピアノを弾く方は、皆、ピアニストなのですよ!」と諭されました。...

【メンバー日記】椅子の高さ考⑥(最終)

前回は一般論の考察まで。 今回は A:自分自身における考察と、 B:フォームなどを変更するときの落とし穴、 C:結論で終えます。 夏場、私にお会いした方は分かると思うのですが・・・ 血管が、それはもう気持ち悪いほど浮いています。 献血センターや病院関係者など、大喜びの腕です。 父親などは生前、「歩く血管模型」などと揶揄してきたことすらありました。。 寒い時期だと収縮してそうでもないのですが、 冬場でもピアノ教室の多くは、暖房をかなりきかせて(くれて)います。 ・・・指を動きやすくするため、故障リスク回避のため当然ですが。...

【メンバー日記】ピアノの想い出(その8)

もう一曲だけ、私の心を捉えた「ヴォカリーズ」について話させて下さい。ヴォカリーズは一般名詞とのことですが、ここに挙げるのは無論、ラフマニノフ作曲の「ヴォカリーズ」です。NHKの「ラララ・クラシック」で取り上げたい曲(ピアノ曲とは限らず)を募集したところ、「ヴォカリーズ」が10位内に入ったとのことで驚きでした。不滅の「カノン」を含め、このようにコードが一段ずつ下降してゆく調べに対し、何故にかくまで私たちの心は惹きつけられるのでしょうか。原曲は声楽曲なので、ピアノ用に編曲されたものとなりますが、ユーチューブを見ると、実に様々な編曲があり、...

【メンバー日記】フィンランド♪

最近ちょっとしたきっかけで、 北欧の作曲家にハマっています といってもグリーグじゃないんですよね~ シベリウス、カスキ、メリカント、パルムグレン ・・・そう、フィンランド! フィンランド在住の日本人ピアニスト館野泉さんは有名ですが、 彼のピアノは昔から大好きでした それが最近余計心に染みるんです そう言えば10月の発表会で私が弾いたブラジル人ナザレーの曲も、 全音出版では館野さんが編集しているんだった 多分私は彼の感性が好きなんだわ! 交響詩「フィンランディア」で有名なシベリウス、 彼のピアノ曲は一流扱いはされないので、...

【メンバー日記】ピアノの想い出(その7)

家を建てたのは50歳になってからでした。子供たちも成長し、ピアノの置き場も確保でき、ようやく環境が整いました。そんなある日、妻君が言いました。「あなたが弾くのは曲の切れっ端ばかり。最後まで弾けないの?」と。そのとおりでした。私が弾くのは気になる曲の好きなフレーズだけ、あるいは、聞きかじったポップスの一部を真似てみたり、とまさに「弾き散らかし」の状態そのままでした。私にはピアノを弾くモチベーションもなければ、何のためにピアノを弾くのかというコンセプトもなかったのです。...