【メンバー日記】ピアノの想い出(その6)

中学生のころか、あるいは高校生のころか、いつからをそう呼ぶのか正確には知りませんが、日本は高度経済成長期に入りました。世間一般が豊かになりました。ピアノの価格も上がりましたが平均物価に較べれば相対的に安くなって、普通の家庭にもピアノが普及し始めました。そんな中、卒業期にあたって大学紛争が勃発しました。授業が行われなくなり、構内が封鎖されたため、暫くの間、実家での待機を余儀なくされました。実家にいても所在なく時間をもて余しているかに見えた私のために、父はピアノを買ってくれました。これが、私の初めてのピアノです。しかし結果的に、このピアノ...

【メンバー日記】この季節恒例の練習スタイル

椅子の高さから、変な目で見られていると思いますが、 普段の練習スタイルも比較的変わっているという自覚はあります。 しかし色々、背に腹は、というものもあるんです・・・ そろそろ、10℃を切りますね。。 寒いと故障が増えますので、無理のない練習を。。...

【メンバー日記】椅子の高さ考④

いよいよ最後のご紹介。 「鍵盤より肘を低くする」です。 少数派なので、挙げる人にもっとも迷いますが・・・ おそらく一番低いであろう人を挙げさせていただきます。 「変人で天才」、Mr.グールドです。。 まず用意するのは、特注の椅子。 座面までの高さは30cm±α。 何気なく普段の感覚で座ろうとしたら、 おそらく後ろにコケるでしょう。 (私も今より椅子が高かった大学時代、普通のピアノ椅子ですが 座面を一番下げていて、交代したとき次の人がコケそうになり、 怒られた記憶があります…。 「そんなこと言ったって、仕方ないじゃないか」~À la...

【メンバー日記】椅子の高さ考③

前回に続き、演奏時の椅子の高さ、3回目です。 今回は肘の高さが鍵盤と同じくらい、 中間について触れてみます。 この弾き方で有名と言えば、やはりこの方。 ショパン先生のご登場です。。 背筋を伸ばして、ボウリングの玉なみに重たい 頭の重量を背骨のカーブで受け止め、 座骨から椅子へと伝えて身体を支える。 その上で腕の力をダランと抜き、 肘を直角になるくらい曲げて、手が鍵盤の上に、 自然なカーブを描いて乗る高さ。 柔らかく、柔らかく。 恐らく、体格が今くらいになってからで考えると このポジションで弾いた時間が一番長いです。...

【メンバー日記】椅子の高さ考②

前回に引き続き。 椅子の高さ、人それぞれです。 では実際に、プロを含め椅子の高さ、どのようになっているでしょうか? 前回も触れましたが、肘の高さは鍵盤に対してどのくらいでしょう? なんだかんだ言っても、現代日本は非常に恵まれているので、 過去の大演奏家の映像などが見放題、勉強し放題です。 その中で ①椅子の高い人の急先鋒と言えば(独断と偏見で)リヒテルでしょう。 ネイガウス派と言われるだけあって、同門の スタニスラフ・ネイガウス(ブーニンのお父様)も椅子(肘ポジション)高いな、 というのが印象的です。...