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【メンバー日記】コードの押し方とテンション


角筈発表会お疲れ様でした。練習の成果を聞くというのはいいですね。生きてる音楽って感じがします・・・

さて、前回に続いてコードの話を投稿します。テンションとヴォイシングです。
とはいえ、私も我流で、教えてもらったわけではありません。詳しい方にはツッコミどころも多かろうと思いますが、そういう解釈もある、程度にお読みください。

今回もノートを作りましたので添付します。

コードは1オクターブの中の12音に、メジャーやセブンス、マイナーやらあり、その種類は100をゆうに超えます。

これをバラバラに覚えるのは効率が悪く、かつ忘れやすくなってしまいます。
コードはたくさん種類がある分、似たものも多くあります。私はこれを親戚コードと呼んでます。

譜面上で見たらすぐわかりますが、CM7の親戚はEmとかAmになります。
コードはバラバラで覚えず、親戚同士でヨコにつなげるように覚えれば、忘れにくく、瞬発力(コードの初見力)も上がります。

そして、テンションです。テンションとは緊張を意味しており、コードの構成音外の音をいいます。
コードに余所者を混ぜて、複雑さ、深さを和音に与えます。ジャズには欠かせないものでもあります。

しかし、余所者を混ぜろと言われても、ルール無用な分、どうしていいかわからないものです。

そこで親戚コードがヒントになります。

CM7の親戚のEm7、Am7には、それぞれCM7ではない「レ」と「ラ」という構成音を持っています。
これはそれぞれ、CM7にとってナインス、サーティンと呼ばれるテンションです。

テンションの押し方に正解不正解はありません。演奏者本人がどう響かせたいかだけです。演奏者が「変だ」「合わない」と思ったらそれは違う、「ええやんけ!」と思えばそれでよいということですね。

私の押し方ですが、左手で元のコード、右手で親戚コード、という押さえ方をよくします。
左手でCM7、右手でEm7とかAm7、これでナインスやサーティンを使ったことになります。

そして、
・左右の手で被っている音を省いてスッキリさせるか、そのまま被せて重厚にするか。
・左右のコード構成音の配置はどうか。
・ルート音(CM7でいうド)は必要か。曲全体の流れはどうか。
この辺を考慮して、和音の構成を考えます。

もちろん、コード譜の演奏中にここまで考えるのは無理なので、普段の練習で和音を考え、引き出しを増やしておけばいいですね。

引き出しが多い人は、演奏中に色々な雰囲気というか、顔というか、を覗かせます。バリエーション、表現力豊かな演奏になります。
私は引き出しが少なく、大体の曲で雰囲気が似てしまいます。まあでも、それが「その人らしさ」でもあり(言い訳)、それはそれでいいものです。


さて、正解は演奏者それぞれという和音の世界ですが、世間一般にいう「美しい響き」は存在します。

それは、たとえばCなら「ド」「ソ」「ミ」の順に押さえること。
番号でいうとこの、1、5、3、ですね。

普通にドミソと押すのと比べてみると、ミが1オクターブ上がるだけで、音が豊かで深い雰囲気になってますよね。これは是非とも、へ音記号五線譜の中段下のドを起点にして試してください。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」では、これが多用されています。添付の2枚目を見てください。コードがよくわからんくとも、この曲の美しさは多くの方が同意するでしょう。

そして、この「ドソミ」は、Cの強固な土台となって、右手のテンションをしっかり支え、響かせます。

しかしここで一つ問題が、「ドソミ」と押すには、めちゃくちゃ手がデカくないと無理ということ。
私は届かないので、やむなく右手の1番下の音を「ミ」にしてカバーします。

大学のジャズ部時代、先輩から、「ドからミが届くかどうかが一つの才能」という話をされました。(その先輩は届いてました。今思うとちょっとイヤミですね笑)
調べると、かのクラシックのリストは、ドからソまで届いたらしいですね! この時点で、リスト作の曲をリストのように弾ける可能性がある人は地球上でごくわずかということに・・・

亡き王女のためのパヴァーヌも、このドミソに波線をつけて、ペダルを駆使して同時に押さなくていいような楽譜になってますが、ひょっとしたらラヴェルはこの和音を同時に押すこともできたのかもしれませんね。

テンションの押さえ方、考え方はもっと多くの道があります。テンションは、スケール(音階)から理論づけれるのですが、この音階が種類が多い!  和製学という学問になってるのもうなづけます


色々書きましたが、結局のところ自分が好きな響きを探してそれを使うのが一番楽しいし、一番正しいと思います。
前回の日記にも書いたように、コード譜はネット上で簡単に見つかります。是非、自分の好きな曲を、自分好みにアレンジしてみましょう。

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